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第15話 退治



それからの俺はひたすら釣りと作成に励んでいった。


レベルアップ時に手に入れたスキルポイントで漁師のレベルを3に上げることにより【魚人】というスキルを手に入れた。


そのことにより海中に潜っての作業の効率が上がり、鉄を入手する機会が劇的に増えた。

その成果もあって今ではイカダの踏み板はすべて鉄板に作り替えており、今ではサメに食いちぎられる心配もなくなり全くサメの役割がわからない仕組みになってしまっていた。

ちなみになぜ鉄でも海に浮いているのかはわからない。


その後、大工のレベルも4まで上げたことにより踏板だけでなく壁や天井も作れるようになった。

木の板を消費するだけでベットやソファーも作れるようになりそれで作ったベットにはなぜだか布団までついていた。もはやこういうのは気にしてはいけない。


かまど式コンロも2つ作り魚を焼いてる間にしゃもじ魚を焼くことで同時に焼きあがるようにできホカホカのまま食事を楽しむことができている。


意外だったの研究のレベルを2にしたことによりろ過機と石鹸を作れるようになったことだ。

ろ過機はなんとイカダから海水をくみ上げろ過して真水にすることができる機械だ。

電気もないのになんで動いてるのかわからないが蛇口を回せば真水がいつでも飲めるようになった。

そして石鹸は海藻で作れるので材料の圧迫はない。

何が言いたいかというと、そう。俺はついにお風呂に入れるようになったという訳だ。


俺はさっそく家の中を壁で区切りその一角へ、ろ過機を繋げる。

そして石鹸を作成し服を脱いでお風呂に入る。


お湯は出ないのでリラックスはできないが体の油やベトツキが綺麗に流せるのはうれしくてたまらない。


釣りレベルも4まで上昇した。

ブリやサケまで釣れるようになり、豚魚という豚のような姿をした30㎝ほどの魚も釣り上げることができた。もちろん味は豚肉である。


大方この海域で手に入れることのできる材料のストックは大量にしておいた。


最後に鍛冶をレベル4にし時、ついにほしかった物の一つが手に入った。

それが水中銃だ。


残念ながらイカダの推進力を得るための道具は作れなかったがこうなればオールで何とかするしかない。

すぐさま水中銃の作成に入る。



必要素材は



水中銃


鉄 × 5

ゴム × 3

粘土 × 2





「楽勝だな。これでよし。ここでの最後の仕事だ。」


「作成。」



俺のその言葉とともにトンテンカンテンといつもの音が鳴り響きストレージの中に水中銃が表示された。



「水中銃の完成だ。」



俺はそれを取り出してみた。

銃というから拳銃みたいなのかと思っていたらそうではなくボーガンのようなものだった。



「矢は一本しかないのか?」



ストックの矢はどこにも見当たらない。

どうせ材料も安いし一度使ってみよう。


俺は海面目掛け銃を構えてトリガーを引いてみる。






ガシュン!!!!





ものすごい勢いで発射された矢の勢いにたまらず後方へよろめく。

矢は狙った所とは少し違うが素早く海面に侵入しそのまま消えていった。




「すげー。威力は十分だな。」



そのまま3秒くらい経つと自然と矢が補充されていた。

連射はできないけど矢は無限って事かな?

これはこれで助かる。


その後、20発ほど撃ってみたがやっぱり矢は自然と補充された。

これなら――


今まで散々死の恐怖を味あわされた奴に一矢報いなければここを離れることはできない。

死ぬことは考えてない。

これさえあれば勝てると踏んでの作戦だ。


俺は水中銃をもう一つ作成し両手に一丁ずつ持って勢いよく海の中へダイブした。

スキル【魚人】のおかげで水中でも視界は良好になっている。


特に身体への変化はないが水中で驚くほどの機動性も手に入れた。

そしてサメを倒すための攻撃力も手に入れた。




やってやるぜ。




静かに水中でサメを待つ。


しばらくしてついにサメが現れた。

体長5m以上。

巨体を穏やかに揺らしながらまっすぐこちらへ向かってくる。


俺は両方の水中銃を構え狙いをつける。



ドシュ!!!



放たれた矢はものすごいスピードでサメへと向かう。

頭を狙った矢だったが少し距離がありすぎたか、サメは体をひねり横腹で矢を受けた。


当たった!! でも致命傷になってない。

サメは少し暴れるような動きを見せたがすぐに俺へと狙いをつけてすごいスピードで迫ってきた。

先ほどの比ではない。


俺は向かってくるサメから離れるように泳ぎ簡単に距離を詰めさせない。

2投目の矢がリロードされ急いでそれをまたサメに向けて撃つ。


またもまっすぐ矢は飛んだが狙いが甘かったか一つは外れてしまった。

しかしもう一つの矢が冷めの左目に突き刺さる。



やった!! これでどうだ。



サメはバタバタとその場でもがくような動きをしたが、逆の目でまた俺を取らえ怒りに満ちた様子で向かってきた。

それでも俺は変わらず冷静に距離をあけ再度リロードのタイミングで矢を放つ。


今度は2発とも脳天に命中。

サメはビクビクッ!! と大きく震えすぐに脱力し横向きになり息絶えてしまった。



”ジョーズを討伐しました”

”サメの肉を手に入れました”

”サメ吉を手に入れました”



思ったよりあっけなかったようにも思うがそれでも俺の心臓は初めての命のやり取りにバクバクと自分のものではないような鼓動を立てていた。



ザバァ



海面から顔を出し深く息をする。

スキルの力とはいえ、5分近く海で動きながら息を止めていられた。

ほぼ息も上がってはいないが精神的な疲れは隠せない。


イカダから上がり腰を下ろす。

周りは夕暮れの時間で太陽が落ち始めていた。


これで思い残すことはない。

明日、ここを出よう。


俺はそのまま寝転びながら考える。

サメ吉を手に入れたってなんだ?


また訳の分からない世界の仕様なのだろうと思い、確認することもせず俺はそのまま眠りに落ちてしまった。





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