
雨上がり。すっかり晴れ上がった空と、陽の光にきらめく雨の名残。
その時間ごと、ただ優しく包んでいよう。そうして消えてしまうまで──
***
あなたが
泣いてしまったのかと
思いました
あまりにも
明るい日でしたから
空が明るすぎると
泣きたくなる、
あなたは昔
そう仰いましたから
雨上がり
割れた雲から
広がる青空に
一番高い陽が
のぼりました
そこかしこに
光る水滴と
濡れそぼる土の
湿った匂い
そこにはまるで
泣き晴らしたあとの
静けさが
ピンと張っていましたので
わたしはやはり
あなたの横顔を盗み見て
涙のあとを
探してしまったのです