♥ 滞在はキャンプ生活 3
◎ サブタイトルを変更しました。
オレは今──、テントの入り口で毛繕いしているチコを壁にして、セクシーズなエロフ達を眺めている最中だ。
何か悪質なストーカーみたいだな…。
勇者として頑張っているオレにラッキースケベな展開は起きたりしないんだろうか…。
オレ的には、エロフなお姉様達とラッキースケベな展開になっても、全然構わないんだが…。
幾ら顔が整っている美丈夫で美人なトッポに迫られるより、エロフに迫られる方が嬉しいに決まっている。
男の容姿をしているトッポに迫られて喜ぶような男は変態症候群を発症しているヤバくて色々と拗らせたアウト野郎だと思う。
トッポの求愛ハラスメントに対して “ ウンザリして拒否反応が出る ” オレは「 未だ正常な男なんだ 」っていう証みたいなものだと思っている。
トッポとホワギナロとエロフが何かを話し合っている。
此処からだと何の話をしているのか分からない。
エロフの長い耳なら聞こえたりするんだろうか?
アルト・ルキンツ
「 ニュイ、トッポ達が何の話をしているのか分かるかい? 」
ニュイ
「 にゅ〜?
にゅにゅ… 」
アルト・ルキンツ
「 やっぱり…聞き取れないんだ? 」
ニュイ
「 にゅ〜…… 」
アルト・ルキンツ
「 ニュイが落ち込む事ないよ。
ボクと一緒なんだからね 」
ニュイ
「 にゅ?
にゅにゅ〜〜(////)」
ニュイはオレと同じなのが嬉しいのか、体を擦り付けて来る。
可愛い奴め(////)
ニュイの頭を撫でながら、見続けていると数人のエロフがホワギナロと共にオレの視界から消えた。
何処かへ移動したみたいだ。
エロフを連れて何処へ行ったんだろうな?
もしかして──、ホワギナロは数人のエロフと一緒に◯Pプレイをしに……。
いやいやいや…、オレのホワギナロが…そんな事する筈ない!!
信頼の安心感の化身が、◯P●●●●なんて破廉恥な事をするわけがないんだ!!
確かめに行かないと!!
オレのホワギナロをエロフの魔の手から守らないと!!
こうしちゃいられない!
テントの中で大人しく待ってられるかよ!!
オレはテントから出ると、ホワギナロの後を付ける為に歩き出した。
トッポに見付かると縛られ兼ねないから、チコの体に隠れて移動する事にした。
どうやらホワギナロは数人のエロフに怪物の解体指導をしているみたいだ。
解体が終わったら、下処理指導もするのかも知れない。
良かった……、オレのホワギナロは安全だった。
精霊王:ホワギナロ
「 ……チコ、臓物が出る…。
……食べるか… 」
チコ
「 ちぃ〜ちぃ〜♥ 」
ホワギナロに声を掛けられたチコは左右の翼をバサバサと上下に動かすと嬉しそうにホワギナロの方へ駆け出した。
あっ、トッポから身を隠す為の壁が!!
ヤバいぞ!
テントから勝手に出た事をトッポに知られたら──。
アルト・ルキンツ
「 ──も…戻らないと! 」
トッポ:ハイエルフ
「 何処へ? 」
アルト・ルキンツ
「 あ…トッポ…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 テントから出ないように言った筈だよね?
聞こえなかったのかな? 」
アルト・ルキンツ
「 ……、……ご…ごめん…。
ホワロが数人のエルフに囲まれて移動したから心配になって…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 アルト…、ホワロは≪ マーザッカイ大陸 ≫に存在する精霊を統べる精霊王だよ。
エルフに囲まれても何も起きないよ 」
アルト・ルキンツ
「 ……そうだろうけど… 」
トッポ:ハイエルフ
「 ホワロの心配は無用だよ。
ホワロにはエルフ達に怪物の解体と下処理を教えるように手解きを頼んだからね 」
アルト・ルキンツ
「 トッポが提案した事なの? 」
トッポ:ハイエルフ
「 そうだよ。
怪物の解体と下処理を出来たエルフがガイゴズゴブリンに襲われて、火葬されたからね。
この際、複数のエルフに解体と下処理を覚えさせたらどうか提案したんだよ。
解体師と処理師は何人居ても困らないからね 」
アルト・ルキンツ
「 そうなんだ… 」
トッポ:ハイエルフ
「 使える臓物と使えない臓物を見分けて仕分ける臓物師も必要だからね 」
アルト・ルキンツ
「 臓物師??
聞いた事がないけど… 」
トッポ:ハイエルフ
「 本来、解体後に出る臓物は破棄してしまうものだからね。
ホワロは使える臓物を省いた使えない臓物をチコに食べさせてるんだよ 」
アルト・ルキンツ
「 そ…そうなんだ… 」
トッポ:ハイエルフ
「 アルトにはエルフの格好が目の毒になるからテントに追いやったのに… 」
アルト・ルキンツ
「 あ…はは……ごめん…。
だけど…、どうして≪ ケールナの里 ≫のエルフの格好って露出が高いんだろう? 」
トッポ:ハイエルフ
「 森エルフだからね。
生息する環境によって格好は違うものだよ 」
アルト・ルキンツ
「 そうなんだ… 」
トッポ:ハイエルフ
「 ほら、テントに戻って。
もう少し掛かるから、大人しく待っていて 」
アルト・ルキンツ
「 トッポ──と一緒に居たら駄目…かな? 」
トッポ:ハイエルフ
「 アルト……。
駄目に決まってるし。
ニュイ、アルトをテントに戻して。
アルトをテントから出したらお仕置きするよ 」
ニュイ
「 にゅ゛?!
にゅ〜〜… 」
トッポ:ハイエルフ
「 これは妖精王からの命令だよ 」
ニュイ
「 にゅにゅ〜…… 」
どうやらニュイはトッポの “ 妖精王 ” という名の権力に抗えずに屈したようだ。
トッポからお仕置きを受けるニュイの姿を見たくないから、オレはガクガク,ブルブルと体を震わせているニュイを抱き上げると大人しくテントへ戻った。
ニュイの震えようは尋常じゃないように見える。
テントに戻ったオレは、ニュイの震えが消えるまで抱き抱え続ける事にした。
こんなに可愛いオレのニュイを権力と恐怖で脅すなんて、トッポは酷い奴だ!!
オレがテントを出さえしなければ、ニュイがこんなに怖い思いをしないで済んだわけだし、少しだけ責任は感じてはいる。
アルト・ルキンツ
「 ……御免よ、ニュイ…。
僕の所為で……御免よ… 」




