体調…
みさとは泣いたまま健也に抱かれて病室まで連れて行かれた。
みさとは昼食にも手を付けなかった。
みさとが泣き止んだ後、小絵が話しかけた。
小「みさとさん?私この子の母親の小絵です。あの時は本当にありがとうございました!みさとさんのおかげで悠は怪我1つ有りませんでした!でも…すみませんでした……!何とお詫びしていいか……」
み「あの時の!!よかった…無事やったんですね!私すぐ気を失ったんでどうなったか気になってたんです。」
みさとは心から安心した。
悠「お姉ちゃん…ありがとう!」
悠は満面の笑みでそう言った。
み「ううん。元気でよかった。でももう飛び出したらあかんよ?」
悠「はい…ごめんなさい。」
み「わかればいいよ。いい子やな。」
みさとはそう言って悠の頭を優しく撫でた。
それに悠は笑顔で答えた。
2人はしばらく話していた。
小「悠、もう帰るよ!」
悠「えぇ!やだ!もっとお姉ちゃんと一緒に居るの!」
小「だめ!お姉ちゃんもうすぐ夕食なんだから。」
悠「はあい…ばいばい、お姉ちゃん」
悠は不満そうにそう言った。
み「ばいばい、悠くん」
みさとの母親は新幹線の切符を買っていたので2人が話している間に帰っていた。
悠達が帰ると再びみさとの笑顔は消えた。
夕食が運ばれて来ても見向きもしなかった。
ちょうどその時喫茶店で待っていた健也が戻って来た。
健「あの子もう帰ったんだ。」
み「うん…」
健「楽しかった?」
み「うん…」
健也は夕食の皿を見た。
全く手を付けていないようだった。
それどころかお茶すら飲んでいなかった。
健「夕ご飯は?」
み「いらない…」
健「お昼も食べてないんだから食べないと!」
み「健也にあげる。」
健「みさとが食べなきゃ意味ないよ!ほら食べて!体壊すよ!」
そう言って焼魚をほぐしてみさとの口に持って行った。
みさとは口を開けようとしなかった。
健「ほら…口開けて…はい、あーん」
み「お腹すいてない。」
健「昨日の夕ご飯から何も食べてないんだろ?はい!」
パクッ
みさとは一口だけ食べて布団に潜り込んだ。
健「もっと食べなきゃ死んじゃうよ!」
み「死んでもいいから食べたくないの!ほっといて!」
健「ほっとかない!」
健也はずっとみさとの隣にいた。
でもみさとから話しかけられることはなかった。
翌朝になってもみさとは起き上がろうとはしなくて、ご飯も食べず、一言も喋らなかった。
健也はみさとの布団を剥ぎ取った。
健「みさと…お願いだからご飯食べて!せめて水分だけでいいから取ってよ…このままじゃ体調悪くなるから…」
み「食欲…ないから…」
みさとは息苦しそうにそう言った。
息は荒く、汗をたくさんかいていた。




