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ファリアルレイン殿下に呼び出され、私は王宮へ足を運んで行きていた。なにやら今日は、騒がしい様子だ。王宮の者たちが慌てて駆け出している。
(なにかあったのかな?)
殿下の部屋へ行くと、殿下がまるで私を待ち伏せしていたかのように自信満々なご様子で立っていた。
「スカーレット!よく来たな!」
(殿下に急に呼び出されたので、当然です。)
「…殿下。先程から王宮の者たちが騒がしいご様子なのですが、なにか知っていらっしゃいますか?」
「父上は殺人事件とか毒がどうたらとか3件連続と言っていたが…無論!僕には関係のないことさ!…それよりも、スカーレット。…僕を見て、なにか気づくことはないか?」
殿下は堂々と私に自身の容姿を見せつけにきた。私はじーっと殿下を見つめているうちにある変化に気づいてしまった。
「殿下、髪をお切りになられたのですね。」
「そうだ!…どうだ?似合うだろう?」
「とてもお似合いですよ〜。」
(さっさと要件を話していただきたいわ。)
「よし!スカーレットの感想は聞けたな!…お前はもう帰ってよい。」
「…え?」
「おい、聞こえなかったのか?」
(…殿下?もしや、髪を切ったことを自慢するためだけに私を呼び出したのですか?)
私は思わず殿下に冷たい眼差しを送る。
(ナルシスト馬鹿殿下ではないですか。)
どうしても口にしたかったが、なんとか口を閉じることができた。




