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生死…

前話の時の健也達の状況とその後です。

少し長めです(^_^;)


みさとの母親は医者との話を終え、みさとの病室え行った。

コンコンッ

返事がない。

寝ているのだろうと思い、ドアを開けた。

そこにはみさとの姿はなく、健也がベッドの横で俯いて寝ていた。

健也にはカーディガンがかけられているところを見るとみさとがかけたのだろうと彼女は思った。

健「んっ…」

健也が起きたようだ。

健「あれっみさと?…あっおはようございます。」

み母「おはよう。」

コンコンッ

健み母「はい。」

2人が振り返ると悠と母親の小絵が立っていた。

小「この間は本当に…本当に申し訳ありませんでした……!あの…みさとさんは…?」

健「目が覚めたら居なくて…もしかしたら屋上にいるかもしれません…一緒に行きますか?」

小「はい!みさとさんにお礼、ちゃんと言えてないんです。記憶が戻ったと聞いたので急いで来たんです。」

その間、悠はずっと小絵の後ろからそっと健也達の方を見ていた。


4人は屋上へ向かった。

案の定屋上の扉は開いたままだった。

4人は辺りを見回した。

健「ここじゃなかったか…」

そう言って戻ろうとした時だった。

み「私の分まで長生きしてな……」

健也は声のする方を見た。

そこにはフェンスの向こう側に立つみさとの姿があった。

今にも落ちそうな所に立っている。

健也は止めに走った。

みさとは健也達の存在に気付いていないようだった。


みさとはフェンスから手を離した…そして呟いた。

み「ごめんな…ばいばい…」


ガシッ

み「…えっ?」

健「はぁはぁはぁはぁはぁ……何やってんの?」

み「……」

健「何やってんだよ!ここに立って何しようとしてた!?なぁ…なんで死のうとするんだよ…」

み「…だっ……………もん…」

健「なに!?聞こえない!」

み「…だってみんな私の余命のこと知ってて黙ってたんやもん!!」

健「…えっ?なんでそれ…」

み「さっきお母さんと先生が話してたの聞いたの!道理で退院させてもらわれへんはずや…健也だって知ってたからあんな…あんな目で見てたんやろ!?みんな知ってたのに…私だけ知らんといつ退院できるんやろうとか…学校早く行きたいとか…いろいろ考えて楽しく過ごして…それで何!?私は周りを苦しめてただけやんか!私なんて…私なんておれへん方がいいんやもん!!私なんか目覚ますべきじゃなかったんよ!!だから消えるの!死なせてよ…離してよ…死にたい…死にたいの!どうせあと1ヶ月もないんやったらいつ死んだって一緒やんかっ!」

健「違う…違う!!みさとは周りを苦しめてなんかない!みさとが生きててみんな喜んだ…記憶がなくたって関係なかった。意識が戻ってくれただけで嬉しかったんだよ…あと1ヶ月だってみさとには長く生きててもらいたいよ…お願い…こっち来てよ…危ないから…」

み「いやや…いや…いやぁ!!」

みさとは頭を抱えてしゃがみ込んだ。

み「タイムリミットを気にしながら生きたくなんてない…今すぐ死ねばそんなこと気にせんでもよくなるもん…お願い…お願いやから…死なせてよ…」

それは今にも消え入りそうな声だった。

健也はフェンスを乗り越えみさとの隣に降りた。

そしてそっとみさとを抱きしめた。

みさとの体は小さく震えていた…

健「大丈夫…大丈夫だから…誰もみさとに死んでほしいなんて思ってないよ…」

み「そんなことない…そんなことないもん…」

みさとは自暴自棄になっているようだった。

健「いい?みさと…もし今みさとがここで死んだらみんなどう思う?あぁ自分は何もできなかった。その場に居ながら何もしてあげられなかったっていつまでも思いながら生きるんだよ…そんなに俺らのこと苦しめたいの?」

み「違う…そんなんじゃない…でも…このまま生きてたって誰も幸せになるわけじゃない…」

健「俺は幸せだよ…?みさとが生きてて俺の隣に居てくれて幸せ…だから死ぬなんて言わないで?お願いだから…」

み「不幸にするだけやのに…」

健「大丈夫…ね?」

みさとはゆっくりと健也の背中に腕を回した。

健也は微笑み、みさとの頭を撫でた。

健「生きててくれてありがとう…」

そう言って健也は痩せ細ったみさとを抱き上げてフェンスの内側に戻した。

健(そういえば最近みさとご飯何口かずつしか食べてなかったな…周りの様子とか感じてたんだろうな…いつもこんなになるまで1人で抱え込んで…)

健也は自分も内側へ戻りながら考えていた。


健也がみさとの自殺を止める時に言っていた最後らへんの言葉は私が彼氏から言われた言葉です//

その他フィクションですが言葉のみ使わせていただきました。

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