冒険?なにそれ?おいしいの? 6
前話修正について。文末の《ローズツイスターの香り》に以下の文章を追加しました。
効果時間:ゲーム内時間で一日のうち10時間、街の中では香りのみ、装備時フィールドに出ると自動発動する。ただし、街以外のフィールドで一度装備をすると効果終了まで外す事ができなくなる。
一言 人間関係って表現難しいですよねぇ。
ほんとはもっと、ぐちょぐちょとした事を書こうと思ってましたが、書いてるうちに自分自身がイラッと来たので書くのを止めましたw
翌日、学校に行くと案の定、昨日一緒に行動したクラスメイトが集まっていました。
その中の姫島さんが私が登校してきた事に気付き、走りよってきました。
「鏡さん!昨日手に入れたボスのレアドロップの分配の件なんだけど……」
「それは皆さんでお分けください。昨日一緒にいた方なら分かると思いますけど私はお金に困っていませんのでそのアイテムは必要ありませんし、分配もいりません」
やっぱその話だったかぁ。と内心ウンザリしながら断りを入れておきました。私はあえて、自慢を混ぜて、相手が嫌な気分になるように言ったはずなのですが、姫島さんや他のクラスメイトは素知らぬ顔で話を続けてきました。何故でよっ?
「そういわないで、受け取ってよ~?ね? せっかくクラスメイトで狩をして得た記念すべき報酬なんだしさ?」
「そうだぞ?鏡さん。鏡さんの攻撃スキルのおかげで後1時間は多く掛かるはずだったのが短縮されたんだから受け取ってもらわないと俺達皆が困るんだって……」
神込くんも私に報酬を受け取ってもらうために説得をしてきます。困りましたね。ここで受け取るような返事をするのは簡単ですけど、受け取りに行った時に行った時にフレンド申請が飛んできそうだもんねぇ。別にフレンドが欲しくないわけじゃないけど、称号的な意味で増えるのは困ります。
ただでさえ、ウサミさんとルルカちゃんの登録待ち状態なんですから!
「分かりました。受け取るのは構いませんけど、暫く生産作業に専念して街の中にいることも少なくなるので、バザーに報酬専用露店という名目で幾つか安い物をおいておくのでそれで受け渡しする形にしてください」
「えぇっ?会ってくれないの?ちょっとだけで良いから会ってよ~」
「会う時間を作る場合、リアル時間で1ヵ月後、七実がアメリカから帰ってきた後になるけどそれで良いかしら?」
私の遠まわしな断りの意図を汲み取った姫島さんは目を細める。
「……鏡さんは、そこまで私達と関わりを持ちたくないの?ゲームの中で少し時間をとってもらうだけなのに……」
流石に言いすぎたかしら?でも今更撤回できませんよね……。
「こちら側の私を知っている人が近くにいると、困るんです。昨日こそクラスの皆さんとご一緒でしたので変わらない対応をしていましたけど、ゲーム中の私は色々作ってると言うか、現実でできない事を頑張ってるというか……そしてそれを知り合いに見られると恥ずかしくて泣きたくなるんです」
「そんな事、私達は誰も気になんてしないわ!そこの神込君なんて、あっちでは「ござる」とか「おさる」とか言ってるんだよ?こちらとゲームでは全然違うじゃない。少なくともクラスの中には、鏡さんがリアル側と違っていてもその事をからかう真似なんかしませんよ」
「……おさるは言ってないんだけどなぁ……」
姫島さんが意見する。なんだかんだで面と向かって、私に言葉をぶつけてくれる人はほとんど居ないのでちょっと嬉しいかも?こういった心境から神込君、君にツッコんであげる余裕はないです。ごめんなさいね。
「それを信用できるほど私は皆のことを知りません。この辺は自業自得ともいえますけどね。あと皆が何故、私に対して優しく接してくれてるのかも理解できません。今までの私の態度を考えれば優しくされる言われはないはずです。口を開けば相手を傷つけかねない発言をしてるのに」
「そんなことないわ。鏡さんのことは紡木さんから聞いてる。今の私達は鏡さんの事を知りたいから歩み寄ろうと思ってる。なのに鏡さん本人が私達から離れようとするなら何時まで経っても歩み寄れないじゃない」
姫島さんの発言後、私はクラスを見るとクラスメイトたちはウンウンと頷いている。中には夏休み前に私にショックを与えた男子もいた。いや、もう謝ってもらったから根には持っていませんけどね?
「……姫島さん。言いたい事は分かりました。確かに私は何かに理由をつけて皆と離れるようにしていましたし、これからもするかもしれません。そんな私でもよろしければ少しずつでも皆と仲良く成れたら良いなと思います」
「少しずつなんてとんでもない!皆直ぐに仲良くなってくれるに決まってます。だよね?みんなっ!」
姫島さんは廊下に響かないけど、教室中に届く声量で言うと私達のやり取りを聞いていたクラスメイトたちは同時に反応し言った。
「もちろん(だ)っ!」
「鏡さんと仲良くなりたいやつなんて腐るほどいるんだぜっ?」
「私、皆の言うゲームはやってないけど、鏡さんとは放課後のお喋りしたいと思ってたんだ~」
私は自分が思う以上に嫌われていなかった事を自分の目で確認できてなんとも言えないフワフワとした気持ちになりました。
「いえ、皆さんが良くても私が対応できないというか……」
ワイワイと盛り上がる中、この私の一言でクラスにさらなる爆笑が巻き起こったのでした。ちょっと恥ずかしいです……。
その日から数日掛けて私は第5の街 《フォウクラッセン》ヘ行き、そこまでのポータル登録を済ませました。道中のモンスターは、暇そうなクラスメイトに同行をお願いし、彼らとはPTを組まず、外から回復や支援などを行う事で付いて行かせてもらいました。
職業のレベル上げは七実が帰ってきてから二人でやると決めたのです。でもスキルレベルに関してはその括りには入れてないので、狩りに誘われた時、生産をしていない暇であればスキルレベル上げのためについていくことも屡。
しかし大抵の場合、生産作業が終わるまで待つというクラスメイトが多かったので、待たせるのは悪いとは思いつつも作業を終わらせました。まあこの生産作業の多い原因はそのクラスメイトからの注文が半分を占めてるからなんですけどね。
彼らからの装備制作依頼に関しましては特に嫌では無いので受けましたが、そっちを優先するとバザーに回す分の装備が作れなくて裏生地に使う素材などを得るお金がない!という事態になったこともあります。
なのでここ最近は、クラスメイトの装備を作る時間をログアウト1時間前からと決めて、一日に1個ないしは2個まで作ることになりました。
それ以外は軍資金稼ぎのために、バザー用装備を品質調整(以前、和仁に指摘された為)した上で評価を7以下にして販売。品質評価7.5以上に関しては、バザーなどで良品質の装備の流通状況を調べ、2週間に一度くらいの割合で流す事に決めました。良品は流した数分後には売り切れるのがすごいですよねぇ。直接私に装備制作を頼まなかった何人かのメンバーは割高と知りつつも、バザーに流れた高評価の装備品を狙っているらしいですよ。
そんなこんながありながらある日、フォウクラッセンの街をうろついていると、町の中央の露店が多く開かれている場所が騒々しい事に気づき近づいていった。
するとそこには、ミヤとヘルガの二人が、見た目からして柄の悪そうなプレイヤーと言い争っていました。
「貴方ッ!その戦利品の槍は、売って皆で分配するって決めたじゃない。早く渡しなさいよ!」
「何言ってやがるっ!俺にドロップしたコレは俺のものだ!」
「流石にそれは無いんじゃねぇか!皆で協力して討伐したボスモンスターのドロップを独り占めはどうかと思うぜ?」
どうやら、戦利品の事で言い争っているみたいですね。話を聞いてる限り、ミヤもヘルガもドロップした物が凄く良い物だったのか諦められないみたい。とはいっても、私が入ってもどうしようも出来ないし……。
「か……ゴホン。レイカ殿。どうしたでござるか?」
考えているうちにいつの間にかコメカミが私の隣に立っていました。あ、クラスメイトのキャラに関してはもう「さん」とか付けませんよ。コメカミは……まあロールしてるみたいだから「殿」をつけてますけどね。
「あっ、コメカミ。実はね、そこで言い争っている男女二人は私のフレンドなんだけど……」
「あぁ、ミヤ殿とヘルガ殿でござるな。我輩もフレンド登録してるでござるよ。あの二人が如何したでござる?」
私は見た限りの事をコメカミに言うと、コメカミもウームと唸る。
「左様でござるか。だが、フレンドとはいえ、この問題は彼らの問題。我輩達が出る幕は無いでござるなぁ」
「そう……よね。落ち着いた頃にメールでもしておこうかな」
「それが良いでござるな」
別れる間際、コメカミが「レイカ殿とフレンド登録が出来ているあの二人は羨ましいでござる…」と言っていた事に関しては、ノータッチです。全てはナナもとい七実が帰ってきてからなんです。
後ろ髪引かれながらも、ミヤ達のいる場所から離れ、フォウクラッセン周辺の採取をしにいくために外に出ました。
名前 レイカ
種族 魔族
職業 空気賢者LV5
スキル 【マスター裁縫17/50】・【再生採取6/50】・【風塵魔法LV27/50】・【精神統一49/50】
【魔法運用の知識49/50】・【調香士1/50】・【誇り(プライド)47/50】・【体⇒魔変換42/50】【帯術8/30】
【天光てんこう2/50】【冥闇めいあん1/50】【育成8/50】
特性 闇の加護・古き英雄の記憶・下克上・ドラゴンキラー・隠れたい者・GM泣かせ
ステータス 体力5(+14+3) 魔力30(+23+3) 腕力1(+14+3)
体格5(+23+3) 賢さ40(+15+3) 敏捷14(+14+3) 運5(+9+3)
ステータスポイント 残り 0
スキルポイント 残り 0
風魔法;ウィンドボール・ウィンドカッター・ウィンドヒール・テンペスト・サンダー・アンチパラライズ
風塵魔法:ウィンドベル・シルフスクリーム・ウィンドブレイド・エアスラッシュ
光魔法:シャイン・ライトヒール・シャインストーム・ディスペル・ヒーリングシャワー・ライトフラッド
天光:レイ
闇魔法:ダークボール・ナイトメア・ダークウェーブ・ブラックバースト・ダークネススラスト・ポイゾネス
冥闇:ダークフォロウ
裁縫:糸作成・鑑定・飾り縫い・良品成功率8%上昇・派生率+8%・雅縫い
マスター裁縫:糸複製・制作軸ベクトル設定・裁縫の奥義
採取:採取ポイント発見・採取個数アップ・レア発見率+2%・採取ポイント復活速度2秒アップ
再生採取:採取ポイント復活率+2%
精神統一:魔力自然回復量中上昇・魔力値+7・魔力自然回復速度中上昇
魔法運用の知識:魔法攻撃力小上昇・賢さ+6・魔力+6・魔法攻撃時9%の確率で連続魔法
香料士:モンスター遭遇率・狙われやすさが12%上昇・香封・開放・品質アップ・調香率10%上昇
調香士:超開放
誇り(プライド):格上相手と戦闘時、腕力(物理攻撃力)・賢さ(魔法攻撃力)が35%上昇。
体⇒魔変換:体力10%と引き換えに魔力を40%回復
育成:土地と厩舎を持っている時、飼っているペット達から良質素材が取れる可能性が4%アップ
帯術:衝打・縛り打ち・スナップヒット




