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お祭り.17.

大会は進んでいく。まあ、プラチナより強い奴はこの辺にはいない訳だし。



「さぁぁぁて!続いてはぁ!元木こりのブオリア選手対!ハーレム囲ってるようには見えない男!ハヤテ選手!」

バニーガールが魂の叫びで紹介してくれる。

その紹介だと男に反感を買うな。

しかし、あのバニーガールは飛び跳ねるたびに胸がバインバイン揺れる。

ああ言うのを胸チートって言うんだろうか。

そんなこと考えてたからだろうか。いつの間に試合が始まってブオリアがハンドアックスを構えつつ攻めてきた。


「どこ、余所見してるッスかぁ!俺っちの木こりで鍛えた斧を受けてみよ!」

中々の速さだ。大振りするたびに空気を切り裂いてこちらにかすり傷を与える。



「けけけ!どうッスかぁ!この俺はなぁ!

ビッチな女に騙されて煽てられて山の別荘を建てる程木を切り倒したほどの男ですぞーーー!」


「やーーーん!かわいそう!」

バニーガールがバインバイン飛び跳ねてその胸をガン見するバインさん……じゃなくてブオリア。

これは、女に弱い。人のことは言えないけど。


攻めてくるブオリアの斧をかわしつつ蹴りを胴に叩き込み吹き飛ばす。

「ぐはっ!?」

「なんだ、あのアーチャー!?」

「背後から矢を放つしか取り柄がないのになんて強いんだ!」

まあ、レベルは高いからね。観客たちはそう思うんだろう。

並みの剣士と接近戦をしても負けないだろう。





「ふん!ならば本気で相手をしてやるぜ!」

ブオリアは斧を投げ捨てる。おいおい。

拳をガツンと合わせると踏み込み一撃!

重い衝撃を受ける瞬間に背後に飛んで衝撃を逃がす。


そのまま乱れ打ち。中々の動きだな。

「ほぅ?やるじゃねーか!この俺の豪腕撃を受けて尚生きてるなんてな!」

「いや。殺したら負けだからな?」

「はっはっはっ!こまけーことはいい!こいつでビッチの彼氏の顎を砕いてやったぜ!俺を馬鹿にすっからだぁ!」

更に接近して拳の乱れ打ち。

それを避けていく。時には飛竜閃を抜いて弾くと相手の鉄甲とぶつかって火花が散る。


「ふはは!楽しいなー!」

楽しくないんだけどね。もういいか。

この人は可哀想と思ってしまったがこっちも村のためだからね。


力だけは中々の奴だ。この中に王子狙いの暗殺者とかいると思ったけど、こっちの予選グループには忍び込んでないか。

少しでも数を、減らそうと思ったけど。

王子が予選敗退したかならな。みんな、撤退したかな?



「はっ!」

捻りつつ飛竜閃を叩き込み吹き飛ばす。

そしてすぐにレインボウで気を矢の変わりに放ちブオリアを倒す。僕も予選は突破した。



「…まさか……このブオリアがぁぁぁ!」

いやいや。たまにこの俺が負けた!?みたいなこと言う人いるけど、お前より強いの腐るほどいるからね。





「凄い!すごーーい!優しそうな弓使いがまさかの予選突破だーーー!

しかも、イケメン!素敵!彼女にしてほしい人が続出だーーー!」

バニーガールの人がなにか言ってる。

なんか、ミコやプラチナの笑顔が笑ってるようで笑ってなくてこわーい。






王子を狙う者は、この会場の……あそこかな。スキル。スナイパーアイ発動。

視界がクリアになって、遠くまで見わたせる。


王族専用の席。王様は優しそうに見えるんだよな~。

でも、優しすぎて厳しさがない的な?



王様は確か病弱と聞いた気もするけどなんか、無理している感じか。



その他にも王妃様。優しそうな美人。不自由してなさそうでちょっと腹立つ。

あのイケメンだけど悪そうなのが第一王子。

あいつ、嫌いだ。ああいうのが良い女をかっさらってくんだ。

客観的に見たら性格悪そうなのに。

顔と鍛えられた身体だけで選ぶ女が多い。


それに引き換え第二王子みたいなのは間抜けな感じって言ったら失礼か。

良く漫画やアニメで出てくる駄目王子だな。

サラシナ王子に少し似ているかと言ったら失礼かな。


観察を終えて舞台を降りる。

「おっつ~、ハヤッテくん!」

「むがっ!」

抱きついてきて胸の柔らかさが感じられる。

しかし、視界が胸いっぱいなので歩きにくい。


「もう。お兄ちゃん、デレデレしないでよ、エッチ」

「ハヤテ様のドスケベ」

「ぼ、ぼくはなにも悪くないよ?この胸の柔らかさが……オホン」

プラチナにどいてもらって僕たちはお店の方へ向かおうとする。


「待ってくれ!」

「ん?あんたは確かブオリア」

振り返るとその戦士がこちらにやって来る。なんだろう?八つ当たりとかされないかな。


「いい勝負をありがとうよ。女に騙されてむしゃくしゃしてたけどまた頑張るぜ!」

なんだか、笑顔で握手を求められたのでそれに応じた。


「あなたも強かったですよ。村には温泉もあるので良ければ遊びに来てください」

「ほう。そいつはいいね。じゃあ、またな!」

笑いながら去って行った。うん。強面だったけど悪い人ではなかったのかも。

いや、その前になにもされてないからね。



「お兄ちゃん、行こ!」

「はいはい」

リアに手を引かれてお店の方へ向かう。

剣戟大会のおかげか、相変わらずの人混み。

しかし、あれだな。なんか尾行されてるような気がするけど。



「……プラチナ」

「うん。分かってる。尾行されてるね~」

なんか、まんじゅうみたいのを食べながら呑気だね。

まあ、過信してる訳ではないけど、Aランクとかの魔物でないと僕たちを倒せないだろうしな。


警戒しながら進んでいくと、獣人の商人とバッタリ。


「ああ、兄ちゃん!大変だぜ!あんたの店が!」

なんか慌ててるな。急ごう。僕たちは店のある方へと駆けるけど、人が邪魔なので、「ミコ、失礼するよ」僕はミコをお姫様抱っこして。

プラチナはリアを抱えて、屋根の上を駆ける。



「はわわ!は、ハヤテ様!?」

「いいなー!私もお兄ちゃんに抱っこされたいよ~!」

「それは私もだけどごめんねー、リア。我慢してね」

「ううん。プラチナお姉ちゃんの胸が凄いからいいよー」

「リアなら触ってもいっかー」

ぷにぷに触ってるよリア。なにしてるのかな?ともかく僕たちは急ぐ。



つづく

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