それぞれの思い
今日も読みに来ていただいて、ありがとうございます。
泣くまい、泣くまい、と思っていても、次から次へとあふれ出てくる涙。
このわたくしの事が大嫌いですって?
少しも思っていないですって?
レインハルト様、こんなに、こんなにも思っているのに、
初めて会った時から、もう10年以上、運命の相手だと思っていたのに。
毎日どれだけあなたの事を想って過ごしていたか。
毎晩どれ程あなたに恋焦がれていたか。
それの日々が迷惑だ。嫌いだ。で済まされてしまうなんて。
現実を見ろ?
あんな女よりわたくしの方がよほどあなたにみあっているわ。
それが現実なのに。
レインハルト様の見ている現実は違うと言うの?
悲しい、悲しくて仕方ない。
そして悔しい。悔しくて仕方ない。
あの胸だけ女、ローレライ·ハーゲン。
憎い。許せない。
あの女がわたくしのレインハルト様をたぶらかしているのだわ。
あの胸だけ女さえいなくなれば、きっとレインハルト様も目を覚まされるはず。
そうよ、あの女さえいなくなれば!
「ディーン、いるわよね。」
「はい。おそばに。」
「ローレライ·ハーゲンについて全て調べなさい。」
「かしこまりました。お嬢様。」
待っていなさいよ。胸だけ女。
調べて、調べて調べつくして
おまえの居場所を無くしてやるわ。
せいぜいそれまで、いい気分で過ごすといいわ。
◆◆◆◆◆
フレイヤに言いたいことをはっきり言えて良かったと思っている。
今まで何度もやんわりと断っても、フレイヤのヴァーグナー侯爵家に苦情を何度入れても
全くフレイヤの態度は変わらなかった。
本当に迷惑していた。
少し、いやかなり強く言い過ぎたかなと思わない事もないが、
やっと本当にフレイヤに分かってもらえたようだ。
清々しい思いだ。
ただ、これで100%引くとは思えない。
かれこれ10年以上、私に粘着してきた女だ。
そもそも思い込みが激しくて、本当に何を思っているのか底が知れない。
フレイヤの斜め上の反応が私に向かうのも嫌だが、
ロリーに向かうと、何を仕出かすか全く予想がつかない。
ミュラーの事があって以来、出来るだけ一緒に過ごすようにはしているが、
やはり心配だ。
両親に頼んでヴァイスリヒト家の影を2名ほどロリーにもつけてもらおう。
うん、それがいい。
ミュラーの件もまだ心配だしな。




