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科学都市クルゼンについての謎 前編


 こんにちは。多くの中から選んでポチってくださりありがとうございます。本日のお話は、星月の蝶・多世界転生物語シリーズでは詳しく出てこなかった内容となります。

 本編で出てくるかも怪しい話で、未読の方でも読めるようなものとなっております(たぶん……きっと……その辺は皆様のご判断ですので……(~_~;))

 よろしくお願いいたします。

 では、前書きはこの辺にして、本編をどうぞ


 ——


 これは、とある世界。科学で発展を遂げ続ける世界のお話。まずは、ユグベーズ手記に書かれた世界の概要から。


 ——


 世界の名は、物説世界と名付ける。全ての物質を科学という人が生み出す知識により定義付けようとした世界。

 目に見えないものも、目に見えるものも全て、この世界では科学で証明しようとする。世界の全てを証明できたわけではない。まだ、証明できない事象が多い。

 この世界には、人間しかいないとされている。人間は、他種族を認識できていないだけだろう。


 ——


 ユグベーズ手記によれば、その世界は、科学でかなり発展しているとの事。その中でも、特に発展している都市クルゼン。ある御巫候補達が暮らしていた場所について。


 ——


 科学都市クルゼン。世界有数の科学都市。有名な科学者・研究者がこの地で住居を構えている。

 機械仕掛けのその都市では、人に寄り添う人工知能ナミダが統治している。

 人口は約113万人。人口密度は2、4人。

 都市で有名なブツリエサル学園の生徒の多くが、研究職に就いている。


「人は科学で全てを知れる」


 ——


 御巫候補達がいたクルゼン。かなり豊かな暮らしができる場所です。科学者や研究者であれば、尚更。御巫候補の片割れは、科学者一家。広い家に多くの人々に尊敬されているらしい。という事を知ると、かなりの有名科学者だったと予想される、かも?


 人工知能が人の暮らしを支え、豊かな暮らしが保障されたクルゼン。一見平和そうに見える(実際かなり平和だったそう)その都市で起きた二大事件について。ユグベーズ手記にまとめられているので見ていきましょう。


 ——


 世間を賑わせた、不可解事件について。◯◯◯年◯◯月◯◯日——クルゼン・アルダンク地区にて、ある一家が行方不明となった。星涙(ほしなみ)雫李(しずり)当時2歳。星涙緋実琉(ひみる)当時37歳。星涙火琴(かごと)当時38歳。

 唯一無事だった星涙陽緒(ひお)は、当時何があったのか知らないと答えた。


 ——


 クルゼンの名前は、日本名に似ていますね。実際は、漢字ではなく、その世界で一部の事に使われる特殊な文字らしいです。儀式や名前。特殊な事に使われていたそうです。星涙は、人工知能ナミダに関わりがあるとか……

 という事で、これは、御巫候補の片割れの記録のようです。陽緒は当時4歳。

 一人になった陽緒は、御巫候補の片割れとなった和泉(いず)一家の世話を受けながら、一人で暮らしていたようです。


 子どもなのに、幼いのに、一人増える余裕がありながらも、一人暮らしをさせた……不思議です。


「養子にすれば、和泉と結婚できないからでは? 」


 なんて理由では決してありません。と思いたいですね。

 では、続きを。次は、もう一つの方を見ていきましょう。


 ——


 科学都市クルゼンにて、再び不可解な事件が発生。あの誰もが知る有名な科学者月学(つきまな)像愚(ぞぐ)、月学美学(びがく)の一人息子、月学和泉18歳。以前起き、未だ解決していない行方不明事件の関係者、星涙陽緒18歳が突然いなくなった。


 今件で、月学像愚は「二人が無事でいる事を願っている。」と答えている。


 なお、月学一家は以前より星涙一家と交流があったとの事。息子と娘のような子どもを同時に失った心中お察ししよう。


 ——


 えっと、これに関しては、本編にも書いてありますね。見ていない方のために説明をします。

 陽緒と和泉は御巫という存在を求める老婆によって、別の世界に転移させられています。

 星月の蝶世界でも、多世界転生物語世界でも。


 不思議なのは、像愚の言葉でしょうか。なぜ、自分達の大切な子が。とか思うはずですが……以前にも、身近で行方不明者が……何か関係があるんでしょうか。

 二人の捜索はされていたようですが、ある事情により中断されたようです。その事情について、記述を見ていきます。


 ——


 世界全土が戦場となった。当然、科学都市クルゼンも巻き込まれた。周辺地域より発展するクルゼン。そこに住む人々は、自らの研究を兵器開発へと投じた。

 だが、それが科学都市クルゼンという場所を終わらせる事となった。兵器開発の失敗により、業火の海へと姿を変えたクルゼン。

 兵器の暴走。その被害は、世界規模となった。


 結果として、世界は争いをやめた。だが、科学都市クルゼン含め、多くの地域が大打撃を受けた。


 最も被害の多い場所。兵器暴走の中心、科学都市クルゼンの人口は約10万人となった。


 ——


 この記述では、月学夫婦の安否は不明です。

 ……かなり、ひどい被害です。もう、クルゼンは以前のような場所ではないでしょう。そして、以前のような科学都市に戻るのは、難しいでしょう。


 星月の蝶世界で二人に何があったのか。それを少し詳しく書いた短編の話。こちらも読まなくてもわかるように……

 別世界に転移した後の二人の身元引受人といったところでしょうか。その青年の言葉を引用します。


「そうだな。言い忘れたが、元の世界に戻る事は難しいだろう。戻れたとしても、それは貴様らの知る世界ではない。時間軸の違いというものだ。戻りたいと思うだろうが、来てしまった以上この世界で暮らす覚悟を決めろ」


 二人が異界での暮らしを決める前に言われた言葉。それを聞いて、ここで暮らそう。そのために学ぼうと決めるんですが、そこはいいんです。問題は、元の世界に戻るのが難しい。時間軸の問題。

 もしかしたら、星月の蝶世界では、崩壊後のクルゼンに転移してしまうから、彼はそう言っていたのかもしれませんね。


 実際どうだったのかは、彼のみぞ知る事です。


 少し長くなってしまうので、前半後半に分けたいと思います。続きは、次回をお楽しみにといいつつ、一度に出すので、すぐ読めますよ。


 ——


 科学都市クルゼンに何があったのか。前半。お楽しみいただけたでしょうか。作者考察系ですが、その答えは、正解とも不正解ともいいません。

 では、後半もお楽しみください。

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