模擬戦である 前編
前後編ですいません(T_T)
後半は、早めに出します。
※3/6 感情などの表現を修正しました。
「よし、説明しよう。機人はその名前の通り、機械の人間……略して機人、簡単だろ?」
淡々と話すネセリスさんはとても楽しそうに語る。
「まあ、簡単ですね。なら俺は機械で出来ているのですか?」
「いや、全てが機械なわけじゃいんだよね。大体半分くらいかな、臓器やあと作れなかった部位なんかが基本的に機械だけど違和感がないように皮膚は作ってあるから安心してね。雷人くん」
なら、俺はどの部分が機械なのだろうか、言われたら気になる……
その疑問にクロウディアは答えてくれる。
「基本的には、臓器、右腕、あと脳の一部だけです。むやみにつけるのは人間というカテゴリーから反するというご主人からの教えです」
「で、本当は?」
「本来生成することすら困難と言われるものを無理やり生成するため、他の部位が作られませんでした。その無かった部分を機械で補填しただけです。雷人様や私は珍しい方です、ここまで部位があまり機械でない機人はなかなかいませんよ」
説明をしているクロウディアの横で私凄いでしょと物語っているような顔でいるネセリスは無視する。
凄い人なんだろうけど、なんていうか子どもっぽい。
「まあ、ご主人はいつも通りです。流石ですねマスター。」
クロウディアが自分のご主人を撫でてる……どっちが上なのかわからねぇ。
もう膝枕までしているネセリスは楽しそうな声で呟いた。
「では、君たちの性能をチェックしましょうかね。ちょっくら模擬戦いきましょ」
返事をし、トレーニングルームへと移動した。
広々とした空間は体育館以上はあるのではないかと思わせる。
「さあ、雷人くんは異世界から来たんだっけ。なら、この世界で生き残るには戦い方をマスターしておくべきじゃないかな。クロウディアに訓練相手を任せるからやってみるといい」
「わかりました」
了承し、クロウディアの前に立つ。
彼女は護衛機人とか言ってたから強いのだろう、格闘技なんてほとんどやったことない俺に出来るのだろうか。
「雷人様、私が相手ということですが大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。よろしくお願いします」
お互いに礼をし、戦闘が始まる。
なんとかして勝ちたいな
俺はそう思いつつ構えをとる。
クロウディアは真っ先にバックステップをし、距離を離した。
何をするのかはわからない。どんな技を使えるのか知らない、だけど俺にはこれがある。
「……ッ!?」
クロウディアは予測をしていなかった。彼が遠距離の攻撃方法を持ち合わせていることに。
「『ファイヤーアロー』!」
手から燃えた矢が飛び出す。
彼女はとっさに回避するがメイド服が少し焦げている。
クロウディアは構え直し、こちらから目を離さない。
「驚きました。魔法が使えるのですか」
「まあ、練習していたしな。そのかわり、これのせいで殺されたけどな」
「皮肉なもんですね」
「そうだな」
魔法の準備をする。
術式はなかなか組むのがめんどくさい、いろいろな公式を組み合わせて簡略化をしなければいけない。だが......
「(ほとんどが高校で習うやつなんだよな、テストを受けている気分だよ)」
よし、組めた。発動する
「発動『サンダーボルト』!」
電撃を放つ、不安定な方向に進む魔法だがこれならいける気がする
「甘いですよ」
「うぐっ......」
腹に蹴りを入れられる。
いつの間にか目の前に現れ、攻撃を入れられたことに気がつかなかった。
かなり後方に飛ばされた、ダメージが大きい。
「どうです、まだた立てますか?」
皮肉なもんで相手は全くといっていいほどの無傷
もう降参してくださいとでも思っているのだろうか、辛そうな顔をしている。
そんななか、頭のなかに何か響いてくる
『警告、警告。損傷率35%、ブラスターモードの起動を推奨します』
こいつ、頭のなかに直接!?
「えっブラスターモード?」
考えてることと言ってることがごっちゃになっている。
なんことか説明されてないし、急に聞こえたらビックリするわ
対してネセリスはニヤニヤしている。
あの人はこんなときにもいつも通りですか。
まあ、起動推奨って言うくらいだから、この模擬戦で勝てる方法なのだろう。
その言葉を叫ぶ。
「ブラスターモード!起動」
何かのスイッチが入った感じがする。
全身に力がみなぎり、右腕が熱くなる。
そして使い方がわかる、戦い方がわかる。
全てが頭のなかに流れ込んでくる。
「さあ、もう一度始めよう。今なら君を倒せる」




