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78話

書く環境の都合で時折「脳がゲシュタルトっててヤバい」な時間帯もあり、誤字の増産が止まらない事もしばしば。

誤字脱字報告、大変助かります。

適用できる部分は喜んで採用させてもらいます。

逆に適用してない部分は、何か意図があるものと思いくださいませ。


また、誤字脱字フォームからの報告者はユーザーネームではなく[なろう登録ID]で表示され、此方から別途に個人検索をかけてチェックする操作が必要ですので、個別への謝辞は控えさせてもらいます。


のっけから余談になるが、残りの首の固体名はチャラ男が[ウィー・キューゴ]、頑固者が[ブラック・武道]。

……ナニからもじられた名称なのかは、怪しい部分はこの際脇に置いといて、魔王の湧いた時代の想像がつく部分は実に助かるネームセンス。


昭和から平成に変わる時代の人間の思考を想定してパスワードを模索してみようか。

……それでも初日は惨敗。

しかも間違いを三度続けたらログイン拒否の仕様まで真似せんでも。

まぁ、魔王のプライベートに関さない内容なら問題無く聞けるので困らないが。


さて、古文書で調べれた内容と被る検索から始めての類似性から確認。

その流れで得られた魔術の概念は、元日本人としては非情に助かる内容と言えた。

オタク道には触れる程度の人生だったんで、そういった部分の濃い薄い程度の判断はついてもディープ方面に補間できる情報が無かったから。

特に地球概念でのファンタジー設定の部分とか。

それがこっちの世界をどんだけ汚染してきた歴史が有るのかも。


情報の関連性から感じた物が有ったので出してみる。

魔王が作った魔物から回収したDVDな情報ディスク。

地味に気になってたりした。何故、機能としては高位になるBRディスクでも無く、またUSBやチップでも無くなのか。

そして機能性に意味が無く、記録媒体の括りなら、フロッピーや磁気テープ、もっと遡ってのレトロ感なら紙テープでも良いのに。

DVDに拘る理由の部分に、先程のネームセンスが引っかかったと言う訳だ。


すると「あーかいぶ、をご利用ですか。私どもでの生成では限定的な生産になりますが?」と初めて未知で有益そうな情報が得られた。


とりあえずは詳細を聞く。

すると昔の魔王の誰かが効率的な配下を作成する手段の一つだと教えられた。

魔物の大半は魔素を素材に誕生する。

この世界由来の……、いわば天然の魔物は、その魔素に存在の概念を植え付けるのが自然の環境となる。そのため形を得て顕現した時点で、ほぼ普通の動物同然に血肉を備える整合性も獲得すると言う訳だ。

対して異世界の人間が空想の概念を起点にして作る魔物は、生物としての整合性を敢えて歪めた創作物が根源のせいか、壊れれば魔素へと霧散する形で消滅する。

この壊れる部分が自然崩壊も含む事から総じて寿命も短い事となる。それの延命と生成の簡易性を兼ねた素材がDVDだと。

そしてDVDから魔物の生成自体を補佐する器機として、トウテツの壺やその同型器があったと。


「我々室内器機の担当は非戦闘系の魔物か妖精に特化しております。戦闘系に関しては実動テストチェックに必要な、非自立思考状態、短時間顕現限定でのものとなります。……トロール・コマンダーを生成いたしますか?」と注意事項をもらう。


俺としては、聞く内に色々と腑に落ちる内容だったが、逆に興奮したのが師匠の方。

新しいネタが仕入れられるかと毎回同行するのが当然な流れだったので、今回の情報は見事に爆弾となったらしい。


「よし創れ!」との命令すらされたので……仕方無くトロールを創ってみる事に。

塔内にはちゃんと戦闘エリア……と言うか、運動区画の名目で暴れれる場所も在るそうなので。



さて、なんとなく懐かしき威容との再会。

今回はDVDを壺に投入する事で簡単に創る感じで。

他に最低限の素材として魔素が必要だが、塔内の充満する濃いものの利用で問題無し。

また他の強化素材とかの追加で個体差の変化のチェックもとれるのだとか。


誕生、完成したトロール・コマンダーとやら。

個体性能としては戦闘系能力を二割減らして配下の魔物への指揮統率能力を追加したタイプと。

本来はタワーディフェンス防衛側に配置する目的の魔物。防衛拠点に置かれる専用の生成器からなのが正式仕様……と?

少し前提知識に欠けた説明をされたり。


そのあたりの詳細を聞くと、異世界人が魔王化した場合は高確率で周辺の魔物が敵対姿勢になる事から、自分中心での防衛戦力を設置するのが必須だったと。

その流れで作られたのが防衛拠点となる砦や城塞。其処が発展して領域化した都市となったり、または移動要塞になったり。


其処まで聞いて、過去に自分が遭遇した経緯での質問を投げてみた。

すると「推測ですが」の前提で語られた。

時代の変遷で放棄された移動要塞、または遺跡化した拠点の生成器が今も稼働している可能性があるらしいと。

指揮系統が散漫なので、魔王自身の管理を離れた、そう言った設備だけが起動してる確率は高いらしい。


……あれ……

となると、ルビアルテの傍にそういったヤバい拠点が生きて現存してるって事か。


定期的に起きる亜人系の魔物の襲来ってだけじゃ移動型か設置型かの判断はつかないらしい。管理の離れた設備だと魔素の供給が不安定だろうから、そのへんで間隔の開いた発生になる事も有るらしいし。

むしろ移動要塞だった場合は、今も元気に威力偵察な行動だろうから危険度が跳ね上がるかもとも。その場合、魔王すら常駐している可能性があるとも。


……あー。

さらっと更にヤバいネタが。

俺、あの地域から早々に待避できたのを喜んだ方が良いのかね。

またあの地に戻る理由が減った瞬間である。



さて、トロール・コマンダーの現物には何処からともなくワラワラと研究者風の魔術士が湧いて出て調査中。

予め説明されたとおり、特に凶暴性も出さず呆然とした感じで立ってるだけだと警戒心は抱かせないようで。

と言うか。

たぶん、好奇心で猫が死ぬのと同類の連中にしか見えないのは勘違いじゃないとも思う。


師匠曰く、魔力の供給期間で塔内に居る事を強制されてる人柱たちは毎日が退屈過ぎて……個人的な興味を追求する気質になりやすいのだとか。

それは環境故に魔術への研究心に固まりやすく、その系統の新しいネタの投下となれば……危険性など全く関係ない興味を示すのも当然とのことで。


と言うか、高層マンションとかの落ちたら死ぬレベルの高所で生まれ育った者は、そもそも落ちて死ぬ未来にだけは鈍感になるそうなので。


崩壊時間も設定されてるようで、どんなに魔素が潤沢でもトロール・コマンダーは30分で崩壊した。

再び「作れ」要望の圧が凄いので何度か繰り返し、また問われるままにした簡単な解説の途中でポロっとした失言から、他のDVDの使用も。

その流れで双頭犬の遭遇地点の由来でちょっと面白いネタも仕入れれたり。

どうやら地形的に交通の要衝らしき場所なせいか、未確認の魔王系の遺跡が存在する噂が昔から……魔導国限定であったらしい。

あの国境砦が存在する理由も、半分以上はその魔王への警戒性から。

どうも、魔導国はあまり隣国には脅威を感じて無いような風だった。


また、情報共有の観点で他の魔術士が保有するトウテツの壺も試用の提供があったり。

その個体の名称は[ラズ・便利]とか[ぴゅー・タリオン]とか。

……うん、どうもこの系統の魔道具を創った魔王はPC系に妙な拘りがあった奴だったようで。


流石に[アイム・ビーエル]とかは巫山戯過ぎだと思う。

耽美な青年の生首だが、対話口調が常時ヒョットコで舌出し気味なのが怪しすぎ。

潜在的な愛好者だったと言うよりは、むしろ逆の悪意の表現者な様相でもあったし。

……そんな作品の素材になった人物に本気の哀悼を……と、思わずその場で拝んでみたり。


……うむ、やはり魔王と称される程の人物たる邪悪さは有るのだねえ……。



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