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新生活と出会い 1-1

明日の予定の物を出してみました。


2つに分割したので、後半を15時に予約しています。

 なんだかんだで3学期は嵐のように過ぎ、本日私達は卒業式を迎えます。七実や姫島さんなどはクラスの皆と抱擁を交わしながら別れを惜しんでいます。まだ式が終わってないのに早いと思うんだけど……。


 「うぅ~、麗華ちゃーん!皆と離れるの悲しいよ~」

 「卒業しても会おうと思えば会えるじゃない。ゲームでもフレンド登録済ませたんでしょう?」

 「それでも悲しいんだよぉ~~。だから麗華ちゃんも私を抱きしめてよ~」

 「何がだからなのよ?そもそもどういう理由で抱きしめる必要があるのかしら?」

 「もちろん、私が望んでるからだよ!麗華ちゃんはもっと私と触れ合うべきだと思うんだよ!」

 「いやよ?くっついたら熱いじゃない」

 「ま、まだ春だから大丈夫だよ!さあ、カモーン麗華ちゃん!」

 「遠慮させてもらうわ」

 「ぐぬぅ!!じゃあ私が抱きつく!!とりゃー」

 「きゃ!?ち、ちょっと七実!まとわりつかないでよ!ってこら何処触ってるのよ!?」

 「ふっふっふ。凄く柔らかくて良い感触でございました」

 「なーぁーなぁーみーぃ?」

 「ひゃあ!暴力反対!あ、もう体育館に行く時間だよ!麗華ちゃん急ごう~」


 私が手を振り上げると私の体を触るだけ触っていた七実は、脱兎の如く逃げ出しました。もぅ!後でしっかりお仕置きしてやるんだから。



 その後、行われた卒業式は滞りなく終了し、グラウンドには卒業生とその親たち、はたまた在校生の子達が別れを惜しんでいました。私と七実も例に洩れずその親たち、和仁パパ陽菜ママ、遥さんと一緒に話しました。クラスメイトとの感動のお別れ?その辺はゲームで会えますから端折っちゃいます。

 そうして自宅に戻った私達は食事をしながら今までの話に花を咲かせていた。


 「麗華もとうとう高校を卒業したんだなぁ……感慨深いよ」

 「そうね。でもこれからはもう大人として扱うからそのつもりでいる様にね?」

 「分かってるわ。行きたいと思った大学にも無事受かったし、自分のことはちゃんと考えていくわ。その手始めとして一人暮らしをするつもりなんだけど……」

 「ダメだ!!」

 「ダメよ!!」


 パパもママも声を揃えてハモって来ました。さすが夫婦ですよね。家でも仲が良いし、見てるほうはお腹一杯なんですよね。


 「どうしてよ?今さっき大人として扱うってママも言ってたじゃない。大人なら一人暮らしをしないとダメだと思うんだけど?」

 「それとこれは話が別よ?そんな急に一人暮らしをするって宣言されても、パパもママも困っちゃうわ」

 「そうだぞ?麗華。大体一人暮らしなんて、物騒極まりないんだ。もしかしたら部屋に変な男が侵入してきたり、空き巣・強盗に入られたらどうするんだ!」

 「そんな心配しなくても大丈夫よ。ちゃんとした場所を探してある・・・・・ってば」

 「ダメだ!大学へはウチから通いなさい!」

 「そうよ?せめて1回生の間だけでも家からにしてくれないと、パパもママも心配で仕方ないの。それにその一年の間に一人暮らしするに当たっての生活術も教えて上げられるしね?」

 「え?一年だけなのか?ママ。そんな細かい事言わずに、大学生の間は家から通わせれば良いじゃないか」


 パパとママの話し合いが始まり当人である私は絶賛放置されております。私の事のはずなのになぁ…。


 「パパもママも、勝手な事いわないで!私は前々から大学生になったら自立するって決めてたんだから!」

 「だが麗華ぁ~。俺は心配なんだよ」

 「そうよ麗華?自立するのはいつでもできるわ?ちゃんと一人暮らしできるって自信を持ってからにしましょ……ねっ?」

 「もう!しつこい。それにもう既に部屋の契約は済んでるんだもの。今更解約なんて出来ないわ」

 「……もう、麗華ったら、そんな大事な事をママにも相談せずに決めちゃうなんて……でも、もう決めてしまったのならしょうがないわね。そこまで決めてるならもうママは止めません。でも偶には家に帰ってくるのよ?」

 「えぇ、ありがとうママ!」

 「なっ、何言っているんだいっママ!?……解約金ならパパが出すから考え直してくれ!麗華ぁぁ」


 ママは、なおもしつこく引き止めにかかるパパを睨みつけて大人しくさせる。仲は良いけど家の実権を握っているのはママだから仕方ないですよね。ちなみに賃貸契約に関しては、未成年のうちは保証人が必要なのですが、その辺はまあ私が名前と印鑑を(こっそり)借りてちょちょいっと……。この辺りのツッコミは無しにしましょ?


 「貴女が私達の制止を振り切ってでも一人暮らしをすると言い切った以上、パパもママも支援はしないからね?今までの貯金は持って行っても良いけど、アルバイトをするなりしてちゃんと生活費を稼ぐ事。貯金はあくまでもどうしようもなくなった時に使うようにするのよ?」

 「わかってるわ。アルバイトの方はまだ結果連絡待ちだけど、ちゃんと探してるから安心して」

 「それでいつからその部屋に入るの?住所はもちろん教えてくれるのでしょう?」

 「当たり前よ。えっとこれが契約したアパートで住所はこれね。あと、電話は携帯しか使わないから引く予定はないわ。あとは……生活雑貨だけど、一応ついてるところ選んだから当面は大丈夫と思う。入るのは5日後からね」

 「はぁ……もう、時間がそんなにないのね。この5日で炊事・洗濯くらいは覚えておきなさい?自分で作れるようにならないと一人暮らしは厳しいからね」

 「はーい。ママ、色々ありがとうね。私頑張るから!」



 そしてあっという間に5日が経過し、私が家を出る日を迎えました。パパとママ付き添いの元、新しい住処へやってきました。

 そこは築ウン十年の木造アパート……等ではなく、最近できたセキュリティ対策がバッチリの全室ネット環境が入っている全5階建てのアパートでその4階の一室が私の部屋です。

 ここを安く斡旋してくれた不動産屋のお兄さんの鼻の下が伸びていたとかデートに誘われたとかは気にしないほうが良いですね。あっ、これフラグとかじゃないですからねっ!絶対、違いますから。


 なお、お家賃は……秘密です。後ほど七実に聞いたところ、七実の家が融資しているらしい不動産屋でした。娘の友人価格になり、初期の契約金額より少なくなりました!

 ……代わりに4月に入ってから隣の部屋に七実が引っ越してきましたが……うん、まあ良いんだけど……なんだかなぁ?あんまり環境変わってないっぽい?



 そうそう、今時にしては珍しい同じアパートに入居している方々へこれからよろしくお願いします的な感じの挨拶回りに行ったんですけど、住んでる人の半分程が大学生でした。

 2回生だったり3回生だったりそのほとんどが女性……女性が多くて結構安心しました。挨拶ついでに聞いたところ、ここには元なんたら会社の女子寮があったらしく、女性が集まりやすいスポットになっているみたいです。もちろん近くに大型スーパーやコンビにもありますし、フィットネスクラブなども充実していました。なお、あいさつ回りは2部屋ほど留守でしたのでそこには後日挨拶に伺うという事にしました。


 問題点として男性がいなさ過ぎるのもどうかと思いました。一応管理人さんは40代くらいの男性ですのでそこは信用して大丈夫ですよね。



 入居時・入居後の注意点も幾つかあるんですよね。

 1・基本、住人以外の人を入れない。(宅配などの配達人を除く)

 2・防音の壁にしてあるが、常識として夜中は騒がない

 3・月に数回、朝に行われるアパートの周囲の掃除に可能な限り参加する事。あまりに不参加が多いと家賃の値上げ・もしくは退去もありうる。(地味にひどいですよねこれ)

 4・アパートについている設備を壊したりした時は自費で修理する事。


 などなど。この中で一番重要なのは3ですね。1や2はほんとに常識ですし4も当然といえば当然ですよね。

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