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二回もざまぁされる予定の中ボス魔王妃様は自由に生きたい  作者: 明。


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33/74

情けは人のためならず

 現在、30階。いやあ、歩いたな。ボスをあたしの後ろ回し蹴りで撃破したので、休憩することに。基本、ここまではあたしの氷結で一撃だったので順調、順調。一財産稼いだ感じ?これだけあれば孤児院と学校が作れるかもね!


「あ、あは、あははははははははは…………はあ…………」


 モルヤシスが白い。疲れているのかもしれないな。


「モルヤシス様、おんぶいたしますか?」


「大丈夫です!いりません!というか、なんで僕がユーリフィアン様に背負ってもらわなきゃいけないんです!?確かに僕は貧弱ですが、ユーリフィアン様に背負われるぐらいなら這ってでも移動します!」


「ご、ごめんなさい……」


 モルヤシスのブライドを傷つけてしまったらしい。素直に謝罪したら、こちらこそむきになってしまい、申し訳ないですと謝られた。モルヤシス……いい奴!


「はっはっは!そろそろ腹が減ったな!」


 空気を読まないノウルキンスのおかげで多少場が和み、ランチになった。ボス部屋は一度撃破されると一日以上次のボスは出ないそうだ。


「よいしょ」


 地面にピクニックシートと弁当、紅茶を並べる。モルヤシスとノウルキンスも並べるのを手伝ってくれた。


「こちらで手を洗ってくださいませ」


 ほどよく魔力を消費したので、水球を出して手を洗う。ノウルキンスが顔と首も洗ってた。おしぼりで同じことをするおっさんをたまに飲食店で見かけるよな。


「では、めしあがれ」


 本日のメニューは料理長との合作。マヨネーズたっぷりの玉子サンド、明太マヨ(明太子は高級食材だが存在した)、たっぷりハムチーズ、定番のBLTサンドにエビフライ、茹で野菜が入っている。

 ちなみに、マヨネーズはこちらになかったので、料理長が気に入ってしまい、やたらマヨ味が多い。


「うまああああああああい!!」

「お、おいしい!!」


 二人からも好評価だったようだ。ノウルキンスが凄まじい勢いで食べ始めたので、さりげなくモルヤシスと自分の分を確保する。ちなみに樹は後から出す予定のデザートを食べている。今日のおやつはナッツクッキー。樹はナッツが好きらしく、リクエストされたのだ。


 視線を感じたのでそちらを見てみると、よだれをたらしたハリネズミ……いや、針ってか水晶?な感じの生き物がいた。よだれで水たまりができている。


「………マスター、あげていいできゅか?」


「いいよ」


 流石の樹たんも視線に気がついて食べにくかったのだろう。ハリネズミにクッキーを分けてあげていた。


「い、いいんでちゅか!?」


「マスターがいいって言ったできゅ。いいできゅよ」


「ありがとうございまちゅ!おいちいでちゅううう!!」


 カリカリと泣きながらクッキーをかじるハリネズミ君。それを見つめながらクッキーをかじる樹。

 可愛い+可愛い=でら可愛い。可愛いに可愛いを足すと、もっと可愛いんだな。


「お茶もどうぞ。ミルクティーでいいですか?」


「ありがとうございまちゅ!」


「マスター、ボクにもちょうだいっきゅ」


「はい」


 はあ………可愛い。うちの樹、今日も可愛い。ちょっとだけ撫でてもいいかな?


「ちょっとだけできゅよ?」


 うっかり口に出していたらしい。しかし、樹を撫でる権利をもらえたので、結果オーライだな。首をかしげる可愛いリスさん、正義!今日もフカモフ~。撫でるだけでなく、頬ずりもした。


「きゅふふ、くすぐったいできゅ~」


 そう言いつつも嫌がってない樹。ふはは、よいではないか。可愛いなあ。幸せだなあ。温かくて柔らかい。


「ちゅ~、なかよちでちゅ~」


 試しにハリネズミ君も撫でてみた。背中はひんやりしていて石の感触だが、腹側は柔らかくてモフモフしている。


「気持ちいいっちゅ~。魔力が満たされていくでちゅ~」


 なんでもハリネズミ君は土の精霊なのだが冒険者に魔物と間違って襲われ、必死に逃げ惑ううちに道に迷い、今に至るらしい。それって………かなりまずくないですか?あの………モルヤシス君が白目をむいて痙攣してますよ。すっっごくまずいんだな!


「マスター、この子は放置したら死んじゃうできゅ。力場から離れすぎた。いつ消えてもおかしくないできゅ。そして、この子が死んだら……ここ一帯に大規模な地震か地盤沈下か………火山がどっかんするできゅ」


 予想外にヤベエエエエ!!ナニソレ、大災害じゃねぇか!!


「………では、私がこの子を家に帰してあげますわ。私の魔力を分けてあげればしばらく保つのではなくて?」


「もっと確実で手っ取り早い方法があるできゅ。マスターがうっかり加減を間違えて破裂させたら目もあてらんないできゅ」


 そんなことしない…………と言いたいが、自信がないのも事実だ。それはまずい。まずすぎる。


「でしたら、どうしたらよろしいの?」


「マスターが名前をあげたらいいっきゅ。マスターは魔力過多すぎっきゅ。複数の精霊と契約すれば、多少マスターの魔力をどーにかできるっきゅよ。問題は………当人の気持ちできゅね。マスターのとこに来れば、おいしいものがたくさん食べれまきゅよ」


「オイラ、お姉さんと行きまちゅ~。お名前、欲しいでちゅ!」


「じゃあ………(あきら)で」


 安直だけど、水晶から。背中にそれっぽいの生えてるし。


「はいでちゅ!」


 こうして、我が家に可愛いモフモフが増えたのであった。


 


新たなるモフモフが増えました。モフモフは正義です( ・`д・´)キリッ

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