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勇者が勇者パーティから追放されました ー王国の勇者から民衆の勇者として旅をしますー  作者: ぶっくん


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113/118

第113話 夜明け

東の空が赤く染まり始めた時、城門前の戦場に異変が起きた。


機神兵たちが一斉に動きを止めた。


剣を振り下ろそうとした腕が空中で止まり、突進する足が地面に固定された。

そして、その金属製の体の継ぎ目から、微かな青白い光が漏れ始める。


「止まった……?本当に止まったのか?」

レオンが息を切らしながら呟いた。

彼の目の前で、機神兵の赤く光っていた目が、静かに色を失っていく。


ガレスが近くの機神兵を小突いてみた。

金属の巨体は微動だにせず、もはやただの彫像と化していた。


城門がゆっくりと開き、中からアーサーたちが現れた。老魔術師は疲弊していたが、目には確かな達成感が輝いていた。


「おい……見ろよ……」


誰かが指差した方を見ると、城門がゆっくりと開き始めていた。

その門の向こうから、アーサーと彼の仲間たちが現れた。

アーサーは杖にすがるようにして歩いていたが、その目には深い安堵と確かな達成感が輝いていた。


「解放した」


アーサーの声は疲れていながらも、澄んでいた。


「機械に囚われていた魂を。彼らはもう苦しむことはない」


その時、城の中から人々がぞろぞろと現れ始めた。

彼らはぼんやりとした表情をしていたが、次第に意識を取り戻していくようだった。


キースと偵察隊が駆け戻ってきた。

彼らは全身に煤と傷を負っていたが、顔には笑みが浮かんでいた。


「4つの塔すべての制御装置を破壊した!もう二度と、あの機械兵は動かない!」


ガレスが豪快に笑いながら大斧を地面に立てた。

「はっ!これで酒がうまく飲めるぜ!」


レオンは仲間たちを見渡した。

傷ついた者、疲れ切った者、しかし誰もが深い誇りに満ちた表情をしていた。


彼らは王国が認めた勇者ではなかった。

輝く鎧も、名家の血筋も、正式な訓練も受けていなかった。 


農民、職人、商人、元兵士、魔術師の弟子。

ただの「民衆」に過ぎない者たちの寄り集まりだった。


しかし、この日、民衆の勇者たちは、機械の悪夢から都を解放した。


しかし、彼らは民衆の勇者だった。

そして、この日、民衆の勇者たちは、機械の悪夢から都を解放したのである。


太陽が完全に昇り、朝日が戦いの跡を照らし出した。レオンは剣を鞘に収め、仲間たちに向かって言った。


「みんな、よくやった」

彼の声は震えていた。


民衆勇者の旗印が、朝風にはためいた。

彼らの戦いは終わったが、冒険はまだ始まったばかりだった。


真の勇気とは、与えられるものではなく、自ら掴み取るもの。

彼らはこの日、そのことを身をもって証明したのである。

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