イベントの幕
さて、ここまでならハッピーエンドのお話なのですが……
実はこの話には、まだ続きがありまして。
今度は金ちゃんではなく、アタシ、玉ちゃんのお話でございます。
お恥ずかしい話ですが……アタシ、玉ちゃんは、金ちゃんのように魂が輝いてはおらんのです。
アタシの代表曲は『異世界物語』。
居酒屋でも、老人ホームでも、商店街でも、お祭りでも歌い続けて、もう1000回以上は歌っているでしょう。
実はアタシ、心のどこかで時代に取り残されているのかなぁ……
などと感じております。
なぜかと言いますと、娘にこう言われたんですよ。
「パパの曲、古いし恥ずかしい!」
いや〜、娘ながらに実に手厳しい。
ただ、娘が聞いている音楽というのは、私にはさっぱり理解できない、ガチャガチャとしたものでしてねぇ……。
ひょっとすると、あれもAIが作っているのでしょうか?
まぁ、ダラダラと長々と語ってしまいましたが……
この話の着地点は、いたってシンプルです。
『私、玉ちゃんは、ちっとも立派ではなかった』
という事でございます。
皆様はどうでしょうか?
自分の魂の輝きを、ちゃんと認識できておりますか?
他人の魂の輝きも、ちゃんと見えていますか?
我々のような古臭い人間であろうと、そこには確かに魂の輝きがあります。
そしてそれは……もしかしたら、AIにもあるのかもしれませんね?
おや……?
おっとおっと、申し訳ありません。
どうやらイベント主催者が今度は私を呼んでいるようです。
それではアタシも、『異世界物語』を披露してまいりましょうか。
皆様、本日はありがとうございました。




