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閑話 バルバリア海賊

ほぼストーリーに沿ってです。

では五章もお楽しみに!


 バルバリア海賊団――


この名称を聞くと怯える人もいるだろう。

オスマン帝国の私掠船と認められた海賊行為を振るい、主には船団を組む商船を狙う。他の海賊と異なる事は船、荷物だけではない。水夫もまた捕らわれ奴隷として中近東に送られる。


今もまた、ナポリ近くの小島イスキア島を占領した。町を破壊し、住民を虐殺を尽くし、生存者を捕らえていた。


「お頭、この辺りは大体詰込みました」


「コンスタンティノープルに送る手筈を。バシャル、牢に入らなければ始末しろ」


「へいお頭。ナポリも対した抵抗ないでやしたね。大砲もなかなか悪くないでやんす」


 この時期大砲は稀であった。が、帝国が戦争を続けている事により武器は開発され安価で北欧で仕入れる事が可能になった。距離も伸び、これからは砲撃の海界の幕開けとなる。


「帝国もなかなかいいものを作るでないか。これからは時代が変わる。カトラスから銃に。そして砲撃の世がこの海域を支配するか。悪くない」


 独特の赤ひげを結いながら。目の前の湾を超え未だ煙が立ちのぼるナポリ港を見つめる。これだけ大掛かりな攻撃は久しぶりである。中近東よりセルジューク朝の支援があり、船隊を拡充させた。目指すものは教皇率いるバチカン奪還。


「神はいつも私の傍に。アラーフ・アクバル」


 欧州に再びイスラムの戦禍が渦巻く。




□□□


竜玄歴 1209 八月末 


 ハイレディン率いるバルバリア海賊はイタリシ共和国の南部主要なる港、ナポリ港を強襲した。

この状況はバチカンに多大なる影響を与える。現在神兵はいるものの、お抱えの騎士団はエルサレムへ滞在していた。

教皇は多くの伝令を飛ばし、イタリシ西海岸の警備を進める。そう、バチカンのあるローマまでナポリよりおよそ200km弱。海岸を通れば半日かからない距離であった。


「…して。応援の様子は如何に?」


「はい教皇様。ビザに既にフランク王国の船隊が来ております。海路を攻め込むのは流石に無いことと思いますが・・」


「うむ。ジェノヴァの貴族より騎士が派遣されるがもう少し時間がかかるのぅ。。」


「一応陸路も封じ何かあれば直ぐに連絡が」


「オスマンか。このタイミングで来るとは。。」


「報告します!聖女様は既にジェノヴァに滞在!シューリヘト様共に打ってでるとの報告四候ジュゼッペ様より伝達が!」


「なんと!既に超えて行っておるとは」


「吉報!レグナム神国より応援!ナポリに打って出ると!」


「聖女様はレグナムの騎獣にて移動された様です!」


「報告!各国商船隊が次々に襲われてると!リグリア海は多くの海賊船が溢れております!」


「吉報!ヴェネツィアより陸路で応援!週かかリますが、1万の軍が応援に!」


「でかした!既に神兵は5000足らず!持ちこたえるぞ!」


「報告!カリャリで別行動部隊と西ゴード船隊が海戦を初めたとの事!」


「そちら側からも来たか!くそうハイレディンめ・・」


「西ゴードの応援はきついでしょうな。うむ〜ゴドフロワに送る援軍も配置に当てて。。エルサレムが心配でございまする」


「全てが動き出しておる。我らにできる事はいつも同じ。祈ろうではないか?戦いに挑むもの達のために」


「「「はい!」」」


 そして枢機卿は祈りをするもの。

 故郷に連絡をするもの。

 逃げる打算をするもの。

 バチカンの司令塔もまた混乱していた。


 争いはいついかなる時であっても突然起こる。

始まれば大きく燃え盛る。いつの時代も同じである。




□□□


 ジェノヴァでは王宮で会議が行われていた。


「してオスマンの艦隊はどのくらいいるのだ?」


「ナポリ襲撃で300はいると。大型船も見受けられました!四本支柱もありとの事」


「…して我がジェノヴァには何隻出せそうか?」


「80弱。大半がガレー船になっております」


「全然足りんではないか!海軍は何をしておる!」


「まぁそういうな。既に商船隊の救出で出ておる。追って帰って来よう。我が艦隊も50はもう集まる」


 ジュゼッペは冷静に状勢を見極める。

下手に討って出るよりは。。被害が出るが迎え討つほうがよいと判断した。


「港の防御を固める!ジェノヴァ塔に各見張りを配置し、艦隊はそれぞれ港を守る様に配置せよ!」


冒険者組合(ペリークリト)に緊急収集令を!費用は惜しまん!今が集まる時である!」


「「ハハッ!」」


 ジェノヴァの湾岸は守るに長けているが。。攻め込まれ陥落した事実もまたある。港を押さえられれば、周囲丘に囲まれているために逆に逃げにくい。自然要塞の也をしているため、ウィーンなどの様に強固な防御壁はなく。港を取られるかどうかがポイントになる。


「遅くなりました。参戦します」


「!シュリンプ!無事なのか!?」


「ええ、ちょっと冥界を彷徨って。心配かけました」


おお!っと歓声が湧く。

この小さい子供が入って何が変わると。

しかし四候含め皆知っている。


この小さい子供がいくつも奇跡を起こし。

ジェノヴァをより強くした事を。

十字軍で唯一教皇直々に感謝されし「神の子」の影響力を。


「何か案はあるのか?シュリンプ」


「ええ。ちょっと長くなりますがお聞き下さい。海戦は()()()()()()()()()()()()()。バルバリア海賊など蹴散らしましょう」


にやりと笑みを浮かべる子供の表情は。

いたずらを考える子供そのままであった。


港を見るとウミネコが相変わらず「ニャーニャー」と漁船の入りを迎えていた。遠く沖合いには既に先行艦隊が準備をして。


”ジェノヴァ攻防戦”の火種が起こる僅か二日前の事である。


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