それは、見方を変えれば有名人と護衛に見えなくもない
あれからスラミー達の要望に応えること約2時間、私はやっとみんなから許されて今は《恵みの森》でマリーを枕にして横になっている。
「今思えば、掲示板とかで噂になってるんだし隠す必要なんてなかったんだよね。」
ああ、でも隠さなくなったらまたこの前の・・なんて名前だったかな?・・まあ名前は別にどうでもいいや。あの人達みたいなプレイヤーが近づいて来るかもしれないんだよね。
「んー、まあいっか。向こうから仕掛けてきたら倒せばいいんだし。」
そうと決まれば次に考える事は何をやるかだ。適当に採ってきた林檎を一口食べる。そんな時、ふと、思った。
此処にある食べ物って基本的にはスラミー達のご飯で持ち出しできないんだよね?でも、こうして私も食べれるわけだし何とかして持ち出せたりしないかなぁ。
「・・・あ、そうだ。」
「クマ〜?」
そうだよ、すっかり忘れてた。そもそも私、調合や料理を1度もやってない。スラミー達と1日中いるだけで満足しちゃってた。・・んー?前にもこんな事があったような・・無かったような?・・まあいっか。
持ち出しはこの際別にいいとして、料理ができたら此処の素材を使ってスラミー達に美味しいご飯を食べさせてあげれる。
そうと決まれば善は急げだ。メ〜ルさんと一緒にいた時に倒した魔物の素材を売って《料理》スキルを買いに行こう!
路地裏に出た私は早速素材を売りに行く為に表通りに移動する。
ざわざわ、ざわざわ。
「なあ、アレって。」
「え、なにアレ?」
「あの子、確か掲示板の・・。」
「あれってホークスが・・。」
表通りに出てきた私を見たプレイヤー達がざわめく。
それもその筈だろう。私は今、マリーの背に乗って移動しているからだ。更に言えばその周りをガルフ達が囲い他の子達はそれぞれガルフ達かマリーの背に乗って移動・・あ、フィオナとフィーナは私の両肩に座ってるよ。
まあ、そんなわけで路地裏からほぼ魔物しかいない集団が出てきたら周囲のプレイヤーがざわめくのも無理ないと思うよ?
でもみんな街に魔物が現れたからじゃなく、何か珍しい物を見たみたいな反応なのは《魔と共存の街》の良いところだよね。
これが他の街だったら多分驚いて攻撃してくるプレイヤーがいたかもしれない。ま、他にもテイマーはいるんだし攻撃までしてくるプレイヤーはそうそういないでしょ。
それじゃあさっさと素材を売って、スキル屋にレッツゴー!




