13.パラメータ設定:勇者編その3・魔王編その1
勇者編終わりと、魔王編はじまりです。
食事を終えたエルミナは、唸っていた。
ステータス欄に表示された「残りポイント:15000」という数字を睨めながら、悩んでいた。
「こんだけやって余ったポイント、何に使うか確かに悩むな。
じゃあこんなのはどうだ?」
そう言いながら、ユートは“異世界転生くん”をいじり始めた。
そこに浮かんだ「不老長寿+10」と言う文字を見ながら、ユートはこの能力についての説明を行った。
「この不老長寿って能力は、対象の寿命を延ばす能力だ。
その間、老いることもなくなる。
で、+10って数字が横に付いているのが見えると思うんだが、これはこの能力をどんぐらい強くするかの指標と思ってくれ
大体+1につき10倍寿命が延びるから、適応後の寿命は人間の100倍になって、大体10000歳ぐらいまでいきることができるようになるぞ。どんぶり勘定だけどな。」
「もう何でもありだな・・・」
「ただこいつは単純にポイントが高い、初期の”不老長寿+1”をとるのに1万ポイント必要で、その上で+1ごとに500のポイントを使う。一回とると寿命延ばすのが比較的楽になるみたいな能力だ。」
異様にポイントがあまってんならこれがいいと思うぞ。とユートは続けて、エルミナのほうを見た。
「・・・そうだな、魔人の寿命が大体人間の10倍といわれているし、アズモと旅をするなら必要かもしれない。」
そういって、エルミナはアズモのほうを見た。
「では我は、その寿命を10倍にすればよいのだな。我も一万ポイントはそれに使おう。」
そして、エルミナは境遇を決めるのみとなった。
「境遇だけど、残りポイント500だろ?上流貴族ぐらいならポイント余っちまうな。」
そうユートは言ったが、エルミナはこう返した。
「そうだな、地位は実はそんなに望んでいないんだ。後になればついてくるものだろうし、何より私は自由に旅をしたいんだ。そういうのに特化した境遇とかはないのか?」
少し悩んで、ユートは答えた。
「じゃあ、こんなのはどうだ? ギルドマスターの子供 500P
たぶん親父さんが冒険に出ろって自分から言ってくるだろ。その能力の一片でもみせれば箱入り娘になんかなりようがないと思うしな。」
「それはいいな、それで頼む。」
こうして、エルミナの能力が完成した。
エルミナ 人間 女性
レベル:1000
境遇:ギルドマスターの娘
力:9000000 常人指標:6
魔力:9000000 常人指標:4
体力:9000000 常人指標:7
素早さ:9000000 常人指標:50
運:9000000 常人指標:6
スキルリスト
自動防御・物理
自動防御・魔法
完全自動回復
峰打ちの極意
多重詠唱:極
大賢者の知恵
剣神の腕
剣魔連結
吟遊詩人の極意
稀代の作曲家
記憶引き継ぎ
不老長寿+10
「改めてみると圧巻だな・・・」
エルミナは、自分が設定した能力に対して、そう感想を述べた。
「そうだな・・・」
遠い目で、ユートもそう言った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「よし、では次は我の能力設定を手伝ってもらうぞ。」
エルミナの能力を設定し終え、一端の休憩を入れたあと、アズモがユートにそう言った。
「よし、じゃあアズモくんの能力をスパっときめちまうぞ!とりあえずお前何がしたいんだよ?」
ユートはアズモに、転生の方向性を決めるためにそう問うた。
「そうだな・・・あの小娘と共に歌を奏で、歌うのもいいが、やはり自分としての趣味もほしいな。
そうだ、我は商売をやってみたいのだ。力がすべてであった魔族との生活では、そういうこととは無縁の生活を送ってきたからな。」
アズモは自分の希望を述べた。
「商売か、何か売りたいものとかあるか?それに関する知識とか製造能力とか持ってれば便利だろ。」
「それは今から考える、しばし待て。」
そう言ったきり、アズモは考え込み、30分ほどしたところで、ユートにこう言った。
「・・・人形、人形を作りたいのだ!できれば自分の意と関係なく動くようなものを!
自動人形のようなものを我は作りたい!」
なんかまた唐突だな。とユートは思ったが、その希望を聞いてユートは能力の見繕いをはじめた。
「・・・じゃあこいつなんかどうだ?」
人形職人:極(人形の作成技術を得る 人型生物にほぼ完璧に似せた人形を作れる)
機械技術:極(様々な動力を使用した機械を製図なしで作成することが出来る。)
機構理解:極(一度見たものの機構を内部機構含め完璧に覚えることが出来る。)
トレース技能(一度見た動きを完璧に覚え、模倣することが出来る。)
魂載せ(人形などの無機的道具に、魂を作って宿らせることが出来る。)
魔法人形生成(魔法で、一定時間で消えるが自分で操ることの出来る人形を作ることが出来る。)
「この能力があれば、大体のことは事足りると思うし、機械技術を使えばほかのもんも結構つぶしが利くと思うぞ?」
ユートはそういいながら、アズモにリストアップしたスキル郡を見せた。
「・・・なんだかすごい技術であるな。」
希望を言った本人が、そんなことを言った。
「まあポイントは1万近くエルミナより余計に使えるはずだから、残りも考えちまおうぜ。」
メルの淹れてきてくれたアイスコーヒーを飲みながら、ユートは言った。
たぶんあと4話ぐらい?でパラメータ設定のお話は終わると思います。




