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生きる為には手段は選ばない

10日の祝日は仕事だけど木金が休みだからもしかしたら木金に投稿するかも?

「はっ!やっ!・・(パンッ!!)」


 完全にスラミー達を呼び出すタイミングを失った私は能力値の暴力を素手で体現していた。

 襲いかかるドライアドに右拳を、根を伸ばして攻撃してくるトレントに左回し蹴りを、周囲を飛び回り鱗粉で状態異常にしようとしてくるフェアリーを両手で潰す。

 そうして戦闘を繰り返す事数分、私達は未だにキャタピラーを見つけられないでいた。


「何でキャタピラーだけこうも見つからないんだろ?」


「何故なんでしょうね〜?」


 出現率が低い魔物じゃないんだけどなぁ?アレかな、こんな時に物欲センサーが無駄に発動しちゃってるのかな?


「それにしても〜、カルーアちゃんは強いんだね〜。お姉さんやる事無くて暇してるよ〜。」


 そうなのだ。メ〜ルさんは純粋ヒーラーで武器も聖職者専用装備の『聖印』なので武器で殴る事もできない。ならば素手で殴れば良いじゃないかって話になるけど、戦闘を見た限りメ〜ルさんに接近戦は無理だと言える。・・何でこの人、1人で来ちゃったんだろ?

 だから必然的にヘイトは私に集まるのにダメージを全然受けないからメ〜ルさんはやる事が無い。


「キャタピラーちゃ〜ん、出ておいで〜。」


 メ〜ルさん、呼んで出てきたら苦労しない・・。


『『『ピュル〜。』』』


「あら〜?」


 え、出てきた!?・・って、メ〜ルさんまたグルグル巻きにされてる!


「待っててメ〜ルさん。すぐに助けるから!」


 そう言って私は1匹のキャタピラーに向かって攻撃をする。


『ピュッ!?』


 《恵みの森》最弱と言われるキャタピラー、能力値的には他の魔物と大差はないが戦闘行動が糸を吐くだけなので糸にさえ気をつけていれば実質無害と言っていい方だ。

 1匹目のキャタピラーが倒された事で残りの2匹が私を狙って糸を吐いてくる。だけどまっすぐ飛ばしてくる糸なんて簡単に避けられる。私は糸を躱した後2匹目を蹴って倒す。

 そして3匹目のキャタピラーに視線を向けるとキャタピラーはブルブルと震えながらその場から動けないでいた。うっ・・何故か罪悪感が。


『ッ!?・・ピュ、ピュル〜。』


 !?・・なんと、私がちょっと可哀想な事しちゃったかな?って思ってるのを察したのかキャタピラーは仰向けになって私にお腹を見せてきた。何だったかなこの行為?・・ああ、確か降参や服従の意志・・だっけ?え、キャタピラーってこんな行動するんだ?


『ピュル〜。』


 うっ・・。つぶらな瞳をウルウルさせながらこっちを見ないで!私が悪い事してるみたいじゃん。


「・・はぁ〜、もういいよ。攻撃しないから逃げていいよ。」


『ピュッ?』


「うん、しないよ。それじゃあね。」


 そう言って私はキャタピラーに背を向けグルグル巻きにされてるメ〜ルさんの方に向か・・。


『ピュッ!』


 サッ!・・・。


「・・・。」


『・・・。』


 一瞬の沈黙が私とキャタピラーの間を走る。まさかキャタピラーが騙し討ちをしてくるとは思わなかったよ。どうしてくれようかこの子。


『ピュ・・ピュル〜。』


 なんとまたしてもキャタピラーは仰向けになってお腹を向けながら私を見てきた。・・もう、仕方ないなぁ。・・(ガシッ)


「って、同じ手が通用するわけないでしょ?」


 私は仰向けになってるキャタピラーを両手で掴むと背をこちらに向かせて抱き寄せる。


『ピュッ!?ピュルッ!ピュルッ!』


 今度こそ死を感じ取ったのか私の手から逃げようとジタバタと暴れるキャタピラー。

 だけど悲しいかな、キャタピラーの能力値ではどれだけ暴れても私の手からは逃れられないよ?


「・・。」


 倒すのは簡単だけど、どうしようかな。


「カルーアちゃ〜ん?どうなったの〜?戦闘終わった〜?」


 ふむ。メ〜ルさんはどうやらグルグル巻きにされたせいで私とは反対側を向いたままこっちを見れないみたいだ。

 ん〜、よし。この子テイムしよう。そうと決まれば・・。


「ねぇ、君死にたくない?」


『ピュッ!?ピュルピュル!!』


「種族が違う子と仲良くできる?」


『ピュル!ピュル!』


 ん〜、死にたくない一心からか必死に首・・首?を縦に振るキャタピラー。うん、これだけ必死にアピールするならいけるかな?


「それじゃあ、・・テイム。」


 《キャタピラーのテイムに成功しました。テイムされたキャタピラーは専用フィールドに転送されます。》


 テイム成功の知らせが出た後、キャタピラーは私の手から消えて専用フィールドへと転送されていった。

 心なしか転送される瞬間のキャタピラーの雰囲気が『こ、殺されなくて助かった〜。』って感じに見えたのは気のせいではないだろう。・・さて。


「メ〜ルさん、戦闘終わったから今解くね?」


 戦闘が終わったのでグルグル巻きにされたメ〜ルさんを助けて、私達は再びキャタピラー探しを再開するのだった。

 キャタピラーLv1 (キャタピラー)

 HP15

 MP0

 筋力14

 硬さ9

 速さ5

 器用14

 魔力11

 幸運8


 カルーアLv2 女 SP10

 クラス: 《全ての魔物の主(グランド・テイマー)》

 HP55

 MP40(+5)

 筋力259+14=273

 硬さ223+9=232

 速さ342+5=347(+2)

 器用275+14=289

 魔力356+11=367

 幸運266+8=274


 武器

 初期図鑑本:MP(+5)


 防具

 新緑のドレス:レプリカ(効果無し)

 初期革製の靴:速さ(+2)

 

 スキル

 《ただ一つの恩恵(ワンオフ・ギフト)》:《全ての魔物の主(グランド・テイマー)》

 《ワン・フォー・オール(1人はみんなのために)》

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