夜鬼達の村
さて、早速旅に出たところだが何処にいけばいいのかがわからない。
渡された地図にはここら辺周辺の事しか書かれていない。
この状態で一体どうしろというのだ。
手当たりしだいにまず、私は近くにあるラナン森に行くことにした。
この森の周辺には一つ小さな村があり、そげに行けば教団の事について何か分かるかもしれない。
早速その村に向かうことにした。
村に向かう途中に大量のグールが湧いていた。
奴等は一匹づつなら非常に弱いが大群で出てくるとかなり危険な相手だ。
だが奴等はかなり単純で目の前に生きているものが居ると一直線で向かってくる。
そこで、奴等の習性を利用し落とし穴を仕掛けた。
私は落とし穴の前に立ち、大声で叫んだ。
グールたちが一斉に私の方に向かってきた。
全員穴の中に次々におちていく。
私は用意していた岩を穴に投げ込み、全員圧殺した。
流石に単純すぎだろと思った。
村に着いたが、様子がおかしい。
怪我人が溢れているし畑も荒れている。
何かがあったようだ。
私に気づいたのか村長らしき人が近づいてきて
「旅のお方、どうか私達の願いを聞いてくれないでしょうか。」
「この村を毎晩夜鬼が襲ってくるのです。彼らは畑を荒らし、村人達を襲うのです。死者も出ており事態は一刻を争います。どうか…私達を救ってください。」
なるほど、村が荒らされ死者まで出ているのか…
しかし何故国に頼まないのだろう。
「わかった。だが何故国に頼まない?彼らならきっと直ぐに解決してくれるはずだ。」
村長が言った。
「言いましたよ!ですがこのような辺境の村には兵力は回せないと… お願いします!私達をどうか助けてください!金ならいくらでも払いますので!」
国が対応できないのは兵力を邪教徒狩りに回しているからだろう。
「わかった。引き受けよう。だが金ではなく邪教徒達に着いての情報が欲しい。頼めるか?」
村長はこの条件を快く引き受けてくれた。
早速私は準備を始めた。
夜鬼は名前の通り夜行性だ。
だから奴等とは夜に戦うことになるだろう。
奴等は先ほどのグールとは違い賢くて、素早い。
奴等の素早さの秘訣はその脚にある。
だからそれを防げばいい。まずは囮を仕掛け、次に回りに粘着性の高いとりもちを撒いた。
あとは夜まで待つだけだ。
夜が来た。奴等は囮の前に近づいた。今のところ怪しまれてはいない。
何匹かがとりもちにかかった。
奴等が慌てているうちに罠に掛かった奴等を始末していった。
あとは私と奴らの対等な勝負だけだ。
奴等は鋭い爪で鎧の隙間を狙ってくる。私はそれを盾で防ぐ。
兜の隙間の目を適切に狙ってくる。
目を潰しにきた夜鬼を突き刺して殺し、
夜鬼達が飛びかかってくる来たのを切りつけ一匹始末し、体当たりしてきた奴を避け、尻尾を捕まえて叩きつけた。
動けなくなった奴等は踏みつけ一匹一匹確実に殺していった。
そうしているうちに奴等は仲間が殺されていく恐れからか、全員夜の森に消えていった。
朝になると家に篭っていた村人達が出てきて、畑にある夜鬼の死体に喜びの声を上げていた。
村長が泣きながら
「どうもありがとうございました。この村を救っていただいて、では私達はあなたの希望に応えましょう。ここで話すのも悪いので私の家で…」
どうやら家で話してくれるようだ。
私は村長についていった。
「教団の奴等のことですよね?奴等は村の女の子達をさらい、ここにある資源の半分を奪っていきました。奴等は狂気山の先にある薬草学者の老人の館に行くと言っていました。」
薬草学者の館か…いってみる価値はある。
「ですが、最近あの山には異形が住み着いていると噂されています。行くときは気をつけてください。」
「情報提供に感謝する。では」
異形が住み着いている山とその先にある薬草学者の館か…
教団への道のりは長そうだ。
「魔物の説明」
グール…地から湧いてくる腐敗した人のようなもの。動きは鈍いしかなり単純である。
夜鬼…魔物だが異形に何か関係がある。とても賢く、またとても素早い。




