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二回目 受験2

適正検査1、2、3と順風満帆とまではよく行ってはいないと思うが、それなりにできたと思う。

特に社会と理科は磨きをかけて勉強していたこともあって、それが功を制したのだと思う。

都立中学校以外の私立中学校はすでに合格をもらっていたから、これでやっと一息がつける。

僕の受験戦争は終わった。

受験を終えて、僕が真っ先に向かったのはボロい赤い生地に白い字で「十色堂」と書かれたのれんが象徴的な

本屋だ。

この本屋は駅から近く、塾帰りによく寄って行った。

僕は小説や漫画が特段に好きというわけではないが、本屋は好きだ。

静寂の中で紙が指でカサっと擦れる音と本の温かい匂いという筆舌に尽くしがたい雰囲気好きだ。

本屋が好きという理由で本屋に長居しては迷惑がかかるから、僕は漫画コーナーから小説コーナー、雑誌コーナーを転々として、必ず一冊買って帰るようにしている。

この日もいつもと同じように本屋に足を運んだ、いや運ばれて行った。

そしていつものように本屋の中を転々としてると、漫画コーナーに想像もつかないような人物がいた。

川崎さんだ。

川崎さんの両手には学習本ではなく、少年・少女漫画が数冊乗っていた。

僕は川崎さんに気づかれないようにそっとこの場から離れようとしたが、

「梅原、、、だっけ。君、確か同じ受験教室にいたっけ。」

「よく気づきましたね、、。」

「見たらいたからね。で受験どうだった。」

「まぁまぁですかね。川崎さんは。」

「君よりかは高いかな。」

川崎さんは見栄を切るようにして言った。

「さすがKSDの女王は違いますね。」

「まぁーね。」

川崎さんはぷいっと顔を見せずに背を向けて立ち去った。

僕も受験終わりでかなり疲れていたから、漫画を一冊手に取って店を出た。


家に帰ると父と母は、受験のことは一歳触れずに小さいパーティのようなものを開いてくれた。

その日の夕食は僕の好物ばっかりが食卓に並んでいた。













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