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召喚された世界はスキルがものをいう  作者: 雷
冒険への足掛かり
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お買い物

 朝が来た。

 時計なんてないので何時かは分からないが部屋に朝日が差し込んできてるんだから日は上り始めたんだろう。


 隣のベットではガイとブランがまだ寝てるみたいだった。



 俺は昨日寝るとき色々考えて寝付けそうになかったので

快眠(グッドスリープ)】と言うスキルを使ってみた。すると目覚めすっきりにこんな時間に起きることが出来た。

 なんでもあって重宝するな、スキル様様だ。



 俺がどうしようかと考えているとそうした気配を感じたのか後の2人も目が覚めたようだった。



「おはよう、ちゃんと眠れた?」



「あぁ、地下の床に寝るよりはよっぽど気持ちよく眠れた。」


「わしもじゃ」



 2人もしっかり睡眠をとれた様だ。



「さて、ちょっと早いけど朝飯でも食べに行こうか。」



 そう言って俺達は準備をした。

と言っても俺が順番に【浄化(クリーン)】をかけて身なりを整え【偽装(イミテーション)】で昨日の姿になっただけなんだけど。

 そうしてから朝飯を食いに食堂へ行った。



 朝の早い時間だと思ったが食堂には人がいっぱいいた。

この世界は日が昇れば動き出し、暗く前に帰るというのが当たり前らしい。ネオン街なんてものもないし、夜になると獣などの動きが活発になるらしい。


 朝食のパンや、スープ、目玉焼きの様な物を食べて今日の予定を考える。



「冒険者ギルドと買い物どっちを先に行った方がいいかな?」



 2人に聞いてみた。



「まぁ装備を整えてから冒険者ギルドに行った方がいいと思うがの。

 下手な軽装で行っておかしな輩に目をつけられてもどうかと思う。」



 ブランは冒険者をしてたんだからその意見を聞いた方がいいんだろう。



「わかった、じゃあ先に2人の武器や鎧を見に行こうか。」



 そうして話をまとめた。




 食事を終え、すぐに宿を出た。

 大した荷物も持っていなかったし、予定は色々と詰まっているんだから。



 宿から出て裏路地で誰もいないことを確認してから【偽装(イミテーション)】をといた。

 これからしばらくは本当の姿をしてても問題ないだろう。



 そして街中を武器・防具を売ってる店を探して歩いた。


 探しているとあまり時間をかけずに店は見つかった。大通り沿いにあって結構な大きさの店だったからだ。



「俺にはどれがいいかなんてわからないから2人で自分に合った装備をどれでも選んで貰ったら良いよ。」



 店に入って俺はそう2人に告げた。

 ブランは元々冒険者で自分に合った装備を簡単に選べるだろう。

 ガイも剣とか使えるんだから問題ないと思ったが旅はあまりしたことがないようで色々とブランにアドバイスをもらっているみたいだ。

 仲良く話してるのを見て羨ましいと思った。


 2人が装備を見ている間俺も店内を見て回る。

 俺は城から出る時に一通りの装備は貰ったから今すぐ購入する必要はない。だから興味本位で色々と見て回った。


 なかなかの大きな店でいろんな武器や防具が置いてあった。

 剣、槍、弓、斧、鞭なんかもあった。杖も当然の様にあった。いろんな材質を使ってるらしく、鉱物系から魔獣の素材を使ったものまであった。


 この世界には魔獣って言うのがいるらしい。

 普通のモンスターとは違いいろんな特殊な能力が備わっているらしい。モンスターが突然変異したようなものから、長く生きて変化したようなものまで様々だという。


 いつか出会うこともあるのかねぇ。狩りをすることもあるんだろうか。冒険者ギルドでありそうだけどな、〇〇を至急討伐してください、みたいな。



 そんなこと考えながら店をふらふらと見て回っていたらどうやら2人の装備が決まったらしく呼ばれた。



 呼ばれたところに行ってみるともうすでに2人共武器や防具を装備している姿だった。


 ガイの方は腰にロングソードを差していた。

 兜はしていなく、鎧はレザーの様な質感をした鎧だった。

 レザーと言っても皮と言うよりは鱗の様にも見えた、なにか魔獣とかの素材の鎧なんだろうか?盾とかは持ってなかった。

 近衛兵だったから大きな盾とか使うのかと思ったがガイの元々の戦い方は剣で相手の攻撃を捌いたり、回避してから斬ったりするスタイルの様でそれを聞いたブランが今の装備を勧めたらしい。


 一方ブランの方は武器は手斧を持っていた。それも結構大き目で両刃だった。

 左手には丸い直径30cmくらいの盾が付いていた。

 兜はヴァイキングヘルムと言うんだろうか、頭がすっぽり覆われ兜の左右の角が生えている。鎧は光沢を放つ袖がないタイプの剣道の胴みたいな形だった。背中部分はちゃんと隠れてるし、前垂の様な物も同じような材質で腰回りを全てカバーしていた。

 期待を裏切らないこれぞドワーフの正装って感じだな。



「似合ってると思うからそれを買うことにしよう。」



 俺はそう言って会計をした。

 2人の装備は結構なお値段の物だった。

 お金よりも2人に何かあった方が嫌なのでさっさと支払いを済ませた。



「じゃあ次は冒険者ギルドにいきますか。」



 俺達は店を後にした。

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