034:皇帝
「じゃあ…よろしく…」食い逃げ男を衛兵に任せたミミナは
プレートに乗って空を飛び、城へと帰還…「行ってみるか…」
小一時間後、オオムガは城に到着。そこには堅牢な城壁と屈強な衛兵…
「入れるわけないか…」仕方なしに城壁の周りを遠巻きに散策していると、
木陰で眠る薄汚い男が一人…オオムガは一応声をかけてみた。
「すまない、皇帝軍や勇者について聞きたいんだが…」
「お断り。大仕事の前日は何もしない主義なの」「だめか…」
オオムガは立ち去った。あの男が大騎士の一人と知るのはもう少し先の話…
ここはアヴラ城の玉座の間。玉座には皇帝ササーベル!
その眼下には整然と並んだ将兵!最前列には少年…
少年の名はネネロ!手には指輪!背にはもちろん呪いの剣!
「勇者よ!余も出陣しよう!ともに魔族を滅ぼすぞ!」
「陛下!暗黒時代の終わりをご覧に入れましょう!」
まるで演劇…しかし将兵たちの士気は大いに上昇!
ササーベルは威厳に満ちた雰囲気を放っていたが、内心では恐怖していた。
「これでよいのか…こんなやり方でのちの歴史は余を評価するのか?」
「…もちろんじゃ、魔族を滅ぼすという大業の前ではどんな犠牲も些細なものよ」
ササーベルの首筋から声…そう!彼と言葉を交わしたのは黒トカゲのダダムス!
続く
ササーベル
世界屈指の強国アヴラを治める若き皇帝。政治手腕は少し心許ないが、人柄は誠実。
先帝である父が早くこの世を去ったため、13歳という若さで即位。
有能で忠実な家臣に恵まれた事もあり、国内の情勢は安定していたが…
歳:34歳
髪:ブラウンの短髪
瞳:茶
背:170前後
特:馬術
好:音楽鑑賞
嫌:魔族




