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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
68/72

68 奴隷たち。そしてこれから。ブクマ100うれしいのです。

どうやったら大人になるのかな

 美佳は呆れたように俺を見てる。


『大丈夫、わかってるよ。シン君が考えていること。私じゃ付けられないし良いよ』

『あ、ありがとう』


 どうやら美佳には全てお見通しらしい。

 気を取り直して椅子に座っている2人に視線を戻す。


「され……いや、そんなにビクビクしないで」

「……はい」

「まずお前らのことを聞かせてくれ。自己紹介ね」

「僕はグレイスです。獣人です。10歳です。こっちは妹のシャオナ……」

「いや自分の自己紹介だけでいい。じゃぁ次は妹ちゃんね?」

「は、はい。私の名前はシ、ちゃおなです。獣人。10歳です……」

「はい。良くできました。チャオナね」


 俺は少し笑いながら言う。


「し、シャオナです」

「おーけー。じゃぁ次はグレイスに聞くぞ。俺は獣人という種族を初めて見た。獣人について教えてくれ」

「は、はい。獣人は人族より身体能力が秀でています。聴力や嗅覚、視力は人間の何倍も。魔法が優れている人は生まれてきません、です」

「あー。慣れてないなら敬語とがしなくていいぞ。それで、妹さんの巫女は顔を見せないって言うのは本当なの?」

「いえ、高く売るための嘘です。シャオナを商人に売る時にうちの親が使った理由をそのまま使ったみたいです」

「……両親に売られたのか……。火傷のせいか?」

「……はい。僕は妹についていく為に自分を売りました」

「奴隷になったら別の場所に売られるって考えなかったのか?」

「う……あの時はとにかく守らなきゃと必死で」

「良い兄さんだな。で、火傷の理由は?」

「詳しくは知らないのですが、邪龍の呪いだと聞いています」

「邪龍ねぇ……。まぁいいや、シャオナ手を出して」

「は、はい」


 いきなり話しかけられたシャオナは少し驚きながら右手を出す。


『シン君わかってるよね?』

『……はい』


 俺はシャオナの中指に指輪をはめた。


「あ、あのこれは?」

「俺からのプレゼントだ。ありがたく貰っておけ」

「……はい。あ、ありがとうございます」


 なんでだろう顔は見えないのに黒いオーラが。まぁ、奴隷だもんな。心は暗いか。


「じゃ、そのヴェールとっちゃいな」

「え。とらないと忌めませんか?」

「そ、これは命令ね」


 俺がそう言うと渋々、被り物を取った。


「おい、シャオナ……。顔」

「え?……どうして?」


 驚いた兄の声にシャオナは顔の火傷の跡があった場所を触る。そこにはもう火傷の後は無い。


「その指輪の効果だよ。取っても大丈夫だとは思うけど一応つけておいてね」

「すげぇ、そんな魔導具聞いた事もない。シン様はいったい何者なんだ」


 おいおい、グレイス君、素が出てますよ。

 シャオナの目からは涙がこぼれていた。顔は女性の命、それがもとに戻ったんだものな、そりゃうれしいか。


「ほ、本当にありがとうございます。シンしゃま」


 うん。なんか可愛い。ドキッとするものがあるじゃないか。美佳が冷たい目で見てくるので長い間見ることはできないが。

 泣きやむのを待っていると黒かった髪の色がだんだん明るくなってきた。兄と同じ金髪になるのかと思いきやまさかの赤で止まる。念の為に一応鑑定をする。



シャオナ・ゴルティア 金虎族 10歳


身体能力   G

身体能力適正 S

魔力量    S

適正魔法属性 炎(S) 風(A) 雷(S)

魔法練度 炎 G

     風 G

     雷 G

状態:炎龍の加護


 ……。いや、指輪の効果で呪いが解けるのは良いけどさ……。なんでそれが加護に変わるの?魔力量も微妙に増えてるし……。

 俺は少し現実逃避をする。

(風(A)(G)のG部分が消えているということは後ろの値は状態によっての変化した値か)

 そう。新しく分かった知識について考えることによって)

 その後は、顔が皮ってしまったので一応コーシーさんに紹介をした。

 曰く、呪いを解除できる魔導具なんてものは白金貨1枚じゃとても買えないくらいの価値があるらしいので返してもらった。勿論ステータスに変更はなかった。あと、余談程度だが、この国では右手の中指に指輪をするのは’お前が一番大事’という意味だそうだ……。理由は単純。聞き手の一番長い指だからそう。

 そのあとは満腹亭に行って紹介をしたりした。それは建前でタダで夕飯を食べれるのだからそれを逃す手はないっていうのが本音だが。

 金虎族は食べる量が異常だった。これは食費がヤバイかもしれないと思ったのだが、何と10日分くらいは食い溜めができらしい。さすがは虎である。


 次の日から1週間俺は狩りを中止した。2人に合った装備を揃えると体力トレーニング、魔法トレーニングをさせて7日目に冒険者登録をさせた。さすがに1ヶ月頑張った俺にはまだ追いついていないがもともとのポテンシャルだろうか。かなりステータスが成長した。それはもうウルフなんて瞬殺できるくらいに。

 一緒に狩りに出て思ったことがある。きっと獣人にもオオカミ族という種族がいると思う。その人種とウルフの違いはなんなのだろうかと。まぁ単純に心臓が魔石か、魔石じゃないかだとは思うのだが……。

 では、これからは俺はCランクに向けて、こいつらはDランクに向けて狩りをがんばるとしましょうか。

 

そうだ。時間を飛ばせばいいんだ

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