EP26 変態という名の紳士だよ
生存報告がてら投稿です。
・・・生きてるよ?死んでないよ?
火星圏からの報告があってからというものの、妙な体調不良と視界のノイズが取れず、妙にイラつく真。
「・・・」
(なぁ、真が妙にイラついてるんだがどうした?)
(分かんないけど顔色が悪いのは確か)
(あの変態乳袋がよほどうざかったんだ〉
(まだ根に持ってるのかノイン)
(あの女は私をチビと言った。許されることではない)
(あ、今ちょっと放電した)
『艦長、むやみやたらに放電しないでください。計器狂います』
「ん?あぁ、すまん」
うむむ、なぜだ、何故俺はこんなに機嫌が悪いのだ。
なんだこの破壊衝動は、視界のノイズは、頭痛は。俺はいったいどうしてしまったのだ。それと なんか はらへった あとでめしでもくうか
「うむむ・・・ちょっと、部屋に戻って頭の中チェックしてくるか」
『そうですか。では後はお任せを』
「了解。うぐぐ」
『具合でも?』
「最悪ってとこだ」
真がブリッジから出てからすぐ、周囲に放たれていた濃厚な殺気に耐え切れず物陰に身を潜めていた勇者PTが出てきた。
「やっとプレッシャーが消えたか」
「しかし、なんで真さんはあんなにご機嫌斜めだったんでしょうか」
「だから悪いのはあの変態乳袋だっつてんだろ」
「お前もお前でアレだな。血の気が多いな」
「しかしまぁ何かあったのは明らかだよね」
「ああ。顔色もいいとは言えなかった」
「そう?そこまで変わらないように見えたけど」
「いや、微妙に違った」
「恋する乙女は惚れた男の些細な変化にも気がつくってか。けっ」
「・・・ノインはもうあっちいっててくれ」
「ミーシャさん、顔赤いですね」
「茹で蛸かのように赤くなってるよ?」
ところ変わって真の部屋
「システムの一部がいつの間にか更新されているな・・・しかも幾つか知らないプログラムが追加されている?」
≪つまり?≫
「どうしようもねえってことだな。下手に消去して動けなくなるのも・・・ん?」
≪どうしたんです?≫
「ブラックボックス?なんで中枢プログラムにこんなものがあるんだ?」
≪なんですかそれ≫
「要するに機密情報の塊だな。知られたくないものとか封印したプログラムが入ってるが・・・」
≪解析してみます?真っ黒な箱が目の前にあるのでこれこじ開ければいいんですね?≫
「待て、あんまりいじるな。今からそっちに入るからそれまで待機」
≪へ?≫
斬があっけにとられているとなんと真は自分の首の後ろからUSBプラグのついたコードをのばし、デスクの上にあるパソコンに接続した。
「ダイブイン。電子領域への意識転送を開始。同時に義体をスリープモードへ移行」
≪ホントご主人は何者ですか≫
「半分機械のビックリ超人じゃないか・・・な・・・」
電子領域 セントラルエリア
「意識があるときに電子領域に来るのは初めてだな、こうなってるのか」
「以前も来たんですか?」
「記憶にある限りだとな」
「ですよね~」
「さて、解析するかね」
30分後
「全く、なんだこの複雑なファイヤーウォールは」
「何かわかりました?」
「んにゃ全く。しいて言えばブラックボックスの中のシステムの発動条件」
「で?その発動条件はなんですか?」
「瀕死状態で自動発動、だとさ」
「あぁ、所謂暴走フラグってやつですか」
「ま、瀕死とかほとんどねえだろうけどな」
「今までの最も重症になったときでもせいぜい両腕肘から消し飛んだくらいですからね」
「おいおい、あんまそういうこと言ってるとマジで瀕死になりそうだからやめてくれや」
「ナノマシンで再生すれば・・・」
「あれにも限度があってな。簡単な損傷しか再生できないんだ。それに欠損した部位が生えてくるわけじゃない」
「絆創膏みたいなものですか」
「そんなとこだな」
≪本隊に振動。何かにゆすられている≫
「ん?誰か起こそうとしてるな」
「戻りますか」
「そうだな、そろそろ戻るか。電子領域とのリンクを解除。精神システム、本体へ復帰。スリープ解除開始」
「じゃそっちに戻りますかね。あ、忘れ物」つブラックボックス
「・・と、・・・って。真風邪ひくぞ」
む、この声はミーシャか。級に起きて驚かしてみよう
「おうよ今起きたぁ!!今なんの授業だ!」
{!}
「「・・・」」
(ん?顔近くね?赤くね?どうしろと?あああかん緊張してきた・・・およ?なんか今むら~っと・・・いかん何を考えているんだ俺は童貞の分際でいったい・・・)
(あわわわわ起きた起きたいきなり起きた顔近づけすぎたヤバい顔赤くなるうわわわわわわ落ちつけ落ち着け心を静めろ考えるな考えるなこんなときには素数を・・・)
この間なんと0.9秒。思いっきり目が合っている時間は約1秒ほど。
「うわぁ!!」
先に反応したのはミーシャであった。
数瞬遅れて真も「うぉぁぁう!!」
ガスッ
「痛て」
そしてその直後すぐに真も反応。しかも思いっきり飛びのいた。その時ついでに壁に頭をぶつけた。
「・・・顔近けぇよ。ビックリした・・・」
「そっそんなことよりさっきなんであんなところで寝たんだ?」
(あ、話逸らしたな)「何してたかって?ちょっと居眠り」
とにかく居眠りってことにした。USB?もちろん抜いて収納済みさ。
「そうか。頭打ったみたいだけど大丈夫か?」
「問題なし。強いて言えばあんな姿勢で寝てたから腰いてえ」
「そ、そうか」
そして話題が途切れたことによる静粛が二人を静止させる。
(なんか話したほうがいいんだよな・・・これ)
(話題!話題が無いと静けさに耐えられない!誰か!!助けて!どうすればいいんだ!?教えて安西先生!!)
〈 駄目です 〉
「ミーシャ今なんか言ったか?」
「へぅっ!?い、いや何も」
「そうか。じゃ、そろそろみんなのとこに戻ろう。地上に降りるぞ」
ブリッジ
「で?ミーシャは真と何してたのかな~?」
「何もしてないし!何もしてないし!!」
「けっ。青春ってか」
「ノインいつまでへそ曲げてるの」
「それはそうと村長さんたちもう居住区になじんでますね」
「適応力高いな。あの人ら」
居住区
「栓をひねるだけで飲める水が出るとかすげえな」
「魔法で出せる俺らも大概だけどな」
「でも飲めねえじゃん。魔法とかで出した水って」
「魔力だからなあ、アレ」
「しかもすぐ消えるしな」
「できてせいぜい涼を取るだけだもんな。俺らじゃ」
「村長は一応攻撃できるらしいけどな」
「マジか。村長すげえ」
「つかあの人いったい何者なんだろうな」
「さぁ?あの人が龍人だっていうのはみんな知ってるしな村長は秘密にしてるつもりだけど」
「実はどっかの王族だったりしてwwwww」
「いや、それはねえべや」
「え~なんだよ~お前ら夢がねえなぁ~」
「そういうお前の夢は?」
「いつか村長をベッドに押し倒してあんなことやらそんなことを」
「ほう、で?」
「そのまま村長を俺のどr」
「大変だー!!ここに変態がいるぞー!!!」
「なんだと?どこに変態がいるってんだ?」
「俺の目の前に変態がいるぞぉぉぉぉぉー!!!!」
「お前の目の前?・・・なんだよ、いねえじゃねえか」
「おまえだー!!!お前が変態だ―っ!!!」
「何言ってるんだよ、俺変態じゃねえよ。仮に変態だったとしても変態という名の紳士だよ」
「きめえ」
Pleas_wait next_time
最後は例の変態道を極めた熊さんのありがたきお言葉を拝借しました。
次回更新は未定ですが、この作品は完結を目標としております。これからも見かけたら読んでやってください。犬がむせび泣いて喜びます。




