↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dream Community Online(仮)  作者: ふんにゃり
高校生編!?
44/135

私達の戦いはこれからだ(笑) 1

 「キエェェーーーイ!!」


 何処から出してるの!?と思えるような掛け声とともに繰り出された薙ぎ払いにより、サージェントウルフたちが次々と粒子となり消えていく。


 「ふぅ~。大分、戦いのカンが戻ってきたよ~」


 そういうのは獣人のナナ。私と一緒に第4の街であるヴェスピスの近くにある《フォント大岩窟》というダンジョンに潜っている。このダンジョンの特徴は良質の鉱石が何種類も採れるということで、攻略の最前線が第5の街のフォウクラッセンになった今でも武器など金属製の装備品の素材を集める場所としてそれなりに人気のある場所です。

 七実ナナが帰ってきた翌日の夕方、ログインするとナナに早速狩りにいこうと誘われました。他の人なら生産したいからと言い断るところですけど、ナナからのお願いは基本的に聞くようにしている私は甘いでしょうか?でもでも、一緒に行動したかったのはお互い様なんだしその辺の意思は同じだから気にしないで良いかな?


 「ナナ。私はてっきり《フォント大岩窟ここ》を指定してきたのは、採掘スキルのレベル上げをするためだと思ってたんだけど?」

 「うん、そうだよ?私もそのつもりだったはずなんだけど、気付いたらモンスターと戦う方が楽しくて」

 「……」

 「レイカちゃん。そこで無言は困る~。お願いだから何か反応してぇ~」

 「……」


 なおも無言を貫く私の姿に、ナナはガックリと地に手をついた。そのタイミングを知ってか知らずかダンジョンモンスターであるガンロックバットという岩のような体表を持つ蝙蝠型で地属性魔法で攻撃してくるモンスターが襲い掛かってきました。


 「ナナっ!上っ!」

 「大丈夫ッ!【方天撃】」


 ガンロックバットの放った対象の頭上に岩石を発生させ落とす魔法【ロックフォール】に向かってナナは薙刀スキルで覚えたと思われる特技を使用しました。

 【方天撃】というのは、地上から空に向かって攻撃する対空の連続刺突系特技らしく、落ちてきた岩を片っ端から突き、砕いていきました。


 「へ?何でそんなことできるのっ!?今、頭上見る前に特技出してたよね?岩の位置とか確認してなかったわよね!?」


 ナナは、なんと飛んでくる岩の位置を把握していなかったはずなのに正確に薙刀で撃ち落としたのだから私が驚くのも無理は無い……ですよね?


 「えへへ~。向こうアメリカでも、ちゃんと時間を見つけて鍛錬してたもん。この位は出来て当然なんだよ~」

 「いや、だからって……まあ、いいか」


 いいのか?って言うツッコミは無しで行きましょう。どうせ詳しく聞いたところで武術については私は全く理解できませんから。

 魔法使用後の硬直で、数秒程度とはいえ動けなくなっていたガンロックバットは……ナナの薙刀により既に粒子と化しておりました。


 「ふぅ~、うん、やっぱり実戦は良いよね。鍛錬の成果がちゃんと出てるって実感できるもん」

 「ねぇ、ナナ。本当にアメリカで帝王学を学んでいたの?滞在期間が短かったし、普通なら机に齧りついて勉強するような内容ばかりよね?そんな状況で今の動きを出せるほど鍛錬できる時間は無いと思うんだけど……?」

 「え!?えーとね、勉強してたのは正真正銘本当だよ。後者については秘密かな?色々理由があって詳しい事は話しちゃダメなんだ、ごめんね?レイカちゃん」

 「私にも話しちゃダメな事なのね?それならしょうがないか。本当は納得したくないけど無理に聞き出してナナに嫌われるのもイヤだし我慢するわ……」

 「くぅ!そんなションボリとした可愛い顔見せられたら、話したくなっちゃう!……でも、でもぉ……」


 時折、私こと麗華が七実に対して使う七実キラーと呼ばれる特技【悲しげな表情】を使用しても答えてくれないという事はよっぽどのことなのでしょう。


 「ナナ。いいのよ?無理に話さなくても……。前に言ったでしょう?私もナナにいえない事くらいあるんだから、ナナが私に話せないことがあってもしょうがないの」

 「いつか話せるときが来たら、話すから今は……本当にごめんね」



 この後、私達は狩りをする気力はなく、少しばかりの採掘をしてから街に戻りました。


 「レイカちゃん。さっきレベル上がったからさ、スキル選び手伝ってくれる?」


 ナナは街に戻るなり、スキルについて意見を求めてきました。


 「もちろんよ。って言っても、ナナはこれから先どういった方向に進むのかで取得スキル考えていかないとダメよね?」

 「そうだね。私はメイン武器は今のまま薙刀で行くし、近接になっても体術があるから何とかなると思うんだ。だからやっぱり遠距離攻撃が一つあれば良いと思うんだけど、私が今から言う中でお勧めってある?」

 「うーん、それなら……」



 現在のナナのステータスは次の通り。


 名前 ナナ

 種族 亜人族獣

 職業 ファイターLV25⇒28

 スキル 【薙刀23⇒26/30】・【腕力強化19⇒21/50】・【ステップ18⇒20/30】・【索敵22⇒23/50】 【採掘12⇒13/30】・【挑発16⇒19/30】・【ノーガード11⇒29/50】・【体術15⇒17/30】

 特性 第六感・獣ハンター・下克上

 ステータス 体力16(+10) 魔力3(+4) 腕力21(+16) 

体格14 賢さ2(+8) 敏捷12(+2) 運5(+3)

 ステータスポイント残り0⇒6

 スキルポイント残り6⇒9


 となっています。見てのとおりレベルとスキルが上がっており、良い感じといえるでしょう。

まずはレベル。7月末日時点アメリカにいくまえではレベル25でしたが、今日の狩りで3つもレベルが上がっていますね。これは装備品の合計レアリティを下げ(ウルフレザー装備のレアリティは1部位につき☆1)、強いモンスターと戦う事で経験値にボーナスがかかる事を利用してあげました。


 次にスキルに関して。武器・ステータス上昇系スキルも大体同じペースで上がっていますよね。

ただ一つ半端無い上がり方をしている物があります。はい、【ノーガード】です。

 今回ナナには、幾つか防具を外してもらい、敵の攻撃を受けてもらいました。スキルの効果を聞く限りではダメージを受けないと育たないタイプのスキルでしたから仕方ありません。自意識過剰とも思われるかもしれませんが私が一緒に行く以上、装備無しのスッポンッポンでいてもナナを死なせるような真似はしませんから。(ちゃんと装備を外しても普通の服が表示されますので問題ありません)



 「……って思うんだけど、どうかなぁ?」

 「えっ?」


 しまった~。色々考えてたら、ナナの話聞いてなかった。


 「もぉ!ちゃんと聞いててよ~。……なんてね?ほんとは大事な話なんて一切してないよ~。レイカちゃんが考え事してるときの癖なんて私にはお見通しなんだからね!」

 「……ごめんね。ちゃんと聞くから内容を聞かせてくれる?」

 「うん。他ならぬレイカちゃんの謝罪だから受け入れるよ!それでね……」


 話を聞いていくとやはりナナは、遠距離攻撃として魔法・投擲・弓・銃で迷ってるみたいです。

魔法は言わずもがな魔力と賢さが高く無いと役に立ちませんので今から魔法を取得するのはナナの良さを殺す事になりかねませんので却下。

 投擲・弓は腕力(体力)と敏捷が関係されるらしくナナに合いそうなので候補に挙げました。最後の銃は攻撃のダメージに大きなバラつきがあるらしく取得したプレイヤー情報から察するに、運が関係してるんじゃ?という事なので保留ですね。


 「私個人の希望としては弓を使って欲しい所なんだけど、弓を使うと体術を活かせないわよねぇ。弓で狙いつつ、体術で飛びヒザ蹴りとか面白そうだけど……」

 「れ、レイカちゃ~ん。流石にそれは無理だよぉ~」

 「だ、だよねぇ~。それなら投擲かしら?」

 「うーん……やっぱりこの二種で迷うんだよね~。純粋に遠距離攻撃が欲しいなら弓一択なんだけど、弓って言うほど攻撃力が高くないんだよ。かといって、投擲は遠距離と言って良い類のスキルか迷うし……」

 「両方取るとかは?」

 「!レイカちゃんと思えない軽い発言だね!両方取るなら迷わないに決まってるでしょ~プンスカプン」

 「……」

 「! ここでまたスルーなのっ!?最後以外はマジメだったのに!」



 暫く話し合った結果、ナナが取得したのは【弓】。理由としては予想通り?こうでした。


 「レイカちゃんが勧めてくれた弓にするよ!せっかくレイカちゃんが作ってくれた紅白の巫女服もあるんだしね」

 「あれは見た目装備だから戦闘には向かないわよ?」

 「いいの!レイカちゃんの作ってくれたものは、性能が悪くても着てたいの!それにレイカちゃんが作ったあの着物姿と一緒に歩くのが楽しいもん」


 理由を聞いた時思ったことは、もう少し考えて結論を出して欲しいという事。昔から時折、ナナは私が思いつきで言った事を実践してくるので、扱いというか対応に困ります。

 小学校の頃に喧嘩した時、「七実なんかハゲちゃえー」と言った翌日、坊主頭にしてきた七実を見たときは心臓が口から出そうになりました。流石にこのことは、学校含め、私達家族間でも問題になり近年まれに見る大騒動となりました。坊主頭にしてきた七実をいじめる男子が出てきた時は、私が前に出て守り、さらに懐かれる結果になりましたけどね。


 「次に装束系装備を作るときは、見た目と性能を両方備えておかないと……その為にも【マスター裁縫】のレベル上げが大事ね」


 ちなみに、言葉のあやとはいえ性能が悪いといわれショックを受けた私はこういった決意をしたのはナナには秘密。

 さてさて、ナナのスキルの続きですけど、弓の他にスキルを活かすべく【遠目】を取得し、弓でのターゲット能力の底上げを狙っていました。この【遠目】は弓だけではなく、魔法、その他の特技と組み合わせる事で多方面で役に立つスキルだそうです。しかし、デメリットもあります。このスキルはアクティブでの発動ですが、短時間で使いすぎるとバッドステータス《近眼・乱視》などの状態異常に掛かり、ゲーム内で丸一日視界が悪くなります。当然、視界が悪くなると近接戦でも被弾率が上がり、攻撃しようにもミスが増えるというもの。(魔法ですらミスが出るという極悪仕様というように掲示板に書かれてました)

 現在の所、光魔法のディスペルでも治せない状態異常となっており、治療方法を探しているとのことです。

 私が思うに、天光スキルの中に出そうな気がします。光の上位なんだし増えてもおかしくないはず。

もし覚える事ができれば、近眼・乱視治します!という商売が後続が出るまで出来そうですよね。




 とりあえず今日はステータスポイント割り振りと、この2種類のスキルを取得した所でお開きとなりました。最終的なナナのステータスは次の通り。


 名前 ナナ

 種族 亜人族獣

 職業 ファイターLV28

 スキル 【薙刀26/30】・【腕力強化21/50】・【ステップ20/30】・【索敵23/50】 【採掘13/30】・【挑発19/30】・【ノーガード29/50】・【体術17/30】・【弓1/30】・【遠目1/30】

 特性 第六感・獣ハンター・下克上

 ステータス(装備補正) 体力18(+10) 魔力3(+4) 腕力24(+16) 

体格14(+14) 賢さ2(+4) 敏捷14(+12) 運5(+3)

 ステータスポイント残り0

 スキルポイント残り3



 多分次回からはナナの弓スキル等を育てる事になりそう。私はとりあえず天光のスキルをあげる事にしましょうか。対策になりえそうな事はちゃんと確かめておきませんとね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。