夏です!海です!イベントです!? 1-7
翌日、ログインしてすぐに生産施設へ。もちろん最初に行うのは糸作りから。
昨日森で入手した【猿の尻尾】【猿の背毛】は糸素材としてかなり良さそうなので糸巻き機を併用して作り上げた逸品がこちら。
猿の網糸:裁縫用の糸。丈夫なモリザルの毛を丁寧に編み込みながら作り上げた糸。この糸はそこらの既製品とは呼ばせない!と裁縫組合長からお墨付きをもらえる程の逸品。
レア★★★、評価7、この糸で装備を作ったとき接続部分がより強固になり耐久値の減りが遅くなる。
なるほど?どこぞかにいる裁縫組合長から褒められるくらいすごいもののようですね。耐久値の減りが遅くなるって言うのはストーリーを進めようとしている人にとっては大事なファクターになりそうだし、この糸をたくさん作って服系装備作ってみようかな。
思いついたが吉日。素材をありったけ使い、猿の網糸を大量に生産しアイテムボックスの中へ仕舞う。糸だけじゃなくて他にもたくさん作る予定だもんね。
とりあえず次は……タイグーの毛皮とか蜂熊の毛皮、それに服系装備の被ダメージを下げる効果のあるヒッポスの硬皮も加工しないとね。ヒッポスの方は売り物装備ができた後に後付でやればいいので、まずはタイグーや熊の毛皮のなめし作業を行い、装備を制作して売れそうなら売るでいいかな。
すごい性能の商品ができちゃうとちょっと困るから、通常フィールドの人が少ないうちに前にいけなかった熊ダンジョンで熊の毛皮集めようかな?
あぁでもさっき、いっぱいお金入ったから毛皮をバザーで購入した方が早いかなぁ。
……うん、とりあえず完成してから考えよう。取らぬ狸の皮算用ですからそういう計算は物が出来てから思う存分しましょう。
森虎の隠密服:タイグーの毛皮から作られた服。森フィールド行動時隠密を発揮する。敏捷+1
レア★★★、評価7、森フィールド行動時隠密LV5が自動発動する。敏捷+2、腕力+1
蜂熊ヘッド:もとは毛皮でありながらなぜか熊顔の被り物になった。腕力+1
レア★★★、評価7、ハニービーに襲われなくなる。体格+3
サイスーツ:ヒッポスの皮で作られた硬い服。硬いだけでなく意外と重量があるのでマジシャンには向かない。腕力+1・低確率でのけぞらない。
レア★★、評価6、敏捷-2、体格+1
めるめるコート:アークシープの毛皮で作られたコート。冬は暖かく夏は非常によく蒸れるコート。眠り耐性+30%。
レア★★★★、評価7.5、眠り耐性20%、体格+1、魔力+1、賢さ+1
結構自信があったんですけども素材がいい割に7前後の評価でした。とくに最後のコートなんてよく蒸れるって書いてあるのに評価が一番高い不思議さ。私の裁縫レベルが低いのかオリジナリティが足りないのか分かりませんけど。そして今回一人で色々作った事で裁縫スキルの成長は大きく22から25まで成長していました。
レベルが上がってからナナと狩をしたときの素材も確かめてみましたが形は作れますが評価が低くまだうまく扱えそうにありませんでした。
次は香料士のスキル上げをしないといけませんが、裁縫士のレベルでもあのくらいの物しかできなかったので11LVしかない香料士では今もっているあの森の素材を無駄に消費してしまいますから。
ですのでやはりバザーで素材をあつめる事にしましょう。香料士に使えそうな素材を吟味し購入する事30分。先ほどだいぶ空いたはずのアイテムボックスには香木を初めとした香料使用素材が入ってしまい、裁縫の時と同様購入した素材を消費しておかないとフィールドにでれません。
香料士のレベルあげもひたすら手のかかる物を製作し、順調にレベル上げをしました。
香料士のレベルが15を超えると幾つかの香料が追加されていてそれは次の通り。
【金色の骨粉】と【幻惑の粉】の組み合わせで【誘惑の香粉】
【金色の骨粉】と【誘惑の粉】の組み合わせで【従順の香粉】
【金色の骨粉】と【ポーション】の組み合わせで【魔力回復スメル】
【誘惑の粉】と【勇侠の酒】の組み合わせで【狂戦士の香り】
という物ができるみたいですね。ただし材料が分かるだけで配合量などは自分で探し出さなくてはなりませんけどね。
金色の骨粉の作り方は洞窟で入手した金色の骨を砕けば入手でき一つ辺り5~10個の金色の骨粉が入手できます。金色の骨粉が欲しい気持ちがありましたが他の必要材料がないので後回しにしようと思います。
というのも、幻惑の粉と誘惑の粉は薬剤師の分野であり薬剤師スキルを持っている人から入手しないといけません。ポーションはよくある回復アイテムとして有名ですが薬剤師が作ることができないため、今現在ダンジョン最奥部にある報酬でしか手に入らないというレアアイテムなのです。
魔力回復スメルというのは魔力回復をできる香料のことで薬剤師の作る魔力回復剤より回復量は落ちるものの範囲回復が可能なものです。パーティ戦をするなら一つか二つは持っておきたいアイテムですよね。
狂戦士の香りというのは一定範囲内の仲間の物理攻撃力を上昇させるアイテム。こちらも狂戦士の秘薬という薬剤師の作る薬の劣化版ですが範囲効果があるので使い方によっては役に立つでしょう。
その材料の勇侠の酒というのは【杜氏】というスキルを持つ人が作ることができるアイテムで攻撃力をあげるお酒ですが、その辺は私の分野じゃないので省きます。し、知らないわけじゃないんだからねっ!
「うーん、この辺になるとやっぱり他の生産スキルで作るアイテムも必要になってくるのね」
新しく現れたレシピを確認しながら唸る私は、必要な素材を作ることができるスキルを持っている職人を探すことを思いつき一旦ログアウトをして公式の募集掲示板に書き込みをしました。
内容は
『求:薬剤師・杜氏・伐採・鍛冶といった生産スキルを持った方々。当方は裁縫と香料士スキルあり。できれば生産をメインとされている方を《少数》希望します』
というもの。自分が持たないスキルとまだ人と話すのとは得意じゃない事や男性からの返信があるかもしれないので少数という条件を目立つように書き込んだ後ログインし、引き続き香料士のレベルあげの為に香木を香料に作り変えていく。
でもこうやって作っている香料だけどせいぜいが自作の装備に香りをつけるだけ。
装備品に香りをつけるには香料の評価とつける装備の評価が同一でないとダメという以外は特に問題になりません。
装備品に香りをつけるとほんのわずかながら付加効果があります。取得経験値が1%ほど上昇したり、運が+1されたり。香料にする素材がよくなればこの付加効果は変わっていくのではないかと密かに思っていますがまだ素材がないので確認はできていませんので新しい香料系素材が手に入れば確認したいと思っています。
そしてそういった香りや付加効果つきの装備品はできるだけバザーに流していきます。例えウルフレザー装備だとしてもこの付加効果があると売れ行きがいいからです。
香りつきのウルフレザーもしくは俊狼シリーズ装備が出来上がりバザーに出品する頃にはお昼が近くなっていたので食事の為にログアウトしました。




