016:量より質
瀕死の体でなんとかイズールを脱出したガガンデは、
後詰めとしてやって来たココの軍勢と合流し、戦いの一部始終を報告…
「奴らの策が完璧すぎるのは厄介だな…まるで我らの動きを見ているかのよう…」
星の魔将シシルクの進言…「ならば勝手に見させておけばよいのです。
いかなる策も、圧倒的な力でそれごと飲み込めば…」
「量より質か…身分は問わぬ。腕の立つ者を」「はっ…」
一方、オオムガ一行の馬車はココの軍勢を避けて移動…
『敵がやり方を変えてくるわ。少数精鋭で一気に潰すつもりね』
「呪気を溜めてまとめて薙ぎ払うか…?」「敵が都合よく一列になってればいいがな…」
「今は逃げましょう!馬車を加速させます!」「キャハハハ!いたーーーっ!」
「!?」兎の魔将ビビッド!想像を絶する嗅覚と脚力で馬車を捕捉!
走りながら窓際のリリュードにダーツを投げ、命中!「痛ッ!」「オッケー!行ってよし!」
ビビッドは走るのをやめ、馬車を見送った。
「……ハァー!…ハァッ……さすがに疲れたし…」
ダーツは敵にこちらの位置を知らせるための物だった。もちろん捨てても効果は消えず…
「ぐっ…」「まずいのう…」リリュードはじっとうつむいたまま、静かに口を開いた…
「俺は降りる。二人は逃げてくれ…」
続く
星の魔将シシルク
現役の魔将の中では最古参で、魔族の歴史にも詳しい重鎮。
魔王軍有数の策士でもあり、未熟なココにとって重要な知恵袋の一人。
半径数十キロの圏内で、ある程度自由に隕石を落とすことができる。
歳:800歳近く
髪:紫のモヒカン
肌:黄土色
瞳:黒
背:250前後
特:隕石魔法
好:天体観測、隕石占い
嫌:狭い場所、人間
兎の魔将ビビッド
魔王が生前最後に任命した若き魔将。ココとは幼馴染で
私生活では彼女を姉のように慕っている。戦闘面では見劣りするが、
時速数百キロで走れる脚力と、兎ならではの嗅覚と聴覚が自慢。
歳:100歳弱(外見は10代なかば)
髪:クリーム色のショートウェーブ
肌:褐色
瞳:黄色
背:150ちょっと
胸:ちいさい
特:超脚力、超嗅覚、超聴覚
好:ドライフルーツ、友達
嫌:パシリ扱い




