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二回もざまぁされる予定の中ボス魔王妃様は自由に生きたい  作者: 明。


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長いものには巻かれろ。

 前回からのあらすじ。兄達に協力を求めたところ、大変乗り気になってしまわれた。


「いや〜、ユアンは見る目あるわ!あの王太子より魔王様のほうが絶対ええ男やし〜」


「まあ、それはそう」


 強いし綺麗で可愛いし、頭いいし優しいし……。


「王太子に、とするのであれば貴族の支持を得る必要があるな。ちょうどいい取引材料もあるし……もうすぐ王家主催のパーティーがある。これから忙しくなるぞ」


「ん?」


 うちの兄達は大変有能だった。あっという間に準備を整えてしまわれた。





 そして、王家主催のパーティーに出ることになったわけなのだが。


「ここは長兄である私に譲るべきでは?」


「いやいや、あにさんのほうが可愛い弟に譲るべきやろ!」


「そもそも婚約者がエスコートすべきでは……?」

「「オルネース様は前回エスコートしましたよね?!今後もエスコートするんですから1回ぐらい譲ってくれてもいいですよね?!」」


 魔王様がうちの兄ーずに負けた。


「不甲斐ない婚約者でごめんなさい……」


「いや、これからずっとエスコートしてもらうわけだし、今回はごめんな」


 しかし、こんなんで揉めなくてもいいのでは?また次の機会があるだろうに。


「話し合いで決まらんならじゃんけんは?」


 そんなわけでじゃんけん大会になったのだが。


「「「ジャンケンポン!!」」」


 延々とあいこが続いている。すっげーミラクル。もう百は超えたのでは?こんなことある??





 結局勝負がつかずエスコートは右にメガ兄、左にヤス兄、背後にオルネース様となった。








 うん、ナニコレ??







 あたしは思考するのをやめた。諦めたとも言う。


  

 えらい注目されているが淑女スマイルで誤魔化す!!そしてファーストダンスは今回も王太子と同時。今回は先に話を通したうえでのこと。王太子と王妃様、オルネース様と私が踊る。


「ほな、次はボクな!」

「いや、私だ」


「ケンカする人とは踊りません!」


「では、私だな」


 颯爽と血縁上の父が私の手を取った。年の功?とりあえずダンスは上手い。


「「あーーーー!?」」


 気がついて叫ぶ兄ーず。やめて恥ずかしいから。


 そしてダンスが終わると可愛いご令嬢たちに囲まれた。


「ユーリフィアン様!少しお話できますか?」


「ユーリフィアン様、本日も素敵なドレスですわね。どちらのデザイナーですの?」


 本日のドレスはドレスっつーかドレス風スーツ。めっちゃ動きやすくてありがたい。オルネース様のお手製なのだ。


「うふふ、ありがとうございます。オルネース様が作ってくださったの」


「…………え?」


「人員補充できたおかげで時間ができたそうで……ふふふ、まるで職人が作ったかのようでしょう?布も糸も魔族領の特産ですのよ」


 ふわりと闇色のドレススーツが揺れる。絹のようにしっとりと艷やかで驚くほど軽く、透けない。反面通気性伸縮性に優れ、防御力も高い。


 そう、これ防具なの。


 これ1着でとんでもないお値段なの。最高級の防具なの。魔王様の攻撃魔法連打しても傷1つつかないの。でも余計なことは言わないの。


「こ、この刺繍も?」


「ええ、この刺繍も」


 この刺繍、防衛魔法なの。飾りっぽいけどよく見ると複合魔法陣なの。魔王様の愛と魔力がてんこ盛りなの。何から守る気だからこんなトンデモ防具作るんだよもぉ。

 あ、通りすがりのモルヤシス…………魔法陣に気がついたな?すげえ顔してるわ。余計なことは言うなよ?と睨みつけておいたらビビってた。


「ヒール公爵家は正式にオルネース様を支持し、援助を惜しまぬ予定ですのよ」


「まあ……!」


「それにコレは友人である貴女達にだけ教えるのですが……これから魔王様はご自分を支持する貴族にのみ素材の価格を優遇するそうですわ」


「まあ!!」


「………ふふふ。貴女達が味方になってくれると信じておりましてよ」


 暗に、この噂を広めてくれと言っているわけだ。そして、それなりに見返りを与えるとも。この国は魔導具生産がさかんだ。家にお抱え錬金術師がいることが多い。そしてその素材の大半は魔族領のもの。強い魔力溜まりによってできる素材は他とは比べものにならない。

 反面、汚染にさらされてるわけたけど今はあたしがいるから問題なし!浄化するとさらにランクが上がったのよね。今してるネックレスもそう。防御力もスゴクスゴイんだ。オルネース様は私を何と戦わせるおつもりなのかしらん。


「つまり、ユーリフィアン様は王太子殿下に反逆なさるのですか……?そ、そんなのひどいです……」


「………ヒーロイ嬢」


「!?ち、ちがいます!あたし、そんな人知らない……!」


 いや、人を悪者に仕立て上げる言い方が似てたからなんだけど………。確かあの子、モクレンとシルビアが来た日に転校してきた子、だよな。


「彼女、どこのご令嬢ですの?」


「さあ……」


「どこだったかしら……?」


 違和感があったものの、兄達がまたダンスの順序で揉めだしたのでそれを止めていたらすっかり忘れてしまった。

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― 新着の感想 ―
まあ、世の中には魔王よりも恐ろしい存在は居ますからねぇ。自称元普通の公爵令嬢で現自称普通の侯爵夫人とか、その旦那様とか・・・
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