第3話 終わり?
私はいつも通り、ドアを少し開けた。
顔が半分外から見えるくらいだ。
「どちら様ですか」
「すみません。いきなりなんですけどここに最近、不思議な人きませんでした?」
「・・・」
確かに来た。
ってか、今もいるし。
「はい、来ましたけど」
「その人、未来から来たとか言ってない?」
「・・・」
言ってる。
この人、なにもんだ?
「失礼ですけど、どちら様ですか?」
「あ、私タイムマシンの研究をしている、永井と申します」
「・・・」
タイムマシン・・・、もしかしたらこの人に送られたのかも・・・。
「由羽ー、誰ぇ?」
は、春香今来たら、駄目だって!!
ちなみに、ユーレイの方の春香。
「あ、君は・・・!」
「あ、このおっさん・・・!」
「見えるんですか?」
「送ったの、私なんですよ・・・」
やっぱり・・・。
「なぁおっさん、どうなってんのか説明してよ」
春香、キャラが・・・。
「・・・それが・・・」
話を聞いたところ、春香で実験して、体は送られずに、魂だけ送られたんだそうだ。
「んじゃ、私死んでないんだ」
「あぁ、死んでないよ」
なんじゃそりゃぁ!!
「帰れるんだよね?」
「帰る実験は成功したから、大丈夫だよ」
「じゃぁ、帰らして」
「あぁ、いいよ。もともと失敗したのが悪いんだし」
・・・帰っちゃうんだ。
永井さん、対応早いなぁ。
「じゃぁ、連れていくね」
「ばいばーい」
そう言って、2人はどこかに行ってしまった。
「おーい、由羽?どうなったの?」
「帰ったよ」
「・・・早っ」
「一日経ってないし」
「・・・何だったんだろうね」
「呆気なかったね」
「うん・・・」
ホントに何だったんだろう。
いきなり来て、いきなり帰ったし。
まぁ、生きてて良かった・・・。
こうして、よくわからない話は、終わってしまった。
何だろうこれ・・・。なんか終わっちゃったよ・・・。ここまで読んでくださった方、本当にすいませんでした。こんなんで。




