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私以外、全員プロゲーマー!!――なのに最強チームをまとめているのは私!?  作者: 紅桜歌


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04 フレンドはプロゲーマー!?

物語を書き始めたら楽しくなってきていて、

生活してても見方がすこし変わったりして。


夢で起きたことを描こうとしてるのですが、

キャラクターを立てたらなかなかなか夢のとこまで行かないですね。

いつになったら、夢で見たとこに行くんでしょう?


と、変な前置きすみません。

なるべく書き溜めて、なるべく更新します。

「プロゲーマー!? 個人ランキング1位!?」


私の声が、初心者広場に大きく響き渡った。


周囲から向けられる視線も気にならないほど、頭の中は混乱している。


そんな人が、どうして初心者向けの募集を引き受けたのだろう。


しかも、街の案内だけではない。


お店を一緒に回り、武器選びを手伝い、チュートリアルクエストの最後まで付き合ってくれた。


挙げ句の果てに、フレンド申請まで送ってくれたのだ。


「そ、そんなにすごい人なら、最初に教えてくれてもよかったんじゃないですか?」


「案内するのに、ランキングは関係ないと思ったので」


「それは、そうかもしれませんけど……」


あまりにもレオらしい返答に、それ以上何も言えなくなる。


隣では、ユキがまだ信じられないような顔でレオを見つめていた。


「レオさんが初心者案内を引き受けるなんて……」


「たまたま募集を見つけたので」


「たまたまで個人ランキング1位が来る!?」


ユキが再び声を上げる。


私だって、同じ気持ちだ。


むしろ事情を知らないまま数時間も一緒にいたのだから、驚きでは私の方が上かもしれない。


そのとき、レオが視界の端へ目を向けた。


「……もう、こんな時間ですね」


「え?」


言われて初めて、私も現在時刻を表示する。


そこに示されていた時刻を見て、思わず二度見した。


「うそっ!? もうこんな時間!?」


VRへ接続してから、かなりの時間が経っていた。


街を見て回り、戦い方を教わり、ゴブリンを5匹倒したのだから、当然といえば当然なのかもしれない。


けれど、体感ではそれほど長く遊んでいたつもりはなかった。


これが、時間を忘れるということなのだろうか。


オンラインゲーム、恐ろしい。


「ラム、明日も仕事でしょ?」


「仕事……」


ユキに言われ、現実へ引き戻される。


そうだった。


楽しくなってきたとはいえ、明日の仕事が消えるわけではない。


「今日は、ここまでにしましょう」


レオの言葉に、私は少しだけ残念な気持ちになる。


まだ武器のことも聞きたい。


ほかにどんな場所があるのかも知りたい。


覚えたいことも、試してみたいことも、始める前とは比べものにならないほど増えていた。


「あの……」


「はい」


「また、一緒に遊んでもらえるんですか?」


尋ねてから、急に恥ずかしくなる。


個人ランキング1位のプロゲーマーに、初心者の私が何をお願いしているのだろう。


忙しいに決まっている。


今日付き合ってくれただけでも、十分すぎるくらいなのに。


しかし、レオは不思議そうに私を見た。


「そのつもりで、フレンド申請を送ったんですけど」


「……あ」


そうだった。


また一緒に遊びたいからと、レオの方から申請してくれたのだ。


「次にログインするとき、連絡してください。時間が合えば一緒に行きます」


「はい!」


考えるより先に、声が弾んだ。


そんな私を見て、ユキが隣で何か言いたそうな顔をしている。


けれど、今は気づかなかったことにした。


「それでは、また」


「今日は本当にありがとうございました。また!」


レオがログアウトし、その姿が淡い光となって消えていく。


彼がいなくなった場所を眺めていると、ユキがゆっくりと私の隣へ並んだ。


「ラム」


「なに?」


「あなた、自分がどれだけすごい人とフレンドになったか、分かってないでしょ」


「今、知ったばかりだから……」


「帰ったら、レオさんのこと調べてみて」


「そんなに?」


「そんなに」


ユキに念を押され、私たちもその日はログアウトすることになった。


意識が現実の身体へ戻る。


ゆっくりと目を開けると、そこには見慣れた自分の部屋があった。


VRへ接続する前に夕食も入浴も済ませ、寝る準備まで整えていたのは幸いだった。


あとは眠るだけ。


そうしておかなければ、今から慌ててお風呂に入り、明日の準備までしなければならないところだった。


「寝る準備しておいて、本当によかった……」


安心したのも束の間、現在時刻を確認して顔が引きつる。


寝る準備ができているとはいえ、普段ならそろそろ眠っている時間だ。


初めてだから少しだけ。


最初は、本当にそのつもりだった。


それなのに街を見て回り、初めての戦闘を経験し、気づけば何時間も経っている。


「ゲームって、こんなに時間なくなるんだ……」


オンラインゲーム、恐ろしい。


本当なら、このまま端末を置いて眠った方がいい。


けれど、ユキに言われた言葉が頭から離れなかった。


――帰ったら、レオさんのこと調べてみて。


少しくらいなら、まだ大丈夫だろう。


そう自分に言い聞かせながらベッドへ入り、枕元に置いていた端末を手に取る。


検索画面を開き、文字を入力した。


『Vivid Horizon レオ』


名前を入れただけで、大量の検索結果が表示された。


大会の優勝記録。


個人ランキング1位。


公式戦の映像。


攻略記事やインタビュー。


どのページにも、見慣れた金髪とコバルトブルーの瞳を持つ、王子様のようなアバターが映っている。


「本当に、同じ人なんだ……」


試しに、公式大会の映像を再生する。


そこに映っていたレオは、今日の彼とはまるで違っていた。


対戦相手の攻撃を紙一重で避け、反撃する。


一切の迷いもなく相手を追い詰め、わずかな隙を逃さずに勝負を終わらせる。


動きが速すぎて、初心者の私には何が起きたのかさえ分からない。


今日、私がゴブリンを倒すまで急かさずに待ってくれた人と、本当に同じ人物なのだろうか。


そう思いながら次の映像を開こうとしたとき、端末に通知が届いた。


表示された名前は、レオ。


『今日はお疲れさまでした。初めてのクエスト、無事に達成できてよかったです』


続けて、もう1通届く。


『次にログインするとき、よければ連絡してください』


私は画面を見つめたまま、しばらく動けなかった。


個人ランキング1位のプロゲーマーから、初心者の私にメッセージが届いている。


何度見直しても、送り主はレオだった。


「……なんで?」


どうして彼が私の募集を選び、また一緒に遊ぼうとしてくれるのか。


その理由だけは、いくら検索しても出てこなかった。



翌日。


仕事をしている間も、気を抜くとレオのことを考えてしまっていた。


どうして、個人ランキング1位のプロゲーマーが、初心者の私を案内してくれたのだろう。


どうして、また一緒に遊びたいと言ってくれたのだろう。


考えても答えは出ない。


それなのに、昨日見た大会の映像と、ゴブリンとの戦いを静かに見守ってくれていたレオの姿が、何度も頭の中に浮かんでくる。


そして、それ以上に大きかったのが――早く続きを遊びたい、という気持ちだった。


昨日まで、友人に頼まれて渋々始めたゲームだったはずなのに。


今は仕事が終わったら何をしようか、そればかり考えている。


ようやく仕事を終えて家へ帰ると、夕食や入浴を済ませ、昨日と同じように寝る準備まで整えた。


明日からは休みだ。


多少遅くなっても、今日は時間を気にせず遊べる。


あとはVRへ接続するだけなのだが、私は端末を持ったまま動けずにいた。


レオからは、次にログインするときに連絡してほしいと言われている。


けれど、本当に連絡していいのだろうか。


相手はプロゲーマーだ。


練習や大会の準備もあるだろうし、初心者の私とは違って、ゲームをすること自体が仕事でもある。


そんな人へ気軽に「今日も遊びます」と連絡するのは、迷惑ではないだろうか。


だったら今日は1人で遊べばいい。


そう考えてみたけれど、どうしてもその気にはなれなかった。


せっかくレオの方から誘ってくれたのに、何も言わずにソロで始めるのも違う気がする。


それに、本音を言えば――また一緒に遊びたい。


私は何度も文章を打っては消し、ようやくメッセージを完成させた。


『こんばんは。昨日はありがとうございました。明日から休みなので、今日もこれからログインしようと思っています。もし時間が合えば、またご一緒してもらえますか?』


送信ボタンの上で、指が止まる。


本当に、こんなことを送ってもいいのだろうか。


しかし、このまま悩んでいても何も始まらない。


私は躊躇いを必死に抑え、思い切って送信した。


「ああ……送っちゃった……」


送った直後から、急に不安になってくる。


忙しいと言われたらどうしよう。


既読にならなかったら、それはそれで気まずい。


そもそも、次に会えたとして、プロゲーマーがこんな初心者と何をするのだろうか。


考えれば考えるほど落ち着かなくなり、意味もなく端末の画面を閉じては、また開く。


そのとき、短い通知音が鳴った。


『こんばんは。連絡ありがとうございます。俺もこれからログインできます』


思っていたよりも早い返信に、心臓が跳ねる。


続けて、もう1通届いた。


『昨日の初心者広場で待ち合わせましょう』


「……いいんだ」


断られなかった。


それどころか、レオもこれから来てくれるらしい。


『分かりました。すぐに向かいます!』


返信を送り、私は急いでVRへ接続した。


見慣れ始めた始まりの街へ降り立ち、初心者広場へ向かう。


広場へ着くと、レオはすでに昨日と同じ場所で待っていた。


「こんばんは」


「こ、こんばんは! 今日はありがとうございます」


「こちらこそ、連絡してくれてありがとうございます」


プロゲーマーだと知ってしまったせいか、昨日よりも緊張する。


何を話せばいいのか分からずにいると、レオが私の腰に下げられた片手剣へ視線を向けた。


「今日は、昨日の戦いを見ていて気になったことを試してみませんか?」


「気になったこと?」


「はい」


レオは小さくうなずいた。


「ラムさんには、片手剣より合う武器があると思います」


その言葉を聞いた瞬間、私の頭に浮かんだのは、以前遊んでいたハンティングアクションだった。


まさか――。


「双剣、ですか?」


「試してみる価値はあると思います」



レオはそう言ってくれたけれど、使い慣れた武器であることと、Vividでも上手く戦えることは別の話だ。


昨日知ったSPの管理もある。


どんなスキルを覚えるのか。


防具は動きやすさを優先するのか、それとも攻撃を受けたときに備えて防御力を上げるのか。


これから、どんな戦い方をしたいのか。


考えなければならないことが一気に増えていく。


「でも、双剣だとSPの管理がもっと難しくなりませんか?」


「回避や強攻撃を多用すれば、片手剣より厳しくなります」


「やっぱり、そうですよね……」


「ただ、通常攻撃ではSPを消費しません。使う場面を選べるようになれば、十分に管理できます」


簡単に言ってくれるけれど、今の私には、その使う場面を見極めることが一番難しい。


昨日のうちに、少しくらいVividについて調べておけばよかった。


けれど、私が調べていたのはゲームの攻略ではなく、レオの大会記録や試合映像ばかりだ。


個人ランキング1位。


大会優勝。


プロゲーマー。


そんな情報ばかり増えて、肝心のゲーム知識はほとんど増えていない。


まさか本人に、「あなたのことばかり調べていました」とも言えない。


「難しそう……」


思わず本音が漏れる。


「始めたばかりなので、分からないのは当然です」


悩んでいる私へ、レオが声をかけた。


「今すぐ全部決める必要はありません。実際に武器を使ってから考えればいいと思います」


「試してから決めてもいいんですか?」


「はい。合わなければ、別の武器を探しましょう」


一度選んだら、それを使い続けなければならないと思っていた。


けれど、今の私はまだ始めて2日目だ。


最初から正解を選べるはずもない。


「スキルや防具も、一緒に考えます」


「そこまで手伝ってくれるんですか?」


「そのために来ましたから」


レオは当然のように答えた。


その言葉に安心すると同時に、胸の奥が少しくすぐったくなる。


プロゲーマーだと知ってから余計に緊張していたけれど、こうして話しているレオは昨日と変わらない。


「それでは、まず双剣を試せる訓練場へ行きましょう」


「はい!」


こうして私は、Vividで初めて双剣を握ることになった。





頭にいろいろ浮かびすぎて整理がつかず、、興奮して眠れなくなって次の日に支障きたしますよねー。


はい、今の私です。


ラムとレオのやりとりや課題の多さに私が時間をたくさん吸われてる。

今後の2人がどう仲良くなるのかな、と思いながら文を書いてます。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

ペースがゆっくり目に進んでいる気がしますが、

暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。

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