表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
24/43

第24話 月見星乃は寂しがり





ひより『ごめん二人とも!! お母さんぎっくり腰になっちゃって病院に連れて行かなきゃいけなくなっちゃった!』


 美鈴『ごめん、私も急に用事が入って遊べなくなっちゃった。おばあちゃん47回目の峠』


 ひより『えぇ!? 大丈夫!?』


 美鈴『今回も大丈夫だと思う。なんだかんだいつもおばあちゃん峠越えるから』


『それじゃ、今日は中止ということで……』


 ひより『ごめんね。ほしのん』


 美鈴『星乃、寂しがり屋だから……寂しくさせてごめんね?』


『こればっかりはしょうがないでしょ。あと別に寂しくないし』



 私は2人に返信をして、ベッドに倒れ込んだ。



「……はぁ、まさか二人同時に土壇場でキャンセルとは」



 まぁ、2人共理由が理由なので今日はそういう日なんだろう。


 土日両方とも一人になるのは久しぶりだ。



「うわー………………」



 寂しい。


 心にぽっかり穴が開いたみたいだ。


 私は一人はあんまり好きじゃない。認めたくないけど、美鈴の言う通り寂しがり屋……なんだと思う。


 ……遊びたい。今日は遊ぶ気満々だったから余計に。



「誰か……私と遊んでよ」



 ピコンとスマホが振動する。


 もしかして、どっちか予定無くなったとか!?



 期待してメッセージを見ると



 入江『乙〜元気? ていうか今日暇? 突然なんだけどさW この前ツッキーが見たいって言ってた映画あったじゃん??? サブスクで見れるようになったんだけど今日うち来て一緒にみね??? ホントはオタクの友達と一緒に見る予定だったんだけど急にドタキャンされてさW (あいつマジぜってぇ〜許さんW) 嫌なら俺一人で見るけど……WWW』



「…………………………」



 ピッ……プルルル



『……あ、もしもし。月見さん? もしかしてメッセージ見てくれー』


「何あの舐めたメッセージ。ふざけてんの?」


『エッ……!?』


「エッ!? じゃないわよ。普通にめちゃくちゃキモいんだけど」


『だって、前にメッセージ送ったら堅苦しいからやめろって……だから、その、今回は思い切って砕けた感じに……』


「拝啓、月見星乃様。すがすがしい青空が気持ち良い季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。さて、今回メッセージを送らせて頂いたのは月見様が以前興味があると仰っておられましたゲームが手に入りましたので、是非ご一緒にと思い、お誘い申しあげた所存でございます。ご都合よろしければお返事いただけますと幸いです敬具。これに堅苦しいって言って何が悪いの? 取引先じゃないんだけど」


『はい……』


「あんたには0か100しかないの?」


『……すいません』


「ていうか、本当に急にドタキャンされたの? 私以外にオタク友達なんていないでしょ」


『……ドタキャンうんぬんはウソです……すいません』


「見栄張ったの?」


『あ、えと……見栄というか、予防線張りました』


「だっっっっっっさ」


『………………………………スイマセン』


「………………」


『………………あの、今日はなしということでよろしいでしょうか?』


「いや、もうあんたの部屋着いたし、早く入れてよ」


『えっ!?』



 聞こえてくるドタバタと騒がしい音と共に扉が開く。目の前には息を切らして間抜けな顔をしている入江の姿が。



「ほ、本当に来てる……」


「なに驚いてんの、そっちから誘って来たんでしょ」


「それはそうだけど、てっきり断られたのかと……」


「別に、今日はたまたま予定が空いてたから……早く入れて」


「あ、はい……」



 これで何度目だろうか、いつものように玄関に入り、クロックスを脱いで、リビングへと向かう。



「えと、今10時くらいか……お昼ご飯どうします?」


「ここで食べる。あと晩も」


「え、晩ご飯も? そうなったら買い出しが……」


「夕方くらいに一緒に行けばいいでしょ」


「あ、はい……えと、月見さん」


「なに?」


「何か良いことでもあった?」


「……別に」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ