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鋼鉄少女王 タイタンメイデン  作者: 鳳たかし
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鋼鉄少女王タイタンメイデン 第七話 設立!科学装備保安警備隊 その5

ミノリのスマートフォンが振動し着信を告げるとミノリは胸ポケットからスマートフォンをとりだして耳にあてる。


「はい、種苗田です。はい……はい……はい……」


電話に応答しながらミノリはエイコに手で合図をして部屋の壁に設置しているモニターのスイッチをいれさせる。

直ぐに反応したモニターはチャンネルを自動で調整し、自衛隊の哨戒機から送られてくる映像を映し出した。


映像には港から今にも上陸しようとする異様な存在が映し出されていた。

それは巨大なる機械の獣、ミノリが『怪獣機』と呼ぶタイタンメイデンのドローン『従者』である。

だがその姿はいままでの従者とは異なっていた。

ブラブーバの獣型従者よりも獰猛な獣を思わせる頭部にタイタンマンに匹敵する巨体。

大きな尾を振りながら二足歩行で歩き、巨大な腕にはそれに見合った巨大な鉤爪をはやしている。

頭部に生えた一対の発光する角を持ち、それに連なるように首から背中にかけて大きな背びれを生やすそれはまるで伝説のドラゴンのようだった。


「早速お仕事のようね」


「相変わらず情報が遅いな」


「頑張ってる方でしょ」


愚痴を折らすカナルに答えながらもミノリがさらなる指示を出す。


「エイコ!古田君に現場に向かうように連絡。勿論アレも持ってくように伝えて」


「は~い」


「私たちもすぐに現場に向かいます。セバスチャン!車まわして」


「かしこまりました」


指示に従いエイコとセバスチャンがテキパキと動き始めると

ミノリは新田に向き直った。


「新田ちゃんは新型重機の講習は受けてる?」


ミノリの問いに何かを感じた新田は気を引き締めて答えた。


「はい。シミュレーションで二十時間程度ですが」


「良し。ならいけるわね」


新田と会話をしつつ、ミノリはエイコから渡されたジャケットをそそくさと羽織り、

人差し指を掲げて周囲に伝わるように大声で号令をかける。


「んじゃ皆!いくよ!科学装備保安警備隊出動!」



同時刻、日本の地に潜入したダインの耳にヨミの声が響いた。


「ダイン、緊急事態です」


「なんだ?!何があった?」


通信規制を自ら破り、ヨミ自ら通信とは、何か重大なことがおきたに違いない。

すぐさま反応したダインが答えるとヨミが言葉を続ける。


「イレギュラーです。先行生産型の従者が日本に上陸しました。どうやら墜落の衝撃でプラントが誤作動を起こしたようです」


「!まずいな。私がおさえるか?」



「いえ、それには及びません」


「では、カーンを呼び寄せるか?」


「それも必要ありません」


「ならばどうする?」


ダインの言葉にヨミはしばらく沈黙した後、淡々と言った。


「不測の事態が起こってしまったものは仕方ありません。ならばこの事態を逆に利用しましょう」


「利用?」


「そう。今までの事態を想定すればきっと敵のエージェントが対処に来るはず」


「なるほど、あえて奴らに対応させるのだな。

 うまくいけば潜伏エージェントの数も把握できるし、手の内の知れる……一石二鳥って訳か」


「そしてもう一つ。こうなってしまった以上、ニュートゥの事はひとまず後に回し、

 あなたも次の事態に備えて準備してください」


「うむ、了解した」


「では今より、あらゆる事態に優先し、メガミオンに奪われた新型従者の奪還を最優先事項とします。

 この事態を収束させるためにはどうしてもあれが必要です」



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