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どこかの土地で.4

朝、外の井戸で顔を洗う。とと、しまった。顔を洗ったのはいいけど、タオルを持ってくるのを忘れてしまった。どうしようかと思っていたら、「はい、どうぞ!」と、元気よくタオルを渡された。



「あ、ありがとう」

助かった。タオルで顔を拭いて、声のした方を見ると、めちゃくちゃ可愛い女の子。足下には一匹の猫がいる。あれ?この猫。あの子の猫に似ているな。



「あ、ありがとう。君は、もしかして冒険者ギルドにいなかった?」

「あ、はい。昨日お会いしまいましたよね、お客様」

妙に丁寧。自分の子供の時のことを思い出すと、恥ずかしくなるんだけど。


「よく、覚えてたね。僕は、ハヤテだ。よろしくね」

「はい。私は、サーナです。ハヤテさんは、東方之島国の方ですか?あ、ハヤテさんて呼んでもいいですか?」

「……あ、ああ。うん、いいよ」


東方之島国。日本みたいなとこかな?ルリとかに聞けば分かるかもね。


「……まあ、違うけど。似たようなとこかな?」

「ふうん?私のお友達もそんなこと言ってました」

昨日のJKかな。もしかしてと思ったけど、やっぱり真姫なのかな?

いや、そうだよな。あのクールさの美人はそうだ。


ぼっちで孤独な僕に、君は関わってくれたっけ。

近所に住んでいた女の子だけど、公園でたそがれていたら、少し離れたベンチに真姫が座っていた。


他人のことを心配してる場合じゃないのに、声をかけたんだった。心配になって。

同じ、孤独な者同士で話していた。

家族の冷たさとか聞いて、励まして励まされた。


いつの間にか合わなくなったな。上手く歩き始めたんだと思って、良かったと思いつつ、少し寂しかったのを思い出した。




「ハヤテさん?」

「あ、ごめん、朝だからまだ、眠くて」

誤魔化しつつ、足下にちょこんと座るあんずを撫でてやる。

なら、あんずは確かに何度か会ったことがあるな。


「あんず、久しぶりだな」

「ごろにゃん」

あんずも、覚えていたのかスリスリしている。

真姫の後を、いつもついて来ていたよな。



「あれ、ハヤテさん、あんずのこと知ってるの?」

「え?あ、ああ、まあね。友達だよ。なあ~、あんず」

「にゃおん」

「へぇ。なら、マキちゃんとも知り合いです?」

そこへ、男の声がサーナを呼ぶ声がした。昨日のムスッとしたおじさんかな。


「サーナ!井戸の水汲んだか!」

「あ、は~い!私、行きますね!ごゆっくりなさってくださいね」

ぺこりと頭を下げて行ってしまう。あ、あんずも。さらばあんず。またいつか。



ま、真姫だとしてもこちらに気づかないのは、当然か。

あのひょっとこのお面を装備していたから。

しかし、それでも無関心なあいつもあいつだけど。

よくあの時、僕なんかと関わっていたな。



食料や道具も購入したし。それにしても、さっきのスィーツのお店はなんだったんだ?


不機嫌そうなエルフがいたし。それを諌める妹のエルフかな?

その人は、良い人そうだったけどさ。


村の子供たちも、お菓子を喜んでくれるといいな。

ま、それより速く帰ろうかな。宿屋を出ると、街の出口へ……!?

今、路地裏で子供を抱えて行く奴がいた!人攫いか!


路地裏に入ると、その後を尾行する。何処の世界も物騒だな。

気づけば、家々が古い場所に来た。貧民街か。


一つのアパートへ入っていくので、周りに誰もいないのを確認していく。


おっと。手っ取り早く行くかな。気配察知で確認してと。人数は少ないな。しかも、部屋の窓が少し開いてる。間抜けめ。


ひょっとこのお面を被り……放つと中から物音がする。

窓をガラッと開けると、ごろつきらしき奴が倒れている。おっと、もう一人。


「……貴様、なにもん……がはっ!?」

近くだったので、零距離射撃。連射して両肩を撃ち抜く。

「!」

突然、背後から表れた気配の奴の武器を、飛竜閃で、振り向き様弾く。


「……貴様、何者だ?」

静かに、しかし響く声で問いかける。黒づくめの人。

なんか、やばそうな人だけど、今の僕のレベルで負けるわけがない。

油断でも、過信でもなく。あの場所からすれば大したことはない。


なので、矢を細則で放つと、足を射ると膝をつく。



「しばらく、大人しくしててな?」

そう言うと、ロープかなにか縛れる物を………!?

黒づくめの男は、煙玉を地面に叩きつけると、姿を消した。


「……素早い判断だ。けど、なんだあの物騒な奴は?」

ともかく、助けようと部屋の中を警戒しつつ入る。

ごろつきは、大人しく倒れているがいつの間にか、止めを刺されている。


さっきの奴か。ああ、いくらレベルを高くても僕もまだまだだな。

しかし、人が死ぬのを初めて見た。くらっと来たけど、人質を助けないと。


「ハリィ!」

「ん?ハリネズミ?」

あかっぼいハリネズミが、人質のロープを噛み噛みしてる。

取り敢えず、ロープと口をふさがれているガムテみたいなのを剥がす。小柄な15才くらいの女の子だな。




つづく

間違って投稿してました!ごめんなさい!



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