表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄と呼ばれる最強魔法師  作者: ヨッシー
入学編
10/25

入隊式2

 赤瀬支部長が壇上で挨拶を始めた。


「まず、諸君入隊おめでとう。君らは3年間これからここで共に学び、精神的、身体的にも成長していくことだろう。魔法は、人の生活の手助けとなる一方で危険なものでもある。間違っても人を殺めないように。毎年、魔力を制御できなくてクラスメイトを病院送りする奴が何名か病院送りになるから注意しているんだ。これからも君たちの努力に期待している。」


 支部長は挨拶を終え、席へと戻った。その後も来賓の方々の挨拶があったが、どれもありきたりで特に記憶に残ることもなく式はあっという間に終わった。


 この後はクラスでホームルームがあるので、クラスを確かめて、教室に入って自分の席へと座る。ちょうど、窓側の一番後ろの席で昼寝には絶好のスポットだった。俺は、心の中でガッツポーズをする。外の風景を見ていると、隣に誰かが座る気配がした。


 俺がそちらを向くと、さっき知り合った桜井さんがいた。それと桜井さんの一つ前の席にはハヤテの姿もあった。

 そういえば、こいつもMFAの試験に受かっていたなあ。まあ、クラスに初めから知っている奴がいるのはありがたい。

 俺はハヤテを桜井さんに紹介して、3人で少し雑談を始めたのだった。


 しばらくすると、俺のクラスの担当教員が入ってきた。30代ぐらいのいかつい顔の教師が入ってくる。しかも、何とハゲ!


「ホームルームをするから、席に着け。担任の葛城だ。これから1年間よろしく頼む。まず始めに、配布物を携帯に送っておいた。よく目を通しておくように。」


 この時代、すでに日本では紙幣という概念はない。戸籍謄本や運転免許証なども存在しない。人々は、己の携帯端末を使い全てのことを行う。何かを購入するときは、商品のバーコードをタッチ認証して物を購入する。また端末は、小さい頃からの自分の経歴や取得したいる免許や検定の全てを記録しているため、IDとしても使える。

 

 しかし、魔法師の携帯はそれだけではない。魔法を発動する補助をする術式がプログラミングされていて、いかなる時でも得意の魔法が発動しやすくなっている。

 また、半世紀前から導入されているタブレット教材を使った教育は、未だに実用的なので授業や実習などの連絡は携帯を使って行われている。

 

「次に明日の予定についてだ。午前は基地内の見学、午後からは授業だ。俺からの連絡は以上だ。何か聞いておきたい奴はいるか?」


「いないようだな!では、今日は解散とする。」


 

 俺とハヤテが帰ろうと教室を出ようとしたところで、少しチャラそうな男子がみんなに呼びかける。


「ちょっといいかな、僕の名前は高瀬。せっかく同じクラスにこうして一緒になったんだから、交流を深めるためにも今からみんなでどこか遊びに行かないか?」


 正直、面倒くさい。これから毎日会うのだから徐々に仲良くなれればいい。今日は丁重に断って帰ろうと思って、ハヤテに確認の為にも視線を送る。


なあ、行こうぜ


 だが、ハヤテは違った。こいつは、本当に素直だ。高瀬の提案に目を輝かせる


「遊びに行くの!?賛成!賛成!」

 

 としゃべろうとするハヤテに俺はすかさず、モンゴリアンチョップを食らわせる。なぜかって、こいつの笑顔がうざかったからだ。イケメンで性格もいいときた。こいつのこの笑顔にいったい何人の女子が落とされたことか。

 だが、彼は難なくチョップをかわす。彼も俺と幼なじみだからかいつ俺が手を上げるのか分かっていたようだ。


 まあ、しょうがないので、俺は用事があると一言だけ残して、帰ろうと階段を下りて行く。そこで、後ろから声をかけられる。


「ちょっと待ってください、黒川君!」


 見上げると、先ほど知り合ったばかりの桜井かすみが小走りで階段を降りてくる。そして、俺の前で止まると、一息ついてから笑顔でこう言った。


「今から一緒に帰りませんか?」



 

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ