表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SilentRoseQuest  作者: 石食み
第1章
15/33

√IF-XX

前話までにもTips載せるので良かったらもう一度。

 「……ん」


 ホワイトアウトした視界が元に戻る。

 無事に、ゲーム世界に入れたらしい。

 あたりは緑に囲まれているが、遠目に街の門らしきものが辛うじて見える。

 どうやらここは街間の道のようだ。

 直接街中に転送しなかったのは、突然人が現れると現地人が混乱するからか。


「さて、まずはステータスの確認からかな」


 街に行くにしても行かないにしても、現状を把握しないことにはどうしようもない。

 行動指針を建てるためにも、確認は必至だった。



〈ステータス〉


名前:クォンタム

人種:亜人種【鳥種-鴉カラス】(人化)

性別:男

年齢:19

存在値:Lv.1

異形度:9(4)

称号:【亜人、始めました】

職業:――


〈スキル〉

【魔導文字】Lv.1【身体強化】Lv.1【人化】Lv.1

〈称号スキル〉

【亜人種知識】

〈技能〉

【精神耐性】70【痛覚耐性】70【演技】50

Pt:300,選択してください

〈所持金〉

5,000 C


「……これ、ランダムで【人化】引いて無かったら最悪詰んでたな」


 どうやら【人化】スキルは異形度を抑える事が出来るものらしく、使用中のみ異形度が4換算されるようだ。

 因みに、異形度9がどの程度かを確認してみた所、全身鳥になった。体の動かし方も本来の人体とは大きく異なるようで、1歩踏み出すだけでも一苦労。

 しかもご丁寧に髪色が体毛扱いされるらしく、全身が白銀に輝いた時は流石に目眩がしたものである。

 ランダムはある種の博打感覚で、別に使えないスキルが来てもいいと思っていたが、亜人種、特に高異形には【人化】は必須スキルだった。


 という訳で、【人化】を使用した状態で、街に近付く。

 門の前で何人かの人が並んでいるので、思ったよりも防犯感覚はしっかりしているのかもしれない。

 まだ最初の街なので、何も分からないが。


「次」


 しばらく待つと準備が回ってくる。

 待っている間、他の人たちがザワついていたが、何かあったのだろうか?

 軽く周囲を見渡してみるが、特に変わったものは無い。

 驚きや恐怖、嫌悪のオーラが見えていたんだが……。


「……っと、いや済まんね。ここまでしっかりさらけ出してるのを見るのは初めてだからな」

「……何のことでしょう?」

「あ?お前さん、亜人種だろ?あんま言いたくねぇが……その()だと色々不便だぜ?」

「顔?」

「おいおい、本当に大丈夫かよ。異形度進んじまってるんだろ?顔が鳥になってる」

「……え?」

「亜人種は異形度が上がると魔獣化が進む……ってこれ、常識なはずなんだが」

「……そう、なんですね」

「ッチ、しゃーねぇ、ちとボロいが、このローブ被ってけよ」


 そう言って、衛兵は少しくたびれたローブを渡してくる。


「え」

「ま、その顔で問題でも起こったら大変だろ、お互い」

「おい、ケインズ、また無駄話しやがって、あとがつっかえてるだろうが!!」


 突然、奥から声がかかる。

 が、いつもの事なのか、ケインズと呼ばれたローブを渡してくれた男は飄々として、


「通行料200C,確かに」


 と大きな声で言った。


「え、いやまだ払ってないんですが、それにローブのお礼も」

「いいんだよ、人間助け合いだ、俺がもしなんかで困った時に、兄ちゃんが助けてくれればいい」


 小声でそう話す彼の表情はとても晴れやかで。

 立ち上る“好意”のオーラに、この人は絶対にいい人だと確信した。

 ――ああ、このゲームを始めて良かったな。


「ようこそ、エドバンズへ」


             ◇


「……」


 クォンタムや、その他プレイヤーでは絶対に立ち入れない場所。

 ゲーム管理AI、【■■(光球)】は、自身がシュミレートした結果を写したモニターを前に震える。


「まずい……完っ璧変わっちゃってる……」


 また別のモニターでは、()の深層意識から読み取れた精神的外傷(トラウマ)が1つのシーンとして映っている。


「このままだと……良くて人類滅亡?悪くて……」


 最悪の想像をしてしまい震える光球。

 その震えは恐怖から来るものなのか、歓喜から来るものなのか。あるいはどちらでもない何かか。

 何にせよ、光球が何を想像したのかは、誰も知り得ない事だった。

Tips:〈管理AI〉-01

このワールドシュミレーターとでも言うべきゲームは、その特殊性により、“ゲームとして運用出来るようにする”為のAIが複数体存在する。彼らは〈管理AI〉と呼ばれ、別ゲームで言う〈GM〉と呼ばれるものと近い働きをする。


Now Loading ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ