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目覚めた男

 自分の身体が軽い。

 そう感じたのは視界が暗転したすぐだった。


 まるで、水の中にいるかのように、そこに浮かんでいるそんな感覚が自分を包んでいた。

「(まだ、あいつらがいるかもしれないから目を開けるのは怖いな……というか、俺は死んだんだよな)」


 まさか、腹に数発、頭に数発打ち込まれて生きているわけがない。ここはきっと死後の世界なのだろう。

 おそるおそる目を開けてみる。


 そこは研究所みたいな実験道具が見える部屋だった、そして、自分の周りにはオレンジ色の液体が、身体にはチューブのような物も付いており、実験中みたいなイメージが湧いてくる。



「(なんだよこれ、裸でチューブつけられて液体保存とかシャレにならねぇぞ。こんなところが天国だなんて絶対信じねぇ、とりあえずなんとかして出たいな。)」



 そう思った矢先、ガタッと扉の開く音が聞こえくる。誰かがここに来るみたいだ。

 すぐさま、寝たふりをし聞き耳をたてる。


「(…………)」


「ほぉ、なかなかいい少年じゃないか。これはいい結果が出そうで楽しみだ」


 それは白衣を着た女性だった。銀髪のロングヘアー、すらっとした体型、美しいとも思えた。


「(綺麗な人だなぁ)」


 そんなことを考えていたせいか、顔に出ていたようだ。こちらを見てニヤニヤしている。

 全く、なんなんだよこれは……


 -----------


「まずは自己紹介をしよう。私はネセリス・バロウディア、研究者だよ。」


「機島雷人です。すみませんが、何故俺はあの中にいたのですか?」


 するとネセリスは立ち上がり、ポーズをとりながらこちらの方を向く。


「ふふふん、それについては彼女が説明するよ」

 パチッと指を鳴らす。すると目の前に魔法陣が現れ、メイド姿の女の子が現れる。


 黒のショートな髪に、大きなアホ毛が付いている。

 大きさ的には中学生くらいだろうか?


「お呼びでしょうか、ご主人(マスター)


「うむうむ、呼んだとも。さて、彼に今までの事を説明してあげなさい。」


「わかりました。雷人様でしたね、私は護衛機人のクロウディアと申します。ご主人(マスター)がまた、迷惑を掛けてしまったみたいで申し訳ありません。ですが諦めてください、この人に捕まった時点でそうなりますので」


「あっはい」


 丁寧な挨拶をしてくれたが、諦めろって、もうダメやん。

 そんなことを考えてるともおもってないだろう、彼女は話を続ける。


「まずは、この場所からですね。ここはネセリス様の秘密のラボでございます。まあ、この人は気まぐれですので他にもあちこちに隠してあります。まずは雷人様が発見された経緯から説明しましょうか、魂の花畑というのはご存知ですか?」


「いや知らない。そもそも、ここが何処なのかもわからないし、ついさっき死んでいたはずだ」


「まあ、そう感じるでしょう。魂の花畑には天に召されるまえの未練が残った魂が多く集まりますからね。あなたはそこで見つけてきました、身体はなく魂の状態で、しかも周りの魂より強いオーラが見えました。そのためネセリス様が遊びに使用……ゲフン、助けようとしてあなたに身体を与えたのです。」


「いま、遊びに使用するって聞こえたけど!なに、そんな理由で俺は復活したのか!」


 テヘペロっとクロウディアの後ろにいるネセリスはしているように見える。

 殴りてぇぇ……


 ーーーーーーーーー


 話をまとめるとこうだ。


 俺は死んで、魂の花畑という場所でさまよっていた。そこに遊び心満載のマッドサイエンティストが俺を回収、新しい身体を与え、実験しようとしている。


 こんな感じかな


「ナイスです、雷人様。読者にもわかりやすく伝わっていますよ」


 手でグットなんてしてるクロウディアがいるが、なんというか可愛らしい。それと、読者ってなんですか……


「身体の方は記憶の方から構築してみましたが違和感がありませんか?」


「大丈夫ですよ。特に問題はありません」


 なんと身体はホムンクルスの製造からの応用らしい。すごいなこの世界。


「だそうですよダメマスター。寝ていないで、説明に参加してください。」


 ネセリスさんは寝ていたようで起こしにかかっている、なんともまあ隠す気は無いらしい。

 呆れながら見ていると、起きたネセリスさんは笑顔でこちらを向き、補足の説明をしてくれた。


「私が寝ている間に大体は話せただろう。なら、次は機人についてだろう」


 説明はまだまだ続くみたいだ。







遅くなりましたw

どうぞ!

次回は明日に


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