表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

第7話 渡来人説

 「ただ奪われた勾玉を取り返すことだけが蘇我の目的なんです。物部のやつらは天皇をどうでもよく思い、自分らの栄光のために利用した。それだけは許してはなりません」


「天皇への忠誠……」


 イヨが小言で呟いた。しかし、俺には何と言っているかは俺には聞こえはしなかった。


「しかし、どうして蘇我はそこまでするの」


「蘇我が渡来人だという説を知っている?」


「渡来人?」


イヨが顔に? の文字が書かれたかのような表情をした。


「イヨちゃん。渡来人というのはね弥生時代以降に日本に来た朝鮮半島の人達のことだよ」


「なるほど」


「渡来人によって日本にたくさんの文化が伝えられてきた。漢字や仏教をはじめとして各種技術や暦なども伝えたんだ」


 俺は、補足説明をした。さらには、続けて言った。


「まあ、本当のことを言うと蘇我は渡来人っていうのはまるっきり嘘。本当は物部が渡来人なんだ。」


「蘇我の祖先の名前は韓国風じゃなかった?」


「えっ!? そうなの」


「あっ! それは物部の奴らが蘇我渡来人説を作るためだけに系譜を改造しやがったんだよ。しかし、先祖様も易々蘇我の本家に物部の奴らを侵入させるなんて考えたくもないぜ」


「改造ですか!?」


「ああ」


「………ものすごい壮大なことをしたね」


 美月があまりにも壮大なバトルだということを知り若干引いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ