表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
67/72

67 呪いの少女

チートナイ……モノガタリススマナイ

 貴族、冒険者、シスターの全員が絶句する。進行役も自分の仕事を忘れているようだ。1人の貴族がむなしい抵抗をすることによって戻ってくる。


「し、白金貨1枚と金貨1枚」

「し、白金貨1枚と金貨1枚出ました。他にありませんか」

「白金貨2枚」


 コーシーさんの追撃であっさり撃沈しました。


「白金貨2枚で決定です。是非次のオークションもご参加ください」

「はぁ。まぁ、良いわよ」

「ありがとうございます。では次で最後の奴隷です。最後は獣人の巫女でございます。勿論処女でございます」


 そういって出てきたのは黒いヴェールを顔に掛けた少女。先ほどと違い顔は見えない。貴族のほとんどとシスター一人が参加する。冒険者たちはステータスが低いので興味はないらしくすでに観戦モードだ。

 速攻鑑定した。名前はシャオナ・ゴルティア。確かに親族のようだ

(なるほど……。さっきのヴェールはカモフラーズでこっちが本命か)


「コーシーさん。1つお願いがあるのですが」

「あら、何かしら?」


 俺はお願いの内容を話すとオークションに参加するために最前列にいく。

 どこからか声が上がる。


「おい、その奴隷の顔見せてくれよ」

「この者の出身地の巫女は顔を隠すのが慣わし、ご了承下さい。さぁ、最後のオークションを始めます」


 進行担当がそう宣言すると金額が上がり始める。参加者が貴族だけだと金額が上がるのが小さい。それでも大銀貨1枚ずつ上がっていくが、教会の人は俺を見ていてまだ参加していない。

 俺は声を上げる。先ほどと同じセリフだ。


「大金貨1枚出す!」


 その瞬間、全員が俺を見てオークションが止まる。さすがに進行役に動揺はなかった。


「大金貨1枚が出ました。他にいませんか?」


 その瞬間に風が吹く。自然ではない人口的な風だ。俺がコーシーさんに頼んだのは風でヴェールをめくる事。既に貴族たちの目は少女を見ていた。


「お、おい見ろよ……」

「おい、これを隠すためにそんな布をかぶせていたのか」

「確かに今回の奴隷は質が高いがこれはどういうことだ」

「こんなの詐欺じゃないか。俺は降りるぞ」


 貴族たちが口々に言う。


「こ、これも商売でございます。では大金貨1まで決定でよろしいでしょうか」


 商人は俺を見ながら平然と言う。商売としてこれでいいのだろうか……。

 俺は答える。


「あぁ、かまわない」

「そうですか、もっと講義を覚悟していたのですがありがとうございます。ではお二方契約がございますのでどうぞこちらへ」


 そういって案内を始めた。舞台裏につく前にコーシーさんが俺に尋ねる。


「魔法のお礼もあるしやったけど、本当にこれでよかったの?」

「えぇ、ちゃんと計算通りですよ」

「そう、なら良いけど」


 俺が官邸で見た情報はこれだ。



シャオナ・ゴルティア 金虎族 10歳


身体能力   G

身体能力適正 S(B)

魔力量    A(F)

適正魔法属性 炎(G) 風(A)(G) 雷(S)(G)

魔法練度 炎 G

     風 G

     雷 G

状態:炎龍の呪い(火傷)



 初めて見たが、状態が呪い、火傷となっていた。そして美佳が呪いが顔も含めて左半身に強く出ていると教えてくれた。

 そのまま契約を終えると俺はピエールさんのところへ戻る。


「まさか2人も買うとは……な。さすがに驚いたぜ」

「子供ですからね。安く済みました。では僕はこの子たちとお話しがありますので」

「お、おう。まぁまた明日な。どうせ冒険者踏力するのだろう?」

「えぇ、では明日」


 何故、ギルドまで帰らず別れたか。それはコーシーさんを負って話を聞くためだ。


「コーシさん。あの部屋をもう一部屋借りれますか?2人用が良いのですが」

「確か、3人用なら1部屋空いていたと思うわ。料金は倍よ。でも普通奴隷は床よ?それなら料金は食費だけで済むのに」

「いえ、良いんです。体壊されても困りますから」

「ふふ、分かったわ」

「そういえばどうしてコーシーさんはオークションに?絶対に参加しないと思っていました」

「いえ、風のうわさでエルフが出るって聞いたからね」

「どうするんですか?そう簡単に元が取れるとは思えませんけど」

「別にいいのよ。帰りたいなら帰してあげるしね」


 そう、奴隷のエルフを見ながら言う。俺はエルフさんを鑑定してみた。ステータスはロウバァさんにも

遠く及ばない。名前はシャハノ・フォレシア。記憶の中のコーシーさんの下の名前と一致する部分がある。

(コーシーさんはジってのがあった気がするけど……やはりエルフ同士は仲間意識が強いのだろうか……)

 そんなことを考えながら宿に戻る。買えてもらった部屋に着くと魔法鞄から椅子を出して2人に座らせる。2人は少しためらいながらも俺の指示に従った。

 深呼吸をして結審を固めているとグレイス君が俺に話かけてくる。


「シン様、妹も買っていただきありがとうございます」

「うん、分かったけど。ちょっと考え事するから静かにしてて」

「す、すみません」


 これから美佳に話すことを考えてか、ビビッて強く当たってしまった。恥ずかしい。


『な、なぁミカ。1つお願いと言うか提案があるんだけど聞いてもらってもいいかな?』


そういえば、よくやりますがサブタイトルがネタバレってどうなのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ