1.新章突入 しかも冒険もの
お久しぶりですね皆さん
漸く新章の構想がある程度できたので導入投稿します。
続きは近いうちに出せたらいいなって思ってます
二級神の昇格試験からおよそ4か月
特に何もなく過ごして居たユートは、たまに来る転生対象の者たちを順当に送り出しながら過ごして居た。
そんな中、ユートと同じく二級神であるヨークから、ユートに交信が届いた。
(ユートさん、いきなりすみません、今大丈夫ですか?)
(あ、ヨーク様、どうされましたか?)
そうユートが返すと、少し困ったような声色でヨークが返す
(えっと、その…同じ二級神ですので流石に様付けは止しましょうよ。
何だか気持ちが悪いというか何というか)
(そう言われてみるとそうですね、わかりました。ヨークさん、これでよろしいですか?)
ユートは思い返すと、二級神昇級からの4ヶ月、ちょくちょく来るヨークからの交信に対しても、ずっと様付けで呼んでいたことに気づいた。
ヨーク側としても、言い出すタイミングを逃したままなし崩し的にこうなっていたのだろう。
少々悪い事をしたなと自省するユートなのであった。
(それで、ヨークさん、今回の要件は何でしょう?)
気を取り直し、ヨークへ交信するユート。
(あ、本題がまだでしたね。 今回ユートさんにお頼みしたいのは、新しく転生の許可を頂く予定の世界に対して、視察を行ってもらいたいんです。
ユートさんが二級神になってからもなお、私がその関連の窓口兼視察役を行なって居たのですが、ちょっと今回に関しては別業務の方が回りそうになくて…急で申し訳ないのですが、頼まれて頂けますか?)
(成る程、分かりました。引き受けましょう。
具体的にどのような事を行うのですか?)
ユートの質問を皮切りに、ヨークの業務説明が始まった。
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ヨークの行なっていた監査業務というのは、説明によると
・世界を担当する神とのアポイントメント取り
・約一年(地球時間換算)の査察
以上の2つであった。
前者については、ユートも以前から聞いていた通りであり、ユートが前に居た世界の“営業”のような仕事であるとユートも理解していた。
そして、アポが取れた時点での後者の業務については、ユートも発耳であった。
(一年…ですか。)
正直なところ、ユートはそこまでこの業務に時間が掛かっているとは思ってもいなかった。
(神界換算だと大体1日ですね。数十数百の世界から今逆にお願いが来ているような状況でして、こちらも首が回らなくなってしまって…)
(え、神界と各世界の時間の流れって違うんですか?)
ヨークの事情よりもそちらの方が疑問に感じたユートは、素直に尋ねた。
(あら、ユートさんならご存知かと思っていましたので、今まで説明してませんでしたね。)
ヨークの説明によると、神界の管理者が秒ごとに起きる事を管理するのは難しいという事で、一年の時間を一日として動かし、マクロ的に雑破に管理することが遥か昔にきまっていたそうだ。
調子に乗って100年ほどに設定した神も居たようだが、調整する間もなく文明が滅んだりして勝手が悪かったらしく、大体1年を1日で経過させるほどの速度が暗黙の了解として存在しているとのこと。
このため、1年向こう側で過ごしても、大体一日分の時間しか向こうでは経過していないとのこと。
(しかしそうなると不思議ですね。今転生者がこちらの酒場に一日おきぐらいに来ることもあるのですが、実は一年経ってたりします?)
(それに関しては、体感時間とのズレを勝手に計算するご都合システムを入れてるんじゃないですか?ユートさんのことですし)
(確かにゲートの解放はこちら主導でやってますが、創造神あたりが補正してくれたりしてるんでしょうか…)
(それなら納得がいきますね。あくまでユートさんの主観時間と転生者の主観時間をつなげているわけですから、どちら側の都合もつく時間に勝手に世界側が補正をかけているということになります。
もしこれがもっと広域なゲートの開け方であれば、向こう側の世界時間が狂ってしまって大ごとになってたとおもいますよ。)
その言葉を聞いたユートは、今更ながら肝が冷えていた。
(上手く行っていたとはいえ、結構危ないことしてたんですね俺…今後気をつけます。)
(上手くいけばいいんですよ。何にも起きてませんし、何かあれば謝って修正すればいいんです。勿論ユートさんには多少責任を取ってもらいますけどね。)
冗談めいた感じのヨークの言葉は、ユートの気持ちを引き締めるのには十分であった。
(わかりました。以後初めてやることがあれば一応伺い立ててからことを進めます。)
(それでよろしい。はい、話を戻しましょう!改めて聞きますが、この話、受けてくれますか?)
(勿論、お受けいたします。
わからないことがあれば都度聞く形になると思いますがよろしいですか?)
(はい!それじゃあよろしくお願いしますね!)
“仕事を振れて肩の荷が降りた”ような様子で、ヨークはユートとの通信を切った。
ユートは、その通信を聞いて、煙草に火をつけ、紫煙と共に溜息を1つ吐きながら呟いた。
「一年かぁ…」
勿論やる気が無いわけではなかった。
ただユートは、これを繰り返せばなんだかんだと100年ないし1000年と異世界で歳をとっていくのではないかと、その事に対する途方になさに既に徒労感を感じていたのだ。
「あいつらにも会えなくなっちまうなあ…」
むしろこの一言が、ユートの本音なのかもしれない。
この半年、ユートはこの“酒場”をある程度賑わすぐらいには、このスタンスで仕事をして来た。
転生者はもちろんのこと、大切なパートナー達であるメルとアグナを置いて、一年この場を離れる。
実際には一日なので、自分が寂しさを感じるだけで済むのだが…
それなりに気が重いことだけは確かであった。
そしてそんなユートの呟きを聞いている影が、後ろに2つあった。




