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酔いどれ腐れ  作者: フロード【fload】
第零章〜嵐組〜
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嵐山 蓮

 こんにちは、ボクは三室 香15歳。

 気づいたら嵐組とかいうマフィアに連れてこられ、3ヶ月でスピード昇格、今幹部。実は女なんだけど、女は嵐組に入れないから男装してる。連れてこられたはずなんだけど、性別検査とか無いのかな?普通に馴染んでいる。バレないって言うのが傷つくんだけど、バレたら死んじゃうし仕方ない。


「かっおっるぅーん!」

「げっ、ボス」


 嵐組のボス、嵐山 蓮。今日も仕事が終わったからって、見かけたら絡んでくるのは鬱陶しいぞ、そろそろ。顔はいいくせに、精神年齢低く見える所は直した方がいいと思うな。


「かおるん今日も可愛いねぇ、よしよし」

「〇ね、クソじじい」


 ボスがボクの頭に手を乗せるか乗せないかのタイミングで、その手を反射的に叩き落としていつもの言葉を言う。酷いかもしれないけど、突き放しておかないと、いざと言う時困るのがボクだけじゃ無くなってしまう。


「え、ひどっ! 俺まだ22だよ?」

「ボクからしたら完璧におっさんだよ」

「えっ、そうなのか……」


 わざとらしく落ち込む。ちょっとだけ可愛い……というか、悪いな、って思う。けど絡まれたら困るんだよね、このセクハラ。ボスじゃなかったら、強くなかったらぶん殴りたいレベルだよ。


「そういやかおるん、一緒に風呂入ろーぜっ」

「は? 何言ってんのセクハラじじい」

「今日ぐらいいいだろー?」

「ダメです。紅と入れば?」

「やだ! 俺かおるんがいいー!」

「〇ね、あとかおるんって呼ぶな」

「ちぇー、ケチー」


 トボトボと帰っていく背中を見ると悪いことした気分。でもな、風呂はダメ。絶対ダメダメ、バレるどころじゃ済まないから。あーもう、いっその事殺してくれ。バレた時が怖すぎる。

 ボスはこう見えてカリスマ総長だからな。ギャップ激しすぎるけれど、仕事の時のボスは冷酷で非道だ。


 その時の顔はカリスマ溢れてて、魔性? っていうか、女の子が1発でメロメロになるぐらいの魅力がある。その若々しい肌も、艶のある声も、サラサラな髪も、スラリとした長い指も、綺麗な手も。その整った顔立ちも何もかも持っていて、ボクなんか遠く及ばない存在だ。

 なのに何故ボクなんかに構うんだろう。もしかしてホモ……いやいや、ショタコン……!? ギャップ激しすぎ。


 幹部の前だけだ、こんなに甘えたになるのは。

 ボスは常に強くなければならないそうだ。たしかに超強いけど。ホントに、ギャップ激しすぎかよ(2回目)

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