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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
69/72

69 それから時はほんの少しだけ流れ……

説明からストーリーに戻すのって難しいですね。

俺たちは今、森の中を歩いている。初めて森の中に入った時に思ったのだが、この森は奥に入ると木の間隔は広くなるかわりにどんどん大きくなっていった。十分に戦闘が出来るスペースはあるということだ。


「兄貴、ウルフ5匹だ。多分上位種2匹」

「分かった。チャオ準備は良いかい」

「はい。シン様」

「よしレイは上位種の足止めを頼む」

「任された」


 いつものことだが作戦は以下の通りだ。グレイスが強い魔物を盾で足止め。俺とシャオナで雑魚を倒す。あとはゆっくりと強い魔物を倒す。グレイスが防げない魔物に遭遇したことはまだない。すこしでも危ないと思う敵、それか大量の敵が出てこない限りはこの作戦で行くことになっている。

 因みにチャオと言うのはシャオナの呼び方だ。理由は勿論チャオナと噛んだからだ。レイはグレイスのそれ。最初はグレイと呼んでいたがいつのまにかレイになっていた。

 チームの構成はアランさんたちのチームに似ていると思う。2人は俺のことを兄貴、シン様と呼ぶ。それを考えるとどちらかと言うとソフィーさんとの関係と似ているかもしれない。

 この2人を購入してからもう4年が経った。最初の1年は日銭を稼ぎながら今まで俺が習った冒険者としての基礎を教えた。最初の1週間で強くはなったが全く体力がなかったので走りを中心にだ。他には傷薬の作り方、夜営の仕方それに2人に合った戦闘の方向性などだ。

 ステータスの限界値が分かるというのはかなりのアドバンテージだと思う。何を重点的に鍛えれば強くなるからが分かるのだから。

 1年目の魔物到来は俺だけ参加した。

 丁度2年が経った2回目の魔物到来。そこでは3人とパーティとして参加した。3人ともDランクとしての参加で端の方で安全に過ごした。何故俺もDランクのままか。それは2人のポイントが溜まるのを待っていたからだ。Cランクになるには試練があるのでどうせなら一緒に受けてしまおうという考えだ。

 そんなわけで3年目に突入した時にCランクの試練を受けた。Cランク冒険者へなるための試練はクリアした冒険者に言わせるとEランクの新米でもクリア出来るらしい。その試練とはCランクの魔物を倒すことなのだが……。

 最初に外泊した時のように砦の近くではオーガが森から出てくることはあるらしい。それでも年に2、3度だが。さすがに2匹同時なんて初めての事だったらしい。

 俺たちもそれを利用した一番楽な方法で試練をクリアした。それは……落とし穴だ。ひたすら深く掘る。出てくるのをひたすら待つ。朝、掛かっていれば良し。掛かってなければ近くで狩りをすして、出てきたら誘導して落とす。落ちたら自力では上がれないので叩く叩く叩く。いつ出るかの統計はある程度得られているのでそんなに日数は掛からなかった。

 3人での参加が3度目となる魔物到来では最後まで参加することを果たした。まぁ、ほとんどの冒険者、まさかの戦闘に初の参加となる冒険者までもが最後まで戦っていたが。冒険者の質が上がったわけではない。魔物の数が例年に比べて少なかったおかげだ。どのくらいかと言うと半分にも満たない数だったのだ。

 まぁ最後まで残れたという事と4年間大した怪我もしなかった事、それに俺の二つ名や満腹亭での冒険者との関わりなどもあって、俺たちは中堅くらいの冒険者として認められるようにはなった。年齢的にも体的にも若いので認められるまでに時間はかかっているが十分だろう。

 アランさん達も俺たちがCランクになる少し前にBランクになったようだ。試験内容は隠されているらしい。これでソフィーの姉御に少し追いつけた気がすると言っていた。

 Cランクになってから半年が過ぎている。最近は日帰りで街に帰ることはない。数日間、森の浅い部分を探索し砦に行き、1泊してからまた同じように森の中を通って街に戻ると1日から2日の自由休息を得るのが習慣となっている。休息を取る必要はないと俺を含め全員が思っている。まぁ、魔法の訓練をしたり食べ歩きをしたり、冒険の準備をしたりするので必要枠ということにしているが。

 因みにステータスだが少しだが強くなった。


シン 人族 14歳


身体能力   C

身体能力適正 A

魔力量    A

適正魔法属性 水(A)

魔法練度 水 A

契約……上位精霊(水)中位精霊(水)



グレイス・ゴルティア 金虎族 14歳

身体能力   B

身体能力適正 SS

魔力量    D

適正魔法属性 炎(D) 土(D)

魔法練度 炎 E

     土 D


シャオナ・ゴルティア 金虎族 14歳

身体能力   C

身体能力適正 S

魔力量    S

適正魔法属性 炎(SS) 風(A) 雷(S)

魔法練度 炎 B

     風 D

     雷 D

状態:炎龍の加護

契約……中位精霊(炎)


 こんな感じだ。なぜ雷精霊と契約していないか。それは単純に中位の雷精霊がみつからなかったからだ。レイは役割上魔法の契約は必要ないと判断した。チャオにすら身体能力が追い付かれている事など気にしていない。絶対だ。

 コーシーさんやロウバァさんは簡単に雷属性の魔法を使っていたがイメージがかなり難しいようだった。

チャオも炎を多用している。

 魔物を倒すときは俺もあまり魔法を使わず強めの魔物はチャオに頼っている。今回も俺は魔法を一回も使わずに街へと戻ってきたのだった。


 

そろそろ新章ですかね

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