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無力を知っている転生者の日常  作者: ゴミ屋敷
2章 新人冒険者はじめました
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43 ダメ魔法の改善なり

長い一日でした……

 どんな魔法の訓練ができるかを考えながら走っていた。今回は荷物も持っていないし2回目なので少し楽だった。そして北門に帰ってきた俺を待っていたのは地獄の宣告。水を渡されそれを飲むともう1度行ってこいと言われた。

 さすがにもう走る気力はなくところどころ歩いた。さすがに更にもう1度行って来いとなる事は無く、戻ってきたところで訓練は終了になりふらふらしつつも俺は訓練場に戻ってきた。


「よし、この時間からは自主練だ。きつかったら明日に備えて寝てもいいぞ。何か必要なものがあれば言えば用意するぞ」


 ピエールさんがそう行って出ていくが俺は何も言えずに疲れてへたり込んでいた。

(さすがにすぐには無理……。すこし休む)

 俺は乱れた息を隅で体育座りをしながら整える。休んでいる間は他の冒険者たちの訓練を見ながらぼーっとしていた。30分ぐらいたっただろうか午後の鐘が鳴る。


『あ、午後の鐘だ。ずっと訓練かと思ったけど意外とすぐに終わるんだね』

『そうだな。一応自主練って言ってたから自分が伸ばしたいことをやれってことだろうけどな』

『冒険者は訓練も必要なのね。人は少ないけど何人かいるし』

『まぁ、毎日魔物と戦うってのもな。さて、落ち着いたしそろそろ魔法の練習するか』

『でも水出したらまたすぐに枯渇しちゃうよ?それにまだ、魔力も回復してないでしょ?』

『それなんだがな、ピエールさんはイメージで変わるって言ってただろ?きっとイメージがもてないだけで魔力を大量に使えば冷たい炎も作れると思うんだ。必要もないから誰もしないけどな』

『それと水が何か関係あるの?』

『全部予想なんだけど、炎も土も水も雷も基準が設定されているんだと思う。電圧だとか不純物だとか温度とかね。それでね高校の物理の先生に聞いた話なんだけど、水には不純物が混ざってるんだって。で、物理の実験なんかで使う水って言うのは純水や超純水って言って不純物が混ざってないものらしいんだよ』

『へー。シン君よく先生と訳の分からない話してたもんね……。じゃぁその純水をイメージすれば消費魔力を抑えられるの?』

『あくまで予想だけどね。最初に水を出したときは飲み水をイメージしてたから。とりあえずやってみるよ。イメージ自体は大学見学で1度使ったことあるし出来ると思うから』


 俺は昼食前に作った水球より一回り小さい不純物を含まない水で出来た球をイメージしながら唱えた。


純水球(ピュアボール)


 全くかっこよくない名前だが手の上にイメージ通りの球が現れた。魔力は回復した量の半分以上がまだ残っている。今度はしっかりとコントロールしてみる。


『成功したね。さっきと同じくらいの大きさだけどどうなの?』

『うん。今回はイメージ通り。消費量も圧倒的に少ない。ついでにもう2つほど確かめたい』

『なにを確かめるの?』

『このコントロールに魔力を使うかとイメージ通りに操作できるか』


 俺は出した球を色々と操作してみる。引き伸ばしり動かしてみたり。分かった結果をまとめるとこうだ。

 まず形を変えるのにも動かすのにも魔力は消費した。でも消費量はかなり少ない。勿論美佳のおかげって言うのもある。次に時間が経つにつれて使う魔力量が徐々に増えていった。気付いた時点で魔法の維持をやめたがおそらくかなりの消費量になるのだろう。原因を考えたがおそらく純水が空気中の不純物を吸っているのだろうと結論づけた。

 その後、出した水の温度を変えるには魔力をかなり消費したので出すときに温度を変えれば思いやってみると0℃~100℃までは魔力の消費は変わらなかった。それ以外の温度も出来たが少し消費が大きい。勿論飲み水ほどではない。

 少しずつ色々と試しそこまで分かったところで夜の鐘が鳴り時間の経過に気付いた。もう4時間も経ったかと思っているとピエールさんが訓練場にやってきた。


「シン、そろそろ夕飯にするぞ」

「はい」


 言われてお腹が減っていることに気付く。魔法もかなりのカロリーを使うようだ。いや、走ったせいかもしれない。

 食堂で夕飯の用意が出来、食べ始めるとピエールさんがいう。


「疲れ果ててもう休んでるかと思ったが何かしてたのか?」

「まぁ、さすがに2往復は倒れるかと思いました。あのあとは冒険者さんたちの訓練を少し見させてもらった後は魔法の訓練をしてました。体をほとんど動かさずに済みますからね」

「見ることは大事だぞ。それだけでもいい訓練になるからな。魔法はまぁ頑張れ。魔力の練習だけでも後々役に立つからな」

「はい」


 どうやら、まさか水属性の練習をしていたとは思ってないようなのでその誤解はしたままにしてもらう。

 夕食の後は解散になったので俺は訓練場に戻り、念入りにストレッチをしてから部屋に戻り寝ることにした。

 見学をさせてもらっていた時に思ったのだが、冒険者さんたちは軽いストレッチもせずに筋トレやら組手を初めていた。確かにいきなり魔物と戦うことになったら準備運動なんてしている暇はないかもしれないが、怪我をしないためにも訓練の時ぐらいはした方が良いと思う。もしチームを組むことになったら是非教えてあげたい。

 そんなことを考えながら眠りについた。こうして長い訓練の1日目が終わったのであった。


主人公、水しか使えないし……少しチート(ボソ

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