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Dream Community Online(仮)  作者: ふんにゃり
高校生編!?
21/135

夏です!海です!イベントです!? 1-5

 《ゴルスカール洞窟》を抜けてでた先は森になっており森の名称は《猿蛇の森》というみたいです。

カタカナの地名が続いた後に漢字でマップ名を作るところに違和感を感じるの私だけでしょうか?まあ私はこれ以上気にしませんけど。


 この森に出てくるモンスターは洞窟とは一変し守備力系の装備をしている私にも大ダメージを与えてくるマップです。出現モンスターは今確認した中でもサイのようなというかサイそのものと言っていいモンスターのヒッポス。体の周りにたくさんの蜂を纏わせた熊のモンスターのハニーベア。

 森の木の上から木の実爆弾を投げてくるモリザル。森の殺し屋と言っても過言ではないトラのモンスターのタイグー。後は泣き声によってバッドステータスの《眠り》に落としてくるモンスターのアークシープなどですね。このいずれもが攻撃力もしくは敏捷が高いようで戦うには適した方法で戦う必要がありました。




 洞窟から最初に出会ったモンスターはタイグーでした。私の運が悪かったのか洞窟を出た先に2体のタイグーがモンスター扱いではない動物をめぐって争っていたのです。


 「お~、トラだぁ……?えっ……と、トラァァァ?」


 相変わらず反応が悪い私の声に気付いたタイグーたち。新たな獲物(私ですね)を視野内に入れながらお互いにどっちが掛かってくるか牽制しているようでした。


 「……野生の獣をベースにしてる割には状況判断遅いのね。隙だらけよ?」


 タイグーたちがお互いに牽制している中、驚きから立ち直った私はすぐに魔法を詠唱開始します。

タイグーたちとの距離は50mくらいかな?野生の魔獣だしもしかしたらすぐに距離をつめられるかもしれないから発動ポイントを私寄りにしておいたほうがいいですね。

 私が魔法を詠唱した事に気付いたのかタイグーたちは牽制のし合いをやめて2体で掛かってきました。最初からそうしてれば負けてたかもしれない。でももう遅すぎます。




 「テンペスト!」


 風属性の範囲魔法で使い勝手の良いのはこのテンペストとサンダーだけ。でも詠唱時間が少し長いサンダーを使うにはもう少し距離が欲しかったのでテンペストを発動しました。


 テンペストが起きたのは読みどおり一直線に私に襲い掛かってきたタイグーたちの丁度真下あたり。

強風と竜巻に飛ばされ森の木々にあちこち体をぶつけられタイグーたちの体力はかなり減ったのを確認できました。


 「一撃で倒せない強さかぁ。パーティで来るには平均23~28くらいかな?」



 テンペストがやむとタイグー2体の内1匹は粒子化したけど残り一体はわずかに残っていました。

残りの1体のツメ攻撃を食らってしまいましたが回復するより反撃に回る方が言いと判断し素早く発動するウィンドカッターでタイグーを攻撃し残り体力を削りきりました。


 「ソロだときついかしら?ツメの攻撃で4割近いダメージだし。俊狼シリーズでこれだけ食らうならウルフレザーだと8割は堅いわね。やっぱり熊シリーズの毛皮が欲しいなぁ」


 ぼやきつつドロップアイテムを確認すると【タイグーの鋭爪】と【タイグーの毛皮】を入手できていました。


 「っ!毛皮?この強さのモンスターの毛皮?数を集めて加工できるか確認しなくちゃ!」


 さきほどぼやいた内容とはうって変わって毛皮に目がくらんだ私は森の奥へ奥へと進んでいき、たくさんのモンスターと出会いたくさんの素材を頂いたのでした。


 森のモンスターで一番厄介だったのは攻撃面ではタイグー。いやらしい攻撃部門ではアークシープといったところですね。


 木々の上から攻撃してくるモリザルたちの場合は敵が高い位置にいるのでサンダーで打ち落として落下ダメージで倒す事ができましたし、ハニーベアはノンアクティブモンスターだったので遠くから魔法当ててこちらに来る前に倒しきる事ができました。ヒッポスはイノシシの如く突っ込んでくるモンスターで魔法ダメージ等は通りますがダメージに怯まないモンスターで初見時は焦りました。

 この3種からはそれぞれ【猿の尻尾】【猿の背毛】と【蜂熊の手】【蜂熊の毛皮】、【ヒッポスの硬皮】【ヒッポスの硬角】をもらえましたのでこれも数を集める事になりました。



 最後にアークシープですがこの羊のようなモンスター始めて出会った時はタイグーを倒していたので驚きましたよ。範囲はまだ不明ですがアークシープが鳴き声をあげる度にタイグーの移動速度が遅くなっていき、終いには眠り始めたではなりませんか。そして眠ったタイグーに対してアークシープがとった行動は……足を高く振り上げ堅そうなヒヅメでタイグーの顔面を全体重をかけ踏み潰していました。


 「うわぁ、えげつない……対象を眠らせて眠った相手を踏み潰すとか……」



 アークシープの戦闘方法を最初から見ることができた私は運が良いのでしょうね。おかげで戦い方も考えることができました。対処方法はハニーベアと同じでいけそうです。


 【魔法運用の知識】が25レベルを超えた辺りから魔法をそれなりに理解したらしく魔法の発動ポイントをある程度座標指定できるようになったので、私はテンペストをアークシープの前に発動させ空に舞い上げられた後、近寄った時に眠らされてしまうと大変な事になるので地面に叩きつけられたア-クシープにサンダーを続けて落とすという方法で片付けていきました。 流石に眠らされて踏み潰されたら私は即死間違いありませんから。

 入手した素材はやはり毛皮で【冷酷羊の毛皮】【冷酷羊のラム肉】というものでした。




 そんなこんなで気付けば夜に入った森のなかを丸一日分狩に使っていたと分かる。戦果は【タイグーの毛皮】38枚、【猿の背毛】41個、【蜂熊の手】28個、【蜂熊の毛皮】36枚、【冷酷羊の毛皮】30枚という戦果を挙げており、【風魔法30/30】となりマスターして新しく【風塵魔法】と【雷遁魔法】が派生していました。倒した数は戦利品の数以上であることは言わなくてもいいですよね。裁縫と香料で使える以外の素材はカウントしてませんので。



 「あら?スキルはマスターしたら次のものが派生するんだね。風魔法から選べる先は風塵魔法と雷遁魔法ね。消費スキルポイントはどちらも2ポイントね。で、そのスキル内容はっと……」


 【風塵魔法】:風魔法よりも風の扱いを重視した範囲魔法多めの構成になる。つかえるのは風魔法+α。基本スペルは確率で相手を眠らせるウィンドベル。

 【雷遁魔法】:風魔法で覚えるサンダーを基本魔法とした雷に特化された魔法。詠唱時間は長いがその分、麻痺の状態異常発生率と威力は大きい。風魔法は使えなくなる。基本スペルはサンダー。



 「うーん。威力は欲しいけど範囲攻撃はあったほうが良いのよね。決める前にステータスをもう一度見直した方がいいわね」



 名前 レイカ

 種族 魔族

 職業 マジシャンLV30(2up)

 スキル 【裁縫22/30】・【採取22/30】・【風魔法30/30】・【精神統一29/50】

【魔法運用の知識28/50】・【香料士11/30】・【誇り(プライド)32/50】・【体⇒魔変換14/50】

 特性 闇の加護・古き英雄の記憶・下克上

 ステータス 体力5(+7) 魔力21(+18) 腕力1(+2) 

体格5(+14) 賢さ24(+16) 敏捷9(+12) 運5(+6)

 ステータスポイント 残り 4

 スキルポイント   残り 7


 風魔法;ウィンドボール・ウィンドカッター・ウィンドヒール・テンペスト・サンダー・アンチパラライズ

 裁縫:糸作成・鑑定・飾り縫い・良品成功率上昇

 採取:採取ポイント発見・採取個数アップ・レア発見率+2%

 精神統一:魔力自然回復量上昇(小)・魔力値+2

 魔法運用の知識:魔法攻撃力上昇(小)・賢さ+2

 香料士:モンスター遭遇率・狙われやすさが微上昇・香封・開放

 誇り(プライド):格上と戦闘時、腕力(物理攻撃力)・賢さ(魔法攻撃力)が中上昇。

 体⇒魔変換:体力10%と引き換えに魔力を14%回復




 「あれ?レベル2つも上がってたのね。職業レベルが30を超えたから次の職業を選べるようになったわね。あとはそうね……後でステータスをふらないと。

 それよりもスキルね。えっと、そろそろ属性魔法も複数用意した方がいい気がするのよね。でもベータ時代は複数魔法があると魔法の威力が下がったってミヤが言ってたのよね……」


 結局少し考え私は風塵魔法を選択しました。理由は風魔法が使えなくなるのは損失が大きい事。取り直すのもちょっとねという考えもあったので。あとはサブ魔法として【闇魔法】【光魔法】を覚えました。

 だけどこの【闇魔法】普通のスキルツリーには存在しないのです。何故そんな事を言ったかといいますと、昨日夜寝る前にもスキルについて色々考えてた時に一覧を見たときにはなかったのです。

 それが今、見てみると一覧に現れています。一体どういうことでしょうね?


 【闇魔法】:闇属性を操る基本魔法。昼間に使っても大きな効果は期待できない。時折バッドステータスの暗闇に落とす事ができる。基本スペル:ダークボール


 【光魔法】:光属性を操る基本魔法。夜間に使っても大きな効果は期待できない。魔法の特徴として攻撃魔法は少なく回復に属するスペルが多い。基本スペル:シャインボール



 「闇魔法かぁ。ベータのとき始まりの街で誰かが光魔法はあるのに何で闇魔法はないんだ?って叫んでたわね」



 とまあ一気に新しい魔法が3種になったわけですがこのスキルレベルで森で戦うのは正直きついですね。

レベルを上げてから気付くバカらしさに気落ちしつつ、私は急いで洞窟に向けて戻り始めました。



 道中タイグーに襲われ必死に魔法で応戦。サンダーで麻痺を狙いつつひたすら洞窟へ向かって逃げ続けましたが、もう少しで洞窟という所で回りこまれてしまい戦わざるを得なくなりました。



 「もぉ!しつこいトラね!いい加減にしてよねっ!ダークボール」



 苦し紛れに放ったダークボールで運よく暗闇にすることができたのでこれ以上追いかけられても困るのでこの場でしとめるべく弱いながらも魔法をドンドン使用していきました。


 「ダークボール・シャイン・サンダー・ウィンドカッター・テンペスト……はぁはぁ、魔法を唱えるの疲れるぅ!それにしてもこっちの魔法レベルが低いのも合ってなかなか死なないわねこのトラ」


 タイグーの体力はちゃんと減っていっているのだが大きな一撃がでないのだ。何度も繰り返しているうちにタイグーのバッドステータス暗闇が晴れてしまい、的確に私に対して攻撃を仕掛けてきました。



 「まずいわ。魔力には余裕があるけど今の回復値じゃ削りきられちゃう」


 スキルレベルが下がってしまったせいでウィンドヒールの回復量が大幅に下がっているのでタイグーからのダメージを上回る回復ができない。


 私がそうモタついてしまった隙をついてタイグーが渾身の爪攻撃を仕掛けてきました。

私が気付いた時にはもう爪は目の前、もうだめだと思った瞬間。



 「そこのオンナ!しゃがめ!」


 声が聞こえたので条件反射でしゃがんだ私の上をタイグーの爪が通り過ぎました。そして攻撃を空振ったタイグーは着地時に一瞬バランスを崩しておりその隙を遠くからの銃声が捕らえました。



 「ギャオーン」


 タイグーは断末魔の悲鳴を上げ粒子化しました。



  状況を見る限る私は誰かに助けてもらったようですね。まさかこの強い森エリアに私以外のプレイヤーが来るとは思っていなかったので少々驚きました。

 とりあえずお礼を言わないといけないので近づきつつある声の主の方に向き直り顔を上げるとそこにいたは……。

名前 レイカ

 種族 魔族

 職業 マジシャンLV30

 スキル 【裁縫22/30】・【採取22/30】・【風魔法30/30】⇒【風塵魔法LV3】・【精神統一29/50】

【魔法運用の知識28/50】・【香料士11/30】・【誇り(プライド)32/50】・【体⇒魔変換14/50】

【光魔法LV2】(new)【闇魔法LV3】(new)

 特性 闇の加護・古き英雄の記憶・下克上

 ステータス 体力5(+12) 魔力21(+8) 腕力1(+4) 

体格5(+9) 賢さ24(+13) 敏捷9(+10) 運5(+5)

 ステータスポイント 残り 4

 スキルポイント   残り 7⇒1


 風魔法;ウィンドボール・ウィンドカッター・ウィンドヒール・テンペスト・サンダー・アンチパラライズ

風塵魔法:ウィンドベル

 光魔法:シャイン

 闇魔法:ダークボール

 裁縫:糸作成・鑑定・飾り縫い・良品成功率上昇

 採取:採取ポイント発見・採取個数アップ・レア発見率+2%・採取ポイント復活速度2秒アップ(new)

 精神統一:魔力自然回復量小上昇・魔力値+2・魔力自然回復速度小上昇(new)

 魔法運用の知識:魔法攻撃力小上昇・賢さ+2・魔力+1(new)

 香料士:モンスター遭遇率・狙われやすさが微上昇・香封・開放

 誇り(プライド):格上と戦闘時、腕力(物理攻撃力)・賢さ(魔法攻撃力)が中上昇。

 体⇒魔変換:体力10%と引き換えに魔力を14%回復

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