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横四楓院絞男はロボット掃除機がお好き

 プロのスパイたるもの清潔で品位ある身だしなみを保ち、敵組織に色々と(肉体的にペロペロと)舐められぬよう威厳を保つことは変質者にハッピー全裸トレンチコートおやぢセットと同じくらい基本中の基本である。そしてこれは何も人間だけに限ったことではない。例えば極端な話である。これから任務の際に貴方が使用しようとしているトカレフが犬の糞塗れだったらどうする?清潔感の『せ』の字もないその姿に貴方のMPは一気に一億万ポイント下がるだろう。やる前から瀕死どころか恥死である。そうならない為にも身の回りの私物に関しても手入れを怠らず、雑種犬や妖怪なめたけじじぃにベロベロと舐められても満足させられるくらいに清潔に保つことは必要不可欠なのである。プロのスパイは妥協せず、とことん細部まで自分と私物の清潔感にこだわりを持たなければプロの資格は無いのである。そして、清潔にした私物は後で直ぐ取り出せるように忘れぬ位置に収納するのである。その辺にポイ捨てしていれば、大切な愛の巣は割れ窓理論の如く、忽ち一週間洗ってない靴下と腐った魚の腸の臭いを足して二で割ったような腐臭漂うゴミ屋敷へとクラスチェンジしてしまうだろう。


 そこで4S活動のご登場である。

『整理』『整頓』『清掃』『清潔』の四つの言葉をそれぞれローマ字にした頭文字をとってまとめて『4S』と言う。この後に『躾』が付いて5Sもあるが、躾けられるのはガチムチのドスけべ変態女王様で充分なので今回はカットである。


 まず、『整理』とは必要なもの、不必要なものと二種に分ける行為のことである。ホルスタイン老婆かまな板老婆……貴方なら選ぶならどっちがお好みですか的な選択行為である。ここでポイントなのは必ず『必要か不必要か迷うもの』、いわゆる普乳老婆がイイです派閥、な第三の選択肢が発生する点にある。迷うものは捨てろ的な精神でこんなものは即座にまな板老婆にボッシュートである。……例えがアレ過ぎて一体何の話をしているのか自分でもよく分からなくなってきたが、続けよう。


 次に『整頓』である。

『整頓』とは『必要なもの』として残したものを必要なときに直ぐ取り出せるように配置し、収納する行為のことである。例えるなら、お好みの老婆が乱れに乱れている薄い本を何処に配置し、収納しようかなグヘヘ的な行為である。ちょっと、待て。いつの間に僕は老婆好きになったのだ?レースクイーン姿の老婆ならまだしも…。それは兎も角、『清掃』である。これは、読んで字の如くゴミや埃を箒とチリトリを駆使して取り除くといった清掃行為である。例えるなら、レースクイーン姿の老婆をキレイキレイにしてあげる行為である。ちょっと待たれいや。いつの間に僕は介護士になったのだ?スク水姿の老爺ならまだしも…。最後に『清潔』である。『清潔』とは『清掃』で綺麗にした状態を保つ行為である。例えるなら、スク水姿の老婆を上のお口でキレイキレイにし……オギャァァア!(←産声)ふ、ふざけるな!な、何故、僕がじじぃをキレイキレイしてあげなきゃならないのだ!と、ともかく4S活動とは以上の四点を連動させた行為なのである!


『駆逐シマス、駆逐シマス』

「おお! 埃と塵でコーティングされた教室の床が見る見るうちに綺麗になっていく……はあはあ、すごいぞこれは!」


 早朝の教室にて。

僕は円状の機械が這いずり回っている様子を椅子に座って一人で眺めて興奮している。……。別にこれは特殊なひとりプレイとかではない。先の『清掃』部分を人間様の代わりに担ってくれるいわゆる『ロボット掃除機』である。従来の掃除機と大きく違う点は形は勿論の事、『自立型』にある。簡単に言えば一人で自分を慰めていても、奇声を上げていても、女装をしていても、ごっこ遊びしていても…此れ一台であらびっくり。いつの間にか害虫やDQNの巣窟が高級高階層ホテルに様変わりなのである。まあ、それは言い過ぎにしても少なくともロボット掃除機のいる周辺は自動的に綺麗にしてくれる優れモノなのである。


『駆逐シマス、駆逐シマス』

「ま、難点は部屋の角に溜まっている埃は掃除できないことかな」


 あと、掃除する度に駆逐駆逐と機械音声がいちいちうるさい。

本当に必要な機能だったのおこれ?(※普通はありません)まあ、耳障りではあるがぶっ壊れたラジオデッキだと思えばそう気にもなるまい。あとは床だけでなく、部屋の壁や天井も掃除できたら言うこと無しだったのだが。……。う、うへえ、部屋の壁や天井をロボット掃除機がゆっくりと這いずり回っていたら人類の敵もといG的なアレと姿が被って何か精神衛生上嫌だな。


「ウン、やっぱ君は今の君のままでいておくれよ……。今の僕は君の眩しい姿しか見えない。ああ、何て眩しい、眩し過ぎるよ、フレンド」

『駆逐シマス、家畜シマス』


 そもそも何故、僕がわざわざロボット掃除機を持ってきてまでこのDQN横綱のような女子生徒が集う汚らしい教室を綺麗にしようと思ったのか、それは…。


「ブフォ!! さ、さっと…ブフォ!! ププッー!!」


 一人のクロスト女子によって遮られるのでした。

チクショウ!せめて自由に思考させろ!あれ、日本語になってないか?なら、せめて自由に妄想させろ!あかん、これじゃあ只の危ない奴やないかい!って、言い方はこの際どうでもいい!何時ものお決まりパティーンでいつの間にかめぐみんさんが教卓の上で座り、僕を観察していた。何、思いきりわろとんねん、このアマ!


「笑わないで、くださぃ……」

「こえ、ちっさ!! だ、だってぇ……教室に入ったらいきなりさっとうくんがペットに向かってポエムっているんだもん。ぶ、ぶふっ……」


 めぐみんさんは僕から目を背けて肩をプルプルと震わせ、ナニかを必死に我慢しているご様子。ポッポポエムっとらんわい!ロボット掃除機の素晴らしさを声に出して全世界に発信してただけじゃい!あと、ペットじゃねえ!


「ちがっ、ちがっいます…こっコココォオれは……!」

「……? さっとうくんの足下にいるその子のこと? あはは、可哀想なさっとうくんの新しいフレンドだね! コンニチハ!」

『家畜シマス、家畜シマス』


 フレンドじゃねえ!挨拶をするな!可愛そうとか言わんといたって!頭がハッピーセットかこの女!?ちっちっくしょい!ば、馬鹿にしやがって。以前の僕なら問答無用で目の前の天然記念物にトカレフを突き付けて、強制的に全裸土下座で泣かせながら謝罪させてやるところだが、まずはその前にこの僕の友達であるロボット掃除機の性能の凄さをこのメスガキに見せつけたらんことには筋が通らんばい!あっ、今、友達とか言っちゃった。


「こ、ここここりは、ロボ」

「知ってるよ? ロボット掃除機だよね。さっとうくんがクラスの女子のスカートの中身を合法的に覗くためのお友達。そのロボット掃除機にカメラを取り付けて、掃除という名目で女子のスカートを覗くんだよね! やっぱり、えっちだね、さっとうくん!」


 …………。

ち、ちちちがいます!そ、そそそそんなつもりはわたくし神様仏様帝王様に誓って絶対的にあり得ません!今、ちょっと『その手があったか!』とかも思っておりませぬ!し、しかし!この学園に潜入している敵女スパイがスカートの下に凶悪な武器を隠し持っているかもしれないから、その方法はありかもしれませんぞ!(歓喜)


『駆逐シマス、駆逐シマス』


 ゲシッ、ゲシッ


「ヒギィィィ!!」


 いきなりの背後からの機械音声と共に右足のくるぶしに強い痛みが走る。足下を見てみると、何故か僕のくるぶしに向かって攻撃している駆逐艦、じゃなくてロボット掃除機。な、なにをやっとんねん、コイツ!


「あ~! えっちなさっとうくんがえっちな顔してえっちな姿でえっちなこと考えてるからえっちセンサーに反応したその子がえっちなさっとうくんにお仕置きしたんだ~! わーい、えっちなさっとうくんのえっちすけっちわんたっち~!」


 い、一回の台詞のうちにどんだけ『えっち』って単語を連呼してんだよ!ていうか、僕の正装に向かってえっちな姿って何事だ!ていうか、いた!地味に痛っ、まだ攻撃しとるぞこのゴミ駆逐艦!や、やめっ、やめたらんかい!

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