終わりの始まり4
~ルユ~
「あぁあ~」
「もっと戦いに集中しやがれ!」
「え~。君たち弱すぎて暇なんだも~ん」
「くそがぁぁ」
彼女の周りにはほかのメンバーと比べると
「やっぱり教育したおかげで少ないわね~」
「教育!?拷問の間違いだろ!!」
ルユ。
ARASEの魔法使い。
支援系魔法や状態異常系魔法を得意としている。
だが、彼女の一番の得意分野は後処理。
荒らし被害者が復讐してこないように調教すること。
本人以外のメンバーの後処理もしているのだが、自分のことをやはり優先していたようだ。
「う~ん。状態異常じゃ倒すのに時間かかるわね~」
「とはいっても死にそうだけどね~」
「ほらほら~早くしないと死んじゃうよ」
「・・・」
「う~ん?ああ!3種も毒食らったらそりゃ動けないよね~」
「グッ、グオォォォォ」
「えっ!?」
「グワオォォァァァォォォ」
「!どういうこ」
「グワアァァァ」
麻痺毒も食らっているはずなのに動き出した。
「どうやってるのか聞いても?」
「グアァァァ」
「グボオォォォ」
「返事がない。ただの屍のようだ」
「まあ屍じゃないけど」
「う~ん。バーサーカーとかかしら?」
バーサーカー。
知性を完全になくして体をオートで動かすことで身体能力が超上昇する。
今回はその中のオートがうまく機能したようだ。
「思考力の低下する毒が無効化されたね~」
「グワアァァァォ」
「無効化ではないけど」
「それじゃあ次の魔、なんでこんな!」
ARASEは終わる。今日この日をもって。
次は植物を主人公にしようかな。