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episode TWO
「こんにちはー・・・」
小さな三回のノックの後、
薄い正方形のガラスがはまった扉がガラガラと音を立てて開かれた。
「あの・・・誰か、いませんか?」
少女の優しい声が電気の消えた教室に広がり、消えていく。
そこには誰もいない。
寂しさすらも感じる空間に、ほんの少しの恐怖を感じさせる。
「・・・俺、もしかして時間間違えたかな・・・?」
顔を引きつらせながらも笑みを浮かべる彼は、震える声で答えた。
「うーん、私も確認したからあってると思うんだけど・・・」
そんな少年とは裏腹に、扉を開けて室内へ入っていく少女。
「あ、おい!そんな勝手に入って良いのかよ!も、もしかしたらこれは罠で危ない目に・・・」
「大丈夫だって。ただの古びた教室でしょ?ほら、リトくんもおいでよ」
「おいでよってそんな自分の家みたいに・・・」
しぶしぶ一歩踏み出すリト。わずかに足が震えている。
「な、なあ・・・あんまり・・・奥まで行かない方が・・・いいんじゃないか?ほ、ほら、危ないものとかあるかもしれないし・・・すぐに逃げられるようにドアの近くにいた方が―――」
その言葉を遮るかのように、扉が大きな音を立てて勢いよく閉まった。
この物語はフィクションです。




