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剣とチートと魔砲とサイボーグ  作者: 犬朗。
ACT,2 ムラクモ村のサイボーグ
12/30

EP10 出発と戦闘

さて。また不思議なものが出ますぞ。

―敵性反応多数接近。斬または射撃武器の使用を提案―


「さて。斬、人間をぶった切るけどいいか?」


〈やっと出番ですか・・・〉


「その通り。行くぞッ!」


〈OKですっ!!〉


―精霊武装 斬、並びにサブマシンガン起動―


現在、俺は山賊の襲撃を受けている。どうしてこうなったかの話でもしようか。



~3時間前~



部屋の窓から超でっかい狼らしきものを見た俺は、未だに出立の準備をしていた。


「なんか面白そうなものはないかな・・・」


部屋を漁りながら。

そう。この部屋はかつてにも旅の行商人やらハンターやら冒険者など様々な人が利用している。

何か忘れ物の中に面白そうなものとかがあるかもしれない。


~1時間後~


「お?これは・・・え?なんでこれがここにあるんだ・・・?」


〈どうかしたんですか?ご主人〉


「・・・これ、100%俺が作ったやつだ・・・なんでこんなところに・・・」


今俺が手に持っているのはある人型兵器を動かすためのデバイスである。

そんな代物がここにあるということは、もしかすると『ある人型兵器』もここにあったりして・・・。

いや、ないな。・・・と思い切れない自分がいるのはなぜかって?

ああ。そうさ。消えてたさ。試作型の人型。しかも起動用のデバイスごと。

埃かぶってるけどそれはまさしく今俺が持ってるこれだよ。やばいよやばいよどうしよう!!


「ま、いいや。確実にどっかで使うだろうし持っておこう」


大型兵器の起動デバイスを入手したのはいいがこのデバイスはバトルドレスの格納機能に対応してないからなぁ・・・。

どこにしまおうかな。まずこの間作ったバックパックには入り切らないから却下だな。

ホルダーでも作るか。


そして・・・


「よし。ホルダー完成」


そう言って腰にホルダーを装着し、荷造りを再開して1時間後・・・


「お~い、馬車が着いたよ~」


馬車が来たか。装備は全部持ったな。さて、行くか。


「は~い。今行きま~す」


そして一階へ。玄関の前に見たところ冒険者らしき人が数名と、馬車の運転手。


さぁ。出発だ。


「お荷物、お預かりしますね・・・って重っ!!」


「あ、いいです。自分で積んじゃいますから」


「す、すいません・・・」


どうやらよっぽど俺の荷物が重かったらしいな。


〈そりゃバックパックだけで100Kgもありますから。重いに決まってます〉


それ以外はそんなに重量は無いんだがな・・・。


「あなたはどこへ向かうご予定で?」


冒険者の女性が話しかけてきた。


「ちょっとムラクモ村に就職しに行くんです」


「へぇ。あの広告ですか」


「はい。いつもは旅の途中で立ち寄った村なんかの依頼をこなしてましたけど、そろそろ拠点が欲しいなと思いまして」


「へぇ。そうなんですか・・・そうそう。自己紹介がまだでした。私はナディア。ランクはC‐3です」


この女性はナディアっていうのか。覚えておこう。


「トーラスです。ランクはD‐4です。旅の先々で依頼をこなしていたらこうなりました」


「よぉ。低ランカー。そこどきな」


そう言って俺たちを押しのけてきたのは明らかに戦い慣れしていそうな男。

雰囲気から察するになかなかの手練だ。


「あ、すいません」


ここはとりあえず下手に出ておこう。さて。ただの暴君キャラじゃなけりゃいいんだが・・・。


ズルッ


おいおい。あの人すっ転んだぞ・・・。


「あぁ~・・・。いってぇ・・・」


なんだ、ただのドジか。なら安心だ。



そして、全員馬車に乗り込んでしばらく・・・



ドガン!! という音がし、馬車が横転した。


「うぐぐ・・・。大丈夫ですか・・・?」


「はい・・・。こっちはなんとか大丈夫です」


ナディアは無事のようだ。手練のドジは大丈夫か・・・?


「どうして俺の乗る馬車はいっつも何かしらの事故に遭うんだ・・・」


どうやらとんでもなく運の悪い手練のドジのようだ。


―多数の生体反応を検出。武装していると思われる―


おいおい山賊か何かか?さすがファンタジー世界。物騒だ。


「馬は大丈夫かな・・・」


馬車の外に出ると、爆発の痕跡があった。そして、赤黒い液体と塊が。


やられたか・・・。



そして冒頭へ・・・。



「へっへっへ・・・。久しぶりの馬車だ・・・。金目のものは全部持ってけ!」


「そうはさせんよ」


「あ?」


そう言って振り向いた男が最後に見たのは自分の爪先だった。


「一人・・・!」


「コノヤロォ!!ぶっ殺してやる!!」


そう言って山賊がまた一人向かってきた。


ザシュ


だが串刺し。


「あ・・・がぁ・・・」


「二人・・・! 次!3人目!」


あまりにもワンパターン。なおかつ統率が全くとれていない。

あまりにもお粗末である。これなら戦車とかヘリ相手にしてた方がまた楽しめる。


その時、山賊の一人が火の玉を放ってきた。


「魔法か・・・」


「へへへ・・・近付いて死ぬなら黒焦げに―


その時、山賊cは真が何かを構えているのに気がついた。


「残念。遠距離攻撃だ」


それが山賊cの聴いた最後の言葉だった。


「さて。次は?そこにいるのは分かってんだ。出て来い。今ならまだ許してやる」


真の視線の先の茂みから勝てないと察した山賊が膝を震わせながら出てきた。


「両手を頭の上におけ。そしてそのまま跪け」


ホールドアップ。さて。後は縄で縛っとこう。


「・・・山賊を一人で制圧するとかお前低ランクに留まっていい類じゃねぇよ・・・」


ドジで手練で運の悪い高ランカーのおっさんがそう呟いた。が、誰にも聞こえることなくその声は消えた。


「こいつらは賞金首ですかね?」


「多分そうだと思いますけど・・・。連れて行くにしても馬車が破壊されちゃいましたしどうしようも・・・」


「どうにか直しましょう。幸い、素材はいくらでもあります」


そして、馬車の修理が始まるのであった。

初の戦闘描写・・・。ひでぇもんだ。

人型決戦兵器フラグが立ちました。

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