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その青い光跡は真っ直ぐ俺の乗っている、白鯨に向かって飛来してきた。
敵もその青い光が敵と認識して撃ち落とすため、その主砲の編んだ光の筋がそちらにも振り向けられた。
が。
青い光は早さだけではなく、方向転換や横スライドの速度も躱すのに十分な機動性を持っていた。
通信が途切れ途切れ、入って来た。
俺の名を何度も叫びながら。
その声は、しばらくぶりに聞くAIアンドロイドの声だった。
青い光は、自身に向かって放たれる敵艦の主砲を物ともせず、その放った主に向かって体当たりし、突き抜けると敵艦は二つに折れ曲がり、光を放ちやがて残骸となった。
二隻三隻とまとめて青い光は打ち抜くと、返す刀で戦艦、空母、巡洋艦と次々沈めていった。
圧倒的な速さだった。
が、撃沈、大破、航行不能の敵艦隊を作り出しているが、未だ不利な状態であることには変わらなかった。
敵の数が多すぎる。
俺はクソ、と、声にならない声でいると。
音声モニタからバツ野郎の声が聞えた。
おめえには要塞攻撃の時、あの戦線から離脱した時の借りがある。
今、返させてもらうぜ。
おめえをぶっ潰すのはこの俺だ、今回の黒幕は枢軸帝国軍だ。
お前さんの雇い主が所有している金鉱星と、それともう一つ。
次空間転送リングが目当てなんだろう。
金鉱星は知らねえが今回はリングのお嬢さんとは、腐れ縁でな、その助太刀でこの戦いに来た。今回野盗側に身を置いたのは、リングに手出ししない様に見張るためだ。
断っておくが野盗の仲間になっちゃいねえぜ。
まあ、誤解はいつもの事だ、気にしちゃいねえ。
まあ、お前みたいなバカ真っ直ぐで、馬鹿正直でバカ純な奴は今時珍しいし絶滅危惧種は保護しなくちゃあな。
くれぐれも、お前の息の根を止めるのはこの俺だ。
さて、お前の青い光がいい具合で敵を殲滅してくれた見てぇだ後は任せろ。
そう言うと、また、エーテルが不安定となって通信が乱れ、途切れた。
生徒会長の千里眼のモニターに切り替えると、青い光は白鯨の横にぴったりと寄り添い並走しているのが分かった。
バツ包帯野郎の艦その艦は、球体がいくつも鈴なりに生っている果物のようだ。その果物のような外観とは全く想像もつかない様な、厄介な代物を積んでいる、中身は無数の遺伝子操作害獣と、|自立型ヒト型汎用奪取機構。
艦から繭が無数に飛び出し、帝国枢軸軍の艦に取り付き乗っ取り、同士討ちを始めだした。
徐々に枢軸帝国軍を、あのリングの方に向かって追い込んでいる様に見えた。
そして、それは本当になった。
リングの中に一隻一隻と潜る毎に光の筋となって消えていった。
どこに飛ばされるのかは分からないが、多分、この銀河の反対側のまだ先、超長距離デスドライブオンのまだ先まで飛ばすのだろう。
そもそも転移リングは艦の出力だけだと、ばらつきがあり、一斉行動を取るとき、そして超長距離を移動するためのリングだ。
最後にバツ包帯野郎の通信が入って来た。
良い事を教えてやろう、これは貸だぜ、新型次空振動弾の原料はこのリングの類だ。
だからお前さんの助太刀しているこの星が狙われたんだろう、このリング攻略の足掛かりにするために。
まあ、その目論見も潰えたと言っていい、まあ俺とお前にとっちゃウィンウィンと言ったところだ。
くれぐれも、忘れるなよ。
今度会ったら、本気でぶっ潰すからな
それまで、万全にしておけ、言い訳なんかされたくねえからな。
そう言うと、最後にリングの中に消えていった。
後は、戦の終わった、静寂が辺りを包んだ、正確に言えば飛び交う艦が無いからそう錯覚するのだろう。
粉々になった艦や、朽ちた艦がそこここに漂っている。
俺は気が緩んだのか脇の痛みがどっと押し寄せてきた、思わず生徒会長に寄りかかってしまい、突然大人の男性にのしかかられた彼女は、どうしていいか分からず硬直してしまっていた。
タイミング悪く、自分の活躍をいち早く褒めてもらおうと、AIアンドロイドがとびこんできた。
で、
その状況を目の当たりにしたAIアンドロイドは、何を思ったのか、ブルンとニットワンピースを捲り上げ、そんな、ちんちくりんよりこっちでしょうがー。
と、ショックで論理ロジック機能がバグったのか、訳の分からない事を叫びながら俺と二人の間に飛び込んだ。
それを見た侍女は、そんなはしたないものを放り出すなー。
と、その間に割って入ってきた。
そのすったもんだしているところに任務を終え、合流した御姫様や禿、胸が南国フルーツの諜報員、雷撃機乗り。
艦長と三人、特にAIアンドロイドが半裸状態で、取っ組み合いをしているところを目の当たりにして、禿がお姉様に何なさいますか!
と、その取っ組み合いの輪の中に入ったかと思うと、四天王も、生徒会長をお守りするのだ、とさらに参戦してきた。
間が悪く、戦いが終わり決着がついた事への労いに駆け付けた元首と三女は、胸を曝した半裸の女、女子学生と、少女と大人とが取っ組み合いをしている訳の分からないその様子を見て何ごとと。
中でもみくちゃになっている艦長を助け出そうと、その輪の中に入り状況はさらにカオスとなった。
ここで、外野としては胸が南国フルーツの諜報員と雷撃機乗りだけだが、付喪神が壁から上半身だけ出して、何ごとと声を出さず聞いていたが二人とも頭をすくめて、さあ、というジェスチャーをした。
視線を取っ組み合いの方に目を向けると、筆舌に尽くせないほどの裸喧嘩の様相になっているのに大きくため息を付いていた。
いつも目を通して下さり誠にありがとうございます。これよりさらに、より精参ります




